比布町のいちご狩りへ行こう!

〜地域の未来を変える勇姿たち〜

比布町が挑戦 いちごの町再興へのプロジェクト

いちごの町として有名な比布町。夏になると多くの人が町を訪れ、短いいちご狩りのシーズンを楽しんでいる。
だが、ここ最近は著しい人口減少に伴う離農などの問題で、いちごを栽培する生産者が減少しつつある。
そんな問題を解決しようと、町でいちご復興へのプロジェクトチームが立ち上がった。
今回は比布町のいちごの歴史とプロジェクトを紹介。その挑戦の先に見えるものとは…

いちごの歴史

 比布町でいちごが作られ始めたのは大正時代。きっかけは農家が子どものおやつとして育てたことだった。1940年ごろには旭川市の市場へ出荷するようになり、高い評価が得られたことで生産を始める農家が増加。次第に比布町のいちごは注目されるようになっていった。

 しかし1960年代に入るといちごの生産量は激減。様々な病気がいちごに襲いかかったのだ。状況を打開するノウハウが当時の農家にはなかったため、いちごの生産はこのまま衰退するかと思われたが、町外からいちごの新苗を買い付けるなどの熱心な努力によって生産が再開された。この出来事を受け、病気に強く育てやすい品種『宝交(ほうこう)』の導入やビニールハウス栽培の開始に加え、それまでバラバラだった肥料・育成管理・病害虫防除・収穫の方法を統一するなど、本格的に生産が始められた。

 出荷量の拡大に伴って、実が崩れづらい品種『けんたろう』も生産され、そのおいしさは全国的に広く注目を集めるようになった。1998年には90軒を超える農家がいちご生産に携わり、その市場規模は1億1千万円にも上った。いちごを主原料にした酒や菓子などの加工品も作られ、いちご狩りの観光イベントも行なわれるなど、いちごは比布町の顔となった。

プロジェクト チームの挑戦

 しかし、農業の大規模化によって稲作の生産量が激増。収穫時期が重なることや、生産者の高齢化、そもそもの収益性が低いことなどから、2013年にはいちごを作る農家は25軒程度にまで低下し、市場規模も3千万円にまで落ち込んだ。
 そこで長年作り続けてきた町のシンボルであるいちごを守ろうと、今年2月、町・町農業協同組合・生産者・普及センターなどによるプロジェクトチームが発足。いちご大国栃木県を視察した経験をもとに、上川農業試験場が完成させた、保温性が高く無暖房でも栽培が可能なハウスを活用し、冬期間での出荷を狙う。道内いちごの新品種『ゆきララ』の試作栽培もいち早く手掛けているほか、今後は新しい加工品を考案し、町のPRも随時行なっていく。近いうちに、比布町のさらにおいしくなったいちごを、通年でも食べられるようになるだろう。

プロジェクトの挑戦者たち

ノウリエいちご園

合田 正人さん

比布町の子どもたちは『いちごっこ』と呼ばれて育ってきました。故郷にはおいしいいちごがあるという誇りをこれから生まれる子どもたちに伝えるためにも、いちごの生産を続けていきたいと思います。

比布町農業協同組合

鎌田 貴之さん

せっかく力を入れてきたいちごが衰退してしまうのはとてももったいないことだと思います。稲作・畑作といちご栽培の両立を可能にすることで、若者が農業へ参入しやすい環境を作りたいと考えています。

比布町役場

中澤 卓馬さん

町のキャラクター『スノーベリーちゃん』にも見られるように、いちごは比布町のシンボル。築いてきた『いちごの町』のイメージを守り、これまで以上にいちごをいかした町づくりをしていきたいです。

比布町のいちご狩りへ行こう!

待ち望んだ比布町のいちご狩りがついにスタート! 自然に実ったいちごを自分で採って、そのままパクッとする幸せを感じられるのはこの時期だけ♪ 食べる瞬間までいっぱいに熟した、あま〜いいちごを心行くまで味わってみて!

開催期間:開催中▶︎7月14日[土]
8:00〜16:00(農園によって異なる)

※いちごの生育状況によって開催期間・時間の変動あり

品種:けんたろう・宝交
料金:800円(小学生未満500円)※持ち帰りは別途料金
問い合わせ:0166-85-2111(比布町役場産業振興課)
※団体(20名以上)は要予約

いちご狩りを楽しむコツを聞きました!

いちごは早く実ったものほど味が濃いので、早めに来ていただくのがオススメ。また、ほかの人の手が入っていない場所ほど、おいしいいちごが残っている可能性が高いので、園内の入り口から遠くにあるいちごを狙うのがポイントです。農園の選び方は人数や来園のしやすさで選んでいただいてOKですが、その日のいちごの残りが少ない場合もあるので、行く前には必ず役場や各農園に問い合わせてください。

いちご狩りのマナー&注意点
  1. 食べきれない量を採らない
  2. 茎や葉などを傷付けない
  3. ハイヒールなどは避け、スニーカーなどの動きやすい靴で
  4. ゴミは持ち帰る
  5. 開園時間外の訪問はしない
  6. 雨具の用意は各自で

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