カラダのお話し 2017年11月

このコーナーでは、旭川市内で医院を開業されている先生に登場してもらい、読者が抱える身体の悩みにお答えしてもらいます。
あなたの誰にも相談できないカラダの悩みに先生がお答えします。

Q. 妊娠中ですが、今年もインフルエンザの季節がやってきて、ワクチンをうつかどうか悩んでいます。妊娠している友達も、うつ人・うたない人とバラバラです。妊娠中のインフルエンザワクチンは安全なのでしょうか。
(相談者:20代/主婦)

A. まず、すべてのワクチンについてですが、100%安全ということはありません。すべての薬に、大なり小なり副作用などのデメリットがあるのと同じです。デメリットを上回るメリットがあるから、それら薬やワクチンがあるのだと理解していただければ、と思います。ただ、メリットが想定よりも少なかった、ということで消えていくものもあります。インフルエンザワクチンについては、今後もメリットの方が多いと考えられます。

ワクチンについて

 結論から言えば、インフルエンザワクチンはうった方がいいと思います。実際私も妊婦さんに勧めています。ワクチンには、生ワクチンと不活性ワクチンがあります。生ワクチンは、病原体(ウイルスなど)を弱めて、そのままワクチン化したもので、不活性ワクチンは死滅化した病原体、あるいは病原体のエンベロープ(殻)をワクチンに使うものです。後者では、病原体が不活化されているので、ワクチンを受けられた方が病原体を排出することは原則ありません。お腹の中の胎児に病原体が移行する、ということもありません。
 インフルエンザワクチンは、病原体の殻、すなわち表面抗原に対して免疫を作るようにできています。代表的な生ワクチンである、風疹ワクチンとはそこが違います。ちなみに風疹ワクチンは妊婦さんにはうちません。妊娠の予定がある方も同様です。近年、風疹ワクチンを受けていない若い方が増え、風疹にかかる妊婦さんが増加しています。風疹ワクチンを受けていても、十分な抗体ができずに感染してしまう方もいます。風疹は、妊娠初期に感染すると赤ちゃんに重大な障害を残すことがあります。自分は風疹ワクチンを受けたか、受けても抗体がちゃんとできているのか、血液検査で分かりますので、ぜひ調べてみてはどうでしょうか。

さいごに

インフルエンザワクチンをうったからといって、必ずかからない、ということはありません。ワクチンはあくまでインフルエンザウイルスの増殖を抑えるものだからです。例え、かかったとしても軽症で済む、あるいは発症しづらくなる。ワクチンはそれが主な役目です。ですが、何もしていないと妊婦さんのインフルエンザは重症化しがちです。ただ、インフルエンザワクチンは、その冬に流行しそうなウイルスの型を予想して作るので、予想外の型のウイルスが流行すると効果が無くなってしまいます。ただ、複数の型に有効なように作られていますので、受けるメリットの方が大きいと思います。あまり心配なさらず、受けてみてはいかかがでしょうか。

豊岡産科婦人科
院長:久田孝司
住所:旭川市豊岡4条1丁目1-10
電話:0166-31-6801

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