カラダのお話し 2017年10月

このコーナーでは、旭川市内で医院を開業されている先生に登場してもらい、読者が抱える身体の悩みにお答えしてもらいます。
あなたの誰にも相談できないカラダの悩みに先生がお答えします。

Q. 最近おりものが多くなったような気がします。臭いも気になるようになりました。何か病気があるのでしょうか。ずっとおりものシートをあてているので、暑い日には痒くなることもあります。
(20代/会社員)

おりものについて

A. おりものとは、その名の通り“下りるもの”の意味です。帯下という言葉も、帯の下のもの、つまり下腹部の問題ということから生まれました。私たち婦人科医は、帯下あるいは膣分泌物という言葉を使うことが多いのです。帯下は“たいげ”や“ともこしけ”とも読みます。女性であればおりものがある、ということは当たり前のことです。逆に、なければ様々な問題を起こします。更年期になって膣粘膜が薄くなり、分泌物が少なくなると、痛みや痒み、さらには少量の出血が見られることもあります。潤滑油がなくなったようなもので、性交時に痛みを訴える方も少なくありません。それだけ膣分泌物は大切なものなのです。

原因について

ご質問からは、病的な膣分泌物かどうか、判別は難しいと思います。量も臭いも、個人の感覚ですので絶対的な判断はありえません。私たち婦人科医も、完全に客観的な判断を下すことはできません。これまでの経験から、量が多いな、などと感じているだけです。まして臭いについては判断しかねます。誰かにとって嫌な臭いも、他の誰かにはいい匂い、と感じられるかもしれません。ただ目安としては、腐りかけたメロンのような臭いや、ツンと鼻につく刺激臭がある場合は、婦人科を受診した方がいいかもしれません。通常はやや酸性臭を帯びているようです。これは、膣を守るデーデルライン乳酸桿菌がいるためです。この菌が疲れや寝不足で減少すると、弱毒菌が暴れ出して分泌物の異常な増加や、悪臭、痒みなどの原因になります。だから、あまり疲れを溜めず、短くてもいいのですが、満足のゆく睡眠をとることは、女性の身体にとってとても大切なことなのです。色は、通常は白か薄い黄色でしょうか。下着やおりものシートについた、乾いた状態で見ることが多いのでしょうが、濃い黄色や、緑色っぽい時は要注意です。茶色やピンクは少量の出血があることを示しています。色が急に変わった、というような時も、気を付けてください。

さいごに

毎日のように、おりものシートを使うことは、あまりお勧めできません。特に汗ばむような季節は、むれて痒みを生じることになりかねません。長い間おりものシートを使って、かぶれて真っ赤になっている方を少なからず診ます。痛みが強く、軟膏を使ってもなかなかよくなりません。そうならないように、おりものが少なそうな日は、おりものシートを使わないようにしましょう。なお、生理と生理の真ん中あたり、排卵期には頸管粘液が出ることにより、分泌物も多くなります。これは正常なことなので、心配しないでください。

豊岡産科婦人科
院長:久田孝司
住所:旭川市豊岡4条1丁目1-10
電話:0166-31-6801

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