2020年04月18日
春先になると、白鳥の姿を見かけるようになります。僕自身旭川に住むようになるまでは、白鳥なんかはテレビや図鑑くらいでしか見たことがありませんでした。初めて白鳥が飛んでいるところを見た時は、予想していなかったことも重なって凄く驚いたことを記憶しています。今ではだいぶ見慣れましたが、実のところ白鳥に関してはあまりわかっていないことも多く、気になったので少し調べてみようと思いました。
白鳥は渡り鳥で、夏は涼しいシベリアへ移動し、冬は比較的暖かな日本へ移動します。
移動距離は数千キロと非常に大きいのですが、過ごしやすい環境を求めて北へ南へと移動するということです。
まぁ硬い話はさて置いて、要するに日本には暖まりに来ているワケですな。
北海道の人達が、休暇を見つけるとすぐ南の島を目指してしまうのと似たような習性なんでしょうか。(違うな)
そして、その長い旅の通りに道になっているのが、我々の住む旭川という事なのでしょう。
出典:らくだオオカミ
白鳥についてはホントになんとなくしか知識がなかったのですが、旭川周辺に飛来する白鳥にはオオハクチョウとコハクチョウの2種類が居るようです。
永山新川には野鳥に関する看板も建てられていて、写真付きで見やすくなっていました。
看板を読んでみると次のように書いてありました。
出典:らくだオオカミ
ふむふむ。
「オオハクチョウとコハクチョウ。クチバシと体の大きさに違いがあるんですな…
って、こんなのシロウト目には単品で見た限りでは全然分別つかないじゃないか」
などと呟くながら少し調べてみると、オオハクチョウとコハクチョウには見た目のソックリさとはウラハラに生息域に大きな違いがありました。
出典:らくだオオカミ
コハクチョウの方が遠くまで移動するんですね〜。
こうやって改めてみると凄い距離感ですが、似て非なる二種類の白鳥達に妙な親近感をおぼえはじめました。
出典:らくだオオカミ
白鳥といえば、どういうわけかわかりませんが写真のように田んぼに集結しているのをよく見かけます。
はじめて見たときは『なんで田んぼに白いゴミ袋がこんなに落ちているんだ?』と思ったのですが、よく見れば白鳥じゃありませんか。
感心するのと同時に、なんでこんなところに集まっているんだという疑問も湧いてきました。
調べていくと、どうやら大まかには2つの理由がある事がわかってきました。
一つは見たまんまですが、イネの落穂をいただいちゃうという理由。
そしてもう一つは、天敵であるキツネなどの獣類から身を守るためだと言われています。
確かに田んぼの真ん中に居れば、キツネが近づいてくれば遮蔽物もないのですぐに気付くことができますよね。
あったまいぃ〜。
出典:らくだオオカミ
出典:らくだオオカミ
旭川市内から当麻方面に進んでいくと永山新川に到着します。
国道39号線から永山新川に沿って永山一番通り、永山二番通りへと進んでゆくと、白鳥を含めた多くの野鳥を見る事ができます。
白鳥は昼間は田んぼへ食事に行ってしまうので、早朝でないと遭遇率は低くなってしまいます。
出典:らくだオオカミ
人に慣れているというわけではないと思いますが、驚かさないようにそっと近付けば、かなり接近する事ができます。
でも、生態系を崩す理由にもなりますので、絶対に餌やりは避けてください。
朝早く永山新川に向かうと、鳥達もまだ半分眠っているようで…
出典:らくだオオカミ
出典:らくだオオカミ
いやこれ、半分どころか完全に寝てますね(笑)。
川面には物凄くたくさんの鳥達が集まっているのですが、本当に天敵が居ないのか実にのびのびとしているようです。
出典:らくだオオカミ
永山新川は治水のために作られた人造の川ですが、渡り鳥達にとって環境が良いのか毎年必ず足を留めてくれるようです。
白鳥や野鳥を身近に感じられる環境があるのは、本当に嬉しいものですね。
それではそれでは。
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出典:らくだオオカミ