カラダのお話し 2017年4月

このコーナーでは、旭川市内で医院を開業されている先生に登場してもらい、読者が抱える身体の悩みにお答えしてもらいます。
あなたの誰にも相談できないカラダの悩みに先生がお答えします。

Q. 友だちから「風疹ワクチンを受けた」と聞きました。理由は「妊娠初期に風疹にかかると子供に障害が出る恐れがあるから」ということでした。どんな障害があるのでしょうか? 私はまだ20代前半ですが、いずれは子供を産みたいと思っています。母に聞いても、私自身は風疹にかかったことがあるかはっきりしません。今のうちにワクチンを受けておいた方がいいのでしょうか。
(相談者:20代販売員)

もし、風疹にかかったら?

A. 妊娠初期、風疹に初めてかかった場合、胎児に重篤な障害が出る恐れがあります。先天性風疹症候群(CRS)といい、先天性心疾患・白内障・緑内障・難聴などを引き起こします。もちろん、初感染したすべての胎児に現れるわけではありませんが、確率は他の感染症よりも高いと言えます。2004年・2012年・2013年に風疹の流行があり、CSR児を出しました。妊婦さんの感染症としては、最も気をつけなければならないもののひとつでしょう。

では、どうしたら良いですか?

妊娠していない方は風疹抗体価(HI)を調べることをお勧めします。血液検査で風疹にかかったことがあるかどうか、ある程度予測できます。風疹にかかったことがある、と判断されれば心配はいりません。妊婦さんは妊娠初期に必ず風疹抗体価を調べます。この値が16倍以下であれば、これまで風疹にかかっていない恐れがあります。256倍以上だとさらなる検査が必要になります。妊娠初期に初感染しなければ問題ありませんので、再検査だからといって思い悩むことはありません。ペア血清HI、風疹特異的IgMなどによって感染時期を推定することができます。
妊娠して初めての風疹抗体価を調べて16倍以下と判明したなら、とにかく人込みを避けて生活してください。風疹が流行している時期は特に、です。妊婦さんに風疹を移さないためには、ご主人や近所の子供たちが注意することも必要です。これらの注意も妊娠初期まで、ということは憶えておいてください。妊娠20週を過ぎればCRSは起きない、と考えています。だから、そこまでの辛抱です。

さいごに

妊娠していない時に検査し、必要があれば風疹ワクチンを受ける。それが理想的です。風疹は三日麻疹(はしか)とも呼ばれていて、症状だけでは感染したかどうかが分かりにくい病気です。ですから、お母さんに尋ねてもはっきりしないことが多いのです。検査は内科、産婦人科など、どこでも受けられます。億劫がらずに、ぜひ一度調べられることをお勧めします。

豊岡産科婦人科
院長:久田孝司
住所:旭川市豊岡4条1丁目1-10
電話:0166-31-6801

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