2019年10月07日
インスタで『給食風』のタグが流行ったり、都心には『給食居酒屋』たるものが登場したり… 大人になってもやっぱり食べたい『給食』。しかし!懐かしのあの頃と比べると、今の給食はきっと進化に進化を重ねているはず…。
さて、どれほどおいしいのか!?食べてみなければわからない!ということでasatanスタッフのえすたんが旭川市内5校の小学校給食を実食。揚げパン、カレー、ラーメンなど…人気メニューだらけの贅沢な5日間をリポート!
(内容は2016年6月時点のものです)
出典:asatan
揚げパンのサクッ&ふわ…に大感動!!!
さぁ、さっそくやってまいりました!今も変わらず人気No.1メニューの揚げパン!!!
揚げパンは、やわらかいコッペパンを油のなかで転がすようにサッと揚げたところに、きなこ・アーモンド粉・砂糖を合わせて炒ったものを、たっぷりまぶして作りあげるそうです。食感はもう、ふわっふわです…、手で簡単にちぎれます。そして口のなかに広がるのは懐かしい甘さ。あーこれ、この味~なんて思って、目を閉じて食べちゃいました。
具だくさんのミネストローネは、クタクタに煮込まれた野菜の甘みが詰まった、シンプルな素材の味でした。じゃがいもやたまねぎが入ったスペインオムレツは、ずっしり&しっとりで何個でもいけそう。
揚げパンのおいしさを引き立てるような、控えめなサブメニューとの組み合わせも、すごいなぁ…としみじみ思いました。ちなみに、東栄小学校では使う野菜はすべて手切りしているそうです!!スープに入るセロリなど、クセの強い野菜は最初に下茹でをして、さらに炒めてからスープに入れる…など。本当に手間を惜しまず、作ってくれているんですねぇ。
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好きな給食ランキング3位のカレー!
給食のカレーといえば、具がごろごろと入ったトロットロの甘口カレーですよねぇ。これはいつの時代も同じです、ホッとするようなやさしい甘さでした…♪ただ、最後にガラムマサラを加えている“いまドキカレー”は、甘さのなかにもしっかりとしたコクがあって、驚くほど複雑なスパイスの風味がするのに、溶けるまで煮込まれた野菜の甘みがちゃ~んと残る。
今なお人気No.3に君臨する理由は、この味の深さにあるのかも…。そしてお口直しは、パインとみかんの2色フルーツ。甘いのにサッパリ。カレーに染まった口が一瞬でさわやかになりました!!!
ちなみに高台小学校では、カレーの辛さを学年によって変えているんですって。123年生で同じ、456年生で同じにしているそうです。ものすごい細かい気づかいですよね…!
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今ドキの給食は、サンラータンが出るんですよ!!!
新メニュー・サンラータンラーメンの登場です!!!給食で「サ、サンラータン!?」と思わず驚きはするけれど、ほのかにツンと香る酸味が、食欲を湧き立ててもりもり食べられるんですよ。
旭川産の米粉でとろみをつけたしょうゆベースのスープには、やわらかい麺と、えのき、もやし、豆腐、豚肉、えび、ネギなどの具がたっぷり入っています。ひとつずつ丁寧に巻いて作るパリッパリの春巻きの中には、甘めに味付けされたひじきや油揚げ。1食であらゆる栄養素を補える、このバランスの良さは給食ならではですねぇ~♪
旭川市では、平成26年度から「地産地消」を目的に、旭川産の米粉を使った給食を提供しているんです。今回のサンラータンラーメンのそのひとつ。そのほかにも、米粉ポテト、米粉シチュー、米粉から揚げなど、メニューはいっぱい!地元のものを意識して取り入れてくれるなんて、本当にありがたいこと…。
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出た~!北海道といえば!石狩汁です!
北海道の郷土料理、ほっと温まる石狩汁。具は地場産の鮭に、ごぼう、じゃがいも、にんじん、こんにゃくなどいろいろ。何がスゴいって、ひと口でもダシの旨みが口いっぱいに広がるんですよ…。大鍋で一気に作る給食だからこそ生み出せる、珠玉の味にただただ感動…。
ふき、ワラビ、ぜんまい、細茸などの旬の山菜を使った炒め煮はしょうゆベースの甘口で「普段家では食べない」という野菜でも難なくいけちゃいます。茎わかめが入ったコリコリ食感のわかめご飯は、大人気でほぼ残らないそう。これは子どもの頃好きだったなぁ~。
たくさんの量を一度に作ることで、味がまろやかにおいしくなるというのは、どこの学校の栄養士さんも口を揃えていっていましたね。保護者の方から、レシピを教えて!と聞かれても、変わったものは特にいれていません…と答えるしかない、なんてこともあるんだとか。
ちなみに神楽岡小学校では『食育』の年間指導計画があって、マナー・偏食・食文化・感謝の心などを学ぶそうです。「嫌いなものでも一口だけは食べてみよう」と励ますことによって、食べ残しもほとんどないんですって。
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パンにはさんで、バーガー風でいただきました!
永山小学校では、小・中学校の給食を一緒に作っているので、朝から13名の調理員さんが計160kg以上の男爵イモをなんと手切り!!!そしてこんがりと揚げて数種類のスパイスで味付けしたスパイシーポテトは、冷めてもしっとりやわらかかったです…♪
ソーセージステーキはハムとベーコンの間のような食感で、食べ応えも十分!ソーセージとポテトをチーズと一緒に食パンにはさんで、ちょっとつぶしながら食べるともう…カンペキな味でした…!!!この、ちょっとつぶしながら、というのが個人的にはポイントです。
キャベツ・ベビーホタテ・黒キクラゲ・たけのこ・春雨・茎わかめが入った食感の楽しいスープもあっさりしてて、主役のソーセージパンを引き立ててくれました。
ちなみに永山小学校では『セレクト給食』なんてのがあるらしいです。カレーのトッピングが選べたり、デザートのガリガリ君の味を選べたり。すごくないですか!?
児童に混ざって実食した5日間。配膳して「いただきます」の挨拶をして、おしゃべりしながらわいわい食べる給食、最高でした~♪
いやぁ…それにしても、最近の給食はおいしすぎる。なにがすごいって、その手間です!!!機械に頼らず、児童の好みを尊重しつつも、苦手なものもうまく取り入れる…。栄養士さんや調理員さんのおかげで、それがかなっているんですね。愛情いっぱいの給食、また食べたいなぁ~。
この記事のキュレーター
出典:asatan