2020年07月28日

幌加内町の廃校を使ったアートフェスがやばすぎる件について

旭川から車で1時間。江丹別を超えたところにある20世紀最後の秘境、幌加内。 人口1500人の町で10年に渡って行われている廃校アート「政和アートfes」。 廃校になった小学校を利用して表現された数々のアートは、旭川から1時間で行ける異世界感覚。 多くの人が旅行を控える中、山間の孤島、幌加内の「政和アートfes」に行ってらっしゃいmase。


政和アートfes

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幌加内にある旧政和小学校を利用して8月1日〜8月16日までの期間限定で行われる「政和アートfes」 主催者の方々を中心に集まった様々な方の作品が展示販売されているこちらでは大人から子供までが確実に楽しめるfes。 ゆるい空気感の中に包まれた、どこか懐かしくも不思議な作品ばかりが並ぶこちらのfesでは、他と同様今年はコロナの影響もあって、ワークショップなど前年に比べ小規模で行いますが、楽しめるものづくりなども行うことができます。

画像:hassy

 
体育館の中にはいくつもの大きなピタゴラスイッチが並び、単純な遊びについつい大人までもがのめり込む面白さ。 そんなピタゴラスイッチの背景には歴代の校長先生の写真がいくつも飾られているなど摩訶不思議なワールドが全開の体育館です。 なぜかここの卒業生でもないのに、懐かしくなる感覚はどこから湧いてくるものか。そんな錯覚さえ味わえるのがこのfesの魅力です。
 

注意点

このご時世仕方がないことですが、fesに行くにあたりちょっとした注意点だけお守りください。 マスクは必ず着用すること 発熱など体調の悪い人は来館しないこと ソーシャルディスタンスを守るため、館内では他の人と距離を開けること 館内に入る前に手の消毒をすること(消毒液は用意されています) 作品には手を触れないこと

人口密度が日本一低い町

何かと日本一が好きな町幌加内。 そばの作付け面積日本一。日本最寒気温日本一(−42.1℃)。日本最大の人口湖(朱鞠内湖)。 これに加えて人口密度が一番低いというコロナ時代に、ここぞとばかりに売りに出している幌加内町。 今年はコロナの影響もあって中々旅行に行くことができない人も多いことでしょう。

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だからと言って「政和アートfes」にたくさん来てください! と声を大きくしてインフォメーションをするつもりはありませんが、ちょっと息苦しい世間から離れて伸び伸びとアートや旭川の町中にはない大自然を味わってみるのもいいでしょう。 どうせ多くの旭川民が考えることは大体同じ。 「夏休みは富良野か美瑛にしとこうか」 確かに富良野や美瑛もいい町です。ただやはりと言っては何ですが、毎年のごとく車の渋滞がすごいのも事実(今年はわかりませんが)。 そんな人混みを避けてあえて旭川より北に足を伸ばして地元民しか知らない、秘境の町を開拓してみても面白いことでしょう。

ちょっと足を伸ばして湖まで

 
アートを楽しんだ後は幌加内の町中にある蕎麦屋で蕎麦を食べるか、ちょいと足を伸ばして朱鞠内湖でゆっくりランチでもするのも良いでしょう。 今年は例年に比べてキャンプに来ている人も多少多めのようですが、軽くボートに乗って遊ぶもよし。釣りをするもよし。散歩するもよし。 日本一最大の人造湖でのんびりもしてみてください。 ゴムボートを使ってちょっとした奥地まで見れるツアーや遊覧船など意外にも知られていない遊びがあるので気になる人はチェックしてみてください。 ちなみに、朱鞠内湖は北海道電力の持ち物ですからね。湖に持ち主がいるなんて、なんて素敵なことでしょう。

オーバーオールを探せ

 
「政和アートfes」を楽しんだ後は人口1500人の町でこの男を探してみましょう。ウォーリーを探せのリアル幌加内バージョンです。 幌加内町のメインストリートをオーバーオールを着ながら、怪しく闊歩している男をみたら優しく声をかけてみましょう。 「よっ!次期町長!」 「怪しさ全開だぞ!」 この程度の掛け声で十分反応すると思います。 女性には優しいスマイルかウインクをかまします。男性にはチラ見程度で反応します。 大体生息している場所は幌加内高校の職員室か町内の自宅にいるようですが、ふらふらと町を散歩していることもなきにしもあらずですので、オーバーオールの男には十分注意してください。

会場その他

開催日時:2020年8月1日(土)〜16日(日) 開催時間:11:00〜16:00 会場:雨竜郡幌加内町政和第二(旧)政和小学校/(現)政和研修センター
主催:政和アートfes実行委員会 お問い合わせ:アトリエ千の花 吉成 0165-37-2069
政和アートfes HP

この記事のキュレーター

バドミントン元全日本ジュニアチャンピオン。20代半ばよりオーストラリアで生活後、アジア、南米、北米を1年半放浪。帰国後は沖縄の宮古島、兵庫の淡路島などで島生活を経てバドミントンネパール代表のコーチに就任。その後メキシコでジュニア代表もコーチし、マヤ族と一緒に生活。海外ではクリスタルやオパールなどの天然石の買い付けも行い、マクラメジュエリー、アトリエ「名もなき石屋」を幌加内で運営。著書にノンフィクション「旅を終えると君の余命は1年だった」を出版。英語、スペイン語、手話での会話が可能。