2021年07月07日
気温も暖かくなり自転車に乗るにはいい季節になりました。 通勤や通学、買い物で使う人も多いと思いますがこれと比例して事故も多くなる季節です。 そこで旭川市内で自転車に乗るときに注意したいポイントをまとめました。
自転車で歩道を走行中、写真のような路地の信号のない交差点で歩道の切れ目に出くわすと思います。
(※市内では中心部や交通量の多い幹線道路沿いが多いです)
交差点の左奥側には一時停止があり、奥を走行する車両は、ここで一時停止して左右の安全を確認しなければならないのですが、中には一時停止で止まらず歩道まで出てくるドライバーが居ます。
出典:sakura
特に同じ交差点を反対側から見ると建物が邪魔をして一時停止の奥がまったく見えません。
このような交差点を自転車が走っているとき、一時停止を無視して出てきた車と接触する事故が発生しやすくなります。
自転車は急には止まれませんから気づいたときに出合い頭で「ガシャン」です。
そのため見通しの悪い信号ない交差点での自転車側の自己防衛として、いつ車が飛び出してきても大丈夫なようにもう一段徐行します。
車が来ないか注意を傾けて、ブレーキをいつでもかけれるような状態にしておくのがベストです。
これなら万が一、一時停止を無視して前に出てきたとしても自転車が止まって事故回避できる可能性が高くなります。
また、歩道を走る場合はルール通り車道寄りを走りましょう(車道寄りで左側通行)。
建物寄りを走ると出合い頭までの距離が短くなり、また軒先から人が出てきてこれも接触事故の危険性があります。
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お次はガソリンスタンドの壁。市内でもよくある光景で、写真のように隣を隔てる壁があってこちら側は特に問題ないようにみえますが...
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反対側からだとガソリンスタンドの壁のせいでスタンド内がまったく見えません。
さきほどの歩道の切れ目に似ているのですがこの壁の向こう側はこのスタンドの出口となっていて、車道に出る際に歩道上で一旦停止し安全確認を怠るドライバーがいます。
そのため壁による死角で出合い頭の事故となりやすいです。
こういったガソリンスタンドの壁があってスタンド内部が見通せないときは徐行していつ車が出てきても大丈夫なようにブレーキをかけれる状態で通行することをオススメします。
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市内における信号のある交差点でもいくつか注意点があります。
まず、車と同じ進行方向の歩道を走行中はまれに左折車が自転車に気づいていないときがあります。
自転車側は「必ず車が止まってくれる」とは信じ込まず、もしかしたらも考慮して車の動きをよく観察して渡るとより安全です。
次に信号のある交差点において多い事故は左後ろから右折してくる自動車との接触です。
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車の進行方向とは反対の歩道を走行中、青信号で進もうとするとき実は左後ろに同じ進行方向の右折車がいる場合があります。
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このようなケースでは右折する車(写真ではバス)と接触する危険性があります。
右折は左折に比べて対向車や信号に気を取られ、またドライバーの心理としてはやく渡ってしまいた心理も働いて、右折時に右後ろから来る自転車に注意がいかないことがあります。
もし歩行者ならゆっくりなので接触まで余裕がありますが、ある程度スピードが出る自転車なら接触の危険性は高くなります。
よってこういった車の進行方向とは反対の横断歩道を自転車で渡るときは、左後ろから右折してくる自動車に注意し、自分に気づいていないことを考慮して無理に渡らないようにする必用があります。
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買物公園や駅前など人通りの多い歩道では歩行者が多く、歩道走行時は接触の危険性がとても高くなります。
また、店先から急に歩行者が出てくる場合もあるので歩道を走る場合は「車道寄りの徐行」を厳守しましょう。
場合によっては「自転車を押して歩く」など歩行者の邪魔にならないように注意しましょう。
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北海道の都市の中でも有数の整備率を誇る旭川の河川敷。サイクリングロードとなっている所もありますが実はここ、(一部を除いて)自転車専用ではないのです。
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よって歩行者、ランナー、ペットの散歩など自転車以外の利用者もあり、これらに配慮した走行が必用となります。
歩行者やランナーは急に方向転換する場合があるのでスレスレを追い越すのではなく、人1人分余裕を持って追い越すようにしましょう。追い越す際に「追い越します」など声を掛けるのも有用です。
また、ペットも紐で繋がっているとはいえ急に自転車側に向かってくることも考えられるのでこちらも余裕を持って追い越すようにしましょう。
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買物公園は歩行者天国で、歩行者専用道路に該当します。そのため自転車でここを走ることはできません。
よって自転車で通る場合は押し歩きとなります。
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旭川の名物、別名「魔の交差点」ともいえるロータリー交差点。他の都市にはほとんど存在しない特殊な交差点で、しかも旭川のローカルルールが存在する不思議な交差点です。
自転車におけるロータリー(環状)交差点の走り方は車道を走る場合、自動車と同じでですが、ここ旭川のロータリーは自動車がローカルルールで走るため車道を自転車で走ると混乱すると思います。
よって歩道を徐行し、横断歩道では車が来てないか注意して渡るようにしましょう(ロータリー側から交差点に入る車側に停止のルールがあるものの、たまに見落とすドライバーがいるため)。
自転車で市内を走るときに注意点を特に歩道メインでいくつか挙げてみました。
自転車は原則車道がルールですが、すべての人がルール通り車道を走れるわけでもなく、また交通量や道路の幅などによって歩道を走らざる得ない場合もあると思います。
よって歩道を走る場合は上記の点に注意して事故が起きないよう「自転車=車両」という認識を持って、自転車も「危険予測運転」をするとより安全に走れると思います。
特に自転車通学で交通量の多い時間帯に長距離を移動する中学生や高校生は、上記の点に注意すると事故の危険性が少なくなると思います。
(※もちろん信号を守ることや一時停止、車道で逆走しないなど基本的なルールを守った上ので話です)
自転車はガソリンを必用とせず運動にもなって移動もできる効率的な乗り物です。安全には十分注意して自転車を活用してください。
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