旭川移住物語 この街で暮らすわけ

ここ数年、移住先として人気を集めている旭川。その注目度は全国誌で『理想的な移住地』として紹介されるほどだ。しかし正直、何がそこまで人を惹き付けるのか? 市民の中にはそう感じてしまう人も少なくないはず。この疑問を解決すべく、実際の移住者から話を伺った。そこには市民ですら気が付かなかった、知られざる旭川の魅力があった。


今年2月に宝島社から発行された『田舎暮らしの本』2月号に掲載の、『第5回日本住みたい田舎ベストランキング』にて、旭川市は北海道エリア第1位に選ばれた。また、朝日新聞出版より5月発行の『AERA』22号では『移住へのハードルが低い全国29自治体』のうちの1つとして旭川市が登場。さらには木楽舎が発行する、田舎暮らしがテーマの雑誌『ソトコト』7月号では道内で唯一、旭川市が移住先の1つとして取り上げられている。評価されるポイントは、豊かな自然環境や災害リスクの少なさなどさまざまだが、このように旭川が脚光を浴びられるのは、何よりも影の立役者の存在のおかげだろう。次のページでは、移住推進のために旭川で行なわれている活動についてご紹介。

1.旭川市の取り組み

昨年誕生した『地域振興部 地域振興課』に、『移住ワンストップ窓口』を設置。旭川市の魅力をまとめたリーフレットの作成や、旭川の暮らしを体験できる『移住生活体験住宅』の運営、現地滞在費0円の『移住体験ツアー』などを行なっている。雇用サポートの面では、経済総務課が市内の企業とそこで働く人、その仕事の魅力を紹介するサイト『はたらくあさひかわ』を運営。地元の若者やUIJターンを希望する人に向けて、旭川の雇用情報をわかりやすく掲載している。

また、最近では市の職員採用試験で『地方創生特別枠』を設けており、“外からの目線”を持つ道外の人材を積極的に募集中。この試験では『公務員試験(教養試験)』を実施しないため、民間企業出身者でも気軽に挑戦できるのが魅力だ。道外出身者だけではなく、一部Uターンも受け付けている。詳細は市のHPにて。
※今年度の受付は8月28日(月)まで

2.旭川移住生活体験住宅って?


旭川市への移住・定住を希望する人が、約1週間から最長で3年間の移住生活を体験できる賃貸型の菜園付き住宅のこと。国土交通省の『地域住宅モデル普及推進事業』の一環で、旭川では嵐山地区に3棟の住宅を整備。運営は、旭川市・(株)カワムラ・地域住民で構成される『旭川移住生活体験住宅運営協議会』が担っており、冬でも暖かい高気密・高断熱の質の高い住宅と、協議会のこまめなケアにより人気を集めている。右(→)は体験者アンケートの一部を集計したもの。
※来年度以降の運営については未定

Q1 昨年の利用者数と利用者の出身地は?

A A棟(短期利用)に8世帯16名。出身地は、北海道・東京都・千葉県・埼玉県・三重県・京都府・兵庫県など。

Q2 滞在期間の平均は?

A 平均すると14日間ですが、最長では34日間。最短では4日間でした。

Q3 移住体験を決めた理由で多いのは?

A 「土地勘を身につけたかった」や、「将来的に移住したいと考えており、きっかけ作りにしたかった」など。

Q4 旭川にした理由で多いのは?

A 「旅行で来て、旭川を好きになったから」や「町と田舎の両方が体感できる良い場所だったから」など。

Q5 住宅について思うことで多いのは?

A 「北海道の独特な暖かい家づくりの工夫を知ることができた」「立地が良く近郊を巡るにも便利だった」。

Q5 移住体験をした感想で多いのは?

A 「観光ではなく地に足のついた生活ができて良かった」「地元の方々の人柄が良く住みたいと思った」。

3. 地域おこし協力隊って?

都市部の若者などが一定期間地方に住み、その後定住することで町の活性化を図ることを目的とした、総務省が企画した制度のこと。各市町村が協力隊参加者の募集をかけて、選ばれた人は約1年間(最大3年間)その地域でのさまざまな業務に従事する。

PROFILE

愛知県出身。40歳で13年勤めた道職員から地域おこし協力隊へ転職。学生時代には青年海外協力隊員として、タンザニアで苗木の育成や植木事業に携わった経験も。趣味はスキーや登山などのアウトドア。

Q1 杉浦さんはどこから移住されましたか?

A 愛知県出身で、大学進学を機に札幌に来ました。就職で道庁に入り、名寄・倶知安・札幌で勤務しましたが、次第に「ひとつの地域に根ざして仕事をしたい」と考えるようになったんです。そんな時に旭川の地域おこし協力隊の募集を知り、迷わず応募しました。採用が決まって今年1月には道庁を退職、2月に旭川へ移住しました。

Q2 どうして旭川に応募をしたのですか?

A 名寄で働いていた頃、旭川にはよく買い物などで来ていました。街の規模・便利さ・文化的側面などいいところをたくさん知ることができましたが、その反面知名度が低くてもったいないなとも感じていました。この辺りの自然の素晴らしさも非常に魅力的だったので、自分がこの地域をPRできればと思ったんです。

Q3 主な活動は何ですか?

A 旭川市地域振興課と一緒に移住者増加のためのモニターツアーを企画したり、移住フェアでの出展・説明、ホームページやフェイスブックでの情報発信、移住者や移住希望者のサポートや情報提供、移住者同士のコミュニティ作成などですね。『旭川移住計画』と題したプロジェクトの一環として行なっているものが多いです。

Q4 杉浦さんの思う旭川の最大の魅力とは?

A 街の規模です。適度に田舎で、適度に都会。周辺には自然があるのに、交通や買い物に不便しない辺りがいいですね。私が北海道に進学した理由も、スキーやキャンプが好きで、それを楽しめるこの豊かな自然環境に惹かれたからなんです。
3年間の活動を通じて、旭川をより深く知っていけることが今から楽しみです。

4. 移住計画って?

旭川の暮らしや文化、住まいや仕事など、先輩移住者の『リアル』をSNSなどで発信し、移住を考えるすべての人をサポートする、旭川市と地域おこし協力隊による共同プロジェクト。ホームページは、市と企業が行なう移住にまつわる活動をまとめた構成になっており、多くの企業が行なう『移住体験ツアー』の情報のほか、移住者のインタビューも掲載。そこでは次のページから登場する6人の移住者も『asatanコラボ』として形式を変え紹介しているため、QRからぜひチェックを。また、移住推進・移住者支援のためのミーティング『移住サロン』を毎月第2・第4火曜日に開催中。次回は9月12日(火)だ。

以下のサムネイルをクリックすると大きい画像(PDF)をご覧いただけます。


朝倉友武さん / 藤原出雲さん

三井ヤスシさん / 長友あゆみさん

吉川貴史さん・吉川貴子さん / 高田明宏さん

井上登美子さん / 菅圭介さん / 嶌本 猛さん / 見上 道さん

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