秋の色から冬の色へ変化していく山の風景を登山しながら楽しめるのは今の時期(9月中旬)だけです。
自然を身に染みて体感するのもいいですよね。
2019年12月24日
キュレーター応募頂いたchibihanaさんの【旭岳の素晴らしさを綴った】記事を紹介します。
秋の色から冬の色へ変化していく山の風景を登山しながら楽しめるのは今の時期(9月中旬)だけです。
自然を身に染みて体感するのもいいですよね。
東川での生活も3年目。今年は一年を通して旭岳を満喫するぞー!と季節ごとの旭岳の姿を楽しんできました。
友人と「今年こそは紅葉の季節に散策に行こう」と約束をし、9月中旬いよいよ紅葉が始まった…
紅葉を間近で楽しめると、指折り数えて待っていたのです。
ところが、散策を2日後に控え、旭岳には雪が降っているとの情報が!
山に雪。
山の事を甘く見ていた私には、「うっすらと積もった雪と紅葉が見れるなんて最高じゃない!」なんて喜んでいました。
旭岳に行くには最新の情報をと、旭岳ロープウェイで山頂の様子を確認すると・・・
大雪山旭岳ロープウェイ
“視界不良” “気温-2度”
姿見駅からのライブ映像では、日中でも薄暗いねずみ色の雲に覆われて、山の姿を見ることが出来ない程のまさに冬の世界が広がっていました。
秋は何処に行ったの?というがっかりする気持ちと、初冠雪のタイミングで旭岳に行けるのはラッキーかも、と期待半分。
自然は思い通りになってはくれません。
2019年 4月 春はまだ遠い…
7月 チングルマが咲き誇る 山は彩りの季節
7月 運良く残っていた白鳥雪渓
いよいよ、当日。
数日ぶりの好天に恵まれ、待ちきれなくて 朝早くから行って来ました。
ロープウェイが姿見駅に近づくにつれ、雪に覆われた世界が広がっていきます。
緑~黄色~紅色~白色
見るからに寒そうな世界へと変化していきます。
ロープウェイを降りた人たちも目の前に広がる銀世界に目を奪われています。
「・・・ 冬じゃん。・・・でも、なんと素晴らしい景色!」
キラキラと朝日に照らされる山の輝きと、勢いよく湯気を出す噴気孔の景色の美しさは、思っていた以上に素晴らしいものでした。
何処かで鳴いている野鳥の朝のおしゃべりもツンと澄んだ空気の中で、余韻が残り心が浄化されていく、なんとも言えない清々しさを味わうことが出来ました。
事前に調べていたので、冬の服装と足元もしっかり冬のブーツで準備万端。
そんなに寒くもありません。
(北海道に来て分かったのですが、雪が積もっているから寒いとは限らないんですよね)
朝早かったので、まだ凍っているところも多く、雪道を歩き慣れていない観光客は(スニーカーで歩いている!)おっかなびっくりと歩みを進めていました。
雪になると空気が違うのでしょうか?
噴気孔の湯気が勢いよく吹き出し「シュー!!」っという音が響き渡ります。
はっきりと聞こえます。
大地のパワーを感じる瞬間です。
硫黄の匂いも今日は強く感じました。
歩きながら思うのですが、雪道は距離感が麻痺します。
いつもと違うという特別感からなのか、白一色で遠近感が無くなるのか分かりませんが、自分が歩く距離が残りどれくらいで何処に繋がっているのか方向感覚まで鈍くなる実感があります。
冬道の怖さですね…。
なんだかいつもより歩いた感じがしましたが、冬の中に隠れた秋を探す今回の散策は清々しさを感じながら、無事終わりました。
最後にこんなに素晴らしい風景を見ることが出来ました!
遠くからだと 紅葉と雪、秋と冬の見事なコラボレーションに気がつきますね。
この記事のキュレーター
雪に埋もれるエゾオヤマリンドウ