冬の旭山動物園へ行ってきました。個人的には、旭川に引っ越してきて3回目の冬を迎えますが、冬の動物園の訪問は初めてです。寒さの中でもたくましく生活する動物たちの姿に色々考えさせられるものがありました。私なりの見どころをご紹介しますので、まだ行ったことがない方も万全の寒さ対策をして、でかけてみてください。
新年早々、行って来ました旭山動物園。気温-6℃。
今回の年末年始は帰省をせず、旭川にとどまった我が家。 混雑を避けて旭山動物園へやって来ました。1月3日にも関わらず、開園してくれるなんて有難いです。 この日の気温は、-6℃。 スキーウェア、毛糸の帽子、スキー用の手袋、それにカイロをお腹に貼って完全防備でのぞみました。 車を降りた時は、「意外と寒くないね」なんて調子に乗っていた私も、スマホで写真を撮るために手袋を外す手があっという間にかじかんできてしまいました。※かじかむ=北海道弁で、寒さで手足の感覚がなくなること。 こんな寒さの中で、動物はどんな生活をしているのでしょうか。
まずは…腹ごしらえを
正午近くの訪問。子どもたちがお腹空いた~と騒ぐので、東門にあるLIONで軽食をテイクアウトをしました。 夫は肉まん、子どもたちと私はあんまんを購入。 寒い時に食べるあんまんって最高~。ベンチに座ってホカホカをいただきました。 とりあえずお腹が落ち着つけて、いざ、-6℃の世界へ。
寒さの中、じっと耐える動物たち
まずは、北海道小動物のコーナーから見たのですが、寒さのためか、動物たちの動きが鈍いです。 檻を見てもどこにいるかわからない動物も(笑) キタキツネも、ウサギもじーっと隅の方にうずくまっていました。目を閉じて、寒さに耐えているのでしょうか。 サンタさんのソリをひく、冬に元気なイメージのトナカイも全然動きません。
秋ころには外にいたカピバラも、屋内にいました。 寒さが苦手なので、冬の間は屋内施設に展示しているそうです。部屋のすみの方で、2匹が身を寄せ合っていました。 動かずにじっとしている姿もかわいらしいですね。
雪が似合うホッキョクグマを見学
ホッキョクグマ館にも行きました。雪の上を歩く、大きな白い体は圧巻です。 夏には豪快にプールに飛び込む姿が見られますが、全然飛び込む様子が確認できませんでした。 ホッキョクグマも冬は寒いのでしょうか?? いずれにせよ、大きな体を揺らして歩く姿は、見ごたえがあります。
東門ショップで、またもや小休憩
1時間以上動物園内を見学していたら、またもや子どもたちの「お腹空いた」コールが。 東門ショップで、おにぎりセットを購入し、近くの休憩所で休憩をすることにしました。 おにぎりセットを待っている間、寒いので店内でお待ちくださいと言われ、お言葉に甘えることに。 ショップの中では、あべ弘士さんのミニギャラリーも開かれていました。動物園にまつわるイラストが飾られていました。
カトルカールのどうぶつクッキー(140円)も買いました。 10種類以上のどうぶつの中から、きりんを選びましたが、食べてしまうのがもったいないくらいかわいいです。 見た目だけではなく、味も良く、サクサクした食感が楽しめました。
寒さの中でも、生き生きと活動する動物も
冬の寒さの中で、生き生きと活動する動物もいます。 あざらしは、雪が浮いたプールの中で元気に泳ぎまわっていました。 あざらし館の中で展示されていたパネルによると、あざらしは流氷の上で出産や子育てをするのだそう。外敵から身を守るにはもってこいなのだそうです。 プールの水に浮く雪の塊が、流氷のように見えてリアルな雰囲気をかもしだしていました。
冬期間の目玉、ペンギンの散歩
12月下旬ころ~3月中旬ころの積雪期に行われる、ペンギンの散歩。 ペンギンたちが、ペンギン館からイベントホール前あたりまでの長い距離を往復します。 この日は14:30から散歩が始まりました。
ペンギンたちはヨチヨチ歩きですが、思っていたより歩くのが早くて驚きました。写真を撮ろうと待ち構えていても、あっという間に進んでしまいます。 ペンギンたちの楽しそうな様子が愛らしいです。こんなに寒いのに、好奇心旺盛にキョロキョロしながら散歩する姿に頼もしさを感じました。
旭山動物園号ひろばで列車の模型を見学
ぺんぎんの散歩を見てから、イベントホールへ向かいました。 こちらには、旭山動物園号の世界観を表現した、旭山動物園号ひろばがあります。 列車の模型があり、30分ごとに自動で動くようになっているのです。
ちょうど15:00発車の回を楽しめました。 時間になると、「旭川駅」の電灯がつき、列車が動き始めます。旭川の街を走る列車の姿を見ると、大人でもワクワクしますね。 時折流れる「白線の内側までお下がりください」というアナウンスが、本格的です。
蛍の光の音楽に誘われ、この日の営業は終了
列車の模型を見終わり、東門方面へ向かっていると、閉園を知らせる「蛍の光」が鳴り始めました。 坂道を登りながら、ふと顔を上げて見えたのは、建物からかかる大きなつらら。 そのつららに、夕日が反射している様子の美しいこと! 厳しさと美しさが共存する自然の中で、たくましく生活する動物たちの姿を象徴するような景色に思わず心を奪われてしまいました。 北海道の大自然の中で、動物たちが生き抜く様子を見に旭山動物園へ足を運んでみてください。
左の具は鮭。右は焼きおにぎり。