2021年07月11日
みなさん、当たり前のように大雪通と呼んでいませんか? でも、どこまでが大雪通で、なぜ大雪通と呼ばれるようになったか知っていますか? 自分たちが暮らすマチのことが知りたくて、大雪通について調べてみました。
そもそも大雪通は、神居雨紛の環状線と市道がぶつかる交差点から永山町13丁目の交差点までの、市道と道々219号、国道39号を含んだ約12kmのことです。
遡ること昭和40年代。
その当時の旭川は、人口の増加・高度経済成長・自動車交通量の増加などが著しかったそうです。
そのため、市街化区域の決定や都市計画道路網の全面見直しなどが行なわれていました。
昭和47年に、その区間を都市計画道路として『大雪通』と付けたことで、私たちの知る大雪通が誕生しました。
名称の由来は諸説あります。
昭和32年に旭川市から網走市までを結ぶ、大雪国立公園横断道路(現:国道39号)が開通し、地域の人たちが親しみを込めて【大雪国道】と呼んでいたことで《大雪》を付けたと考えられています。
意外と国道39号を大雪通だと思っている人は多いのではないでしょうか?
先に記した通り、一部区間が大雪通に含まれてはいますが、国道39号と大雪通はかなり違います。
国道39号は、旭川市と網走市を結ぶ国道です。
旭川市内での区間は4条8丁目の買物公園の交差点から永山町16丁目の当麻町との境界まで。
もちろん、その先も国道39号は続いていて、名称は【大雪国道】となります。
住所によって、通りの呼び名が変わるのは、市民にとって少々紛らわしいですね。
でも雑学として覚えておくには話のネタになります。
ほぼ同じように旭川中心部から平行に通っている大雪通と国道40号。
しかし、国道40号沿いには飲食店が少ないですよね。
一方、大雪通沿いには有名全国チェーンの飲食店が多いって気づいていました?
実際、ステーキ宮・スシロー・しゃぶ菜と全国展開をしている人気店が出店しています。
大雪通沿いと、国道40号沿いの違い。
それは、推測の域ではありますが、土地利用と自動車の交通量が関係しているようです。
土地利用(とちりよう、land use、land utilization)とは、土地の状態や用途といった利用状況のこと、あるいは土地を利用すること自体を表す概念である。
「森林」「水田」「市街地」といったおよその分類を用いて、その地域の土地の利用を広範囲でみるものから、「有料道路」「市役所」「灯台」といった細かい分類を用いて、それぞれの利用状況を見るものまであり、さまざまである。一口に「土地利用」と言っても、目的に合った土地利用の資料でなければ、適切な情報を得ることは難しい。
国道40号は、陸上自衛隊旭川駐屯地・北海道護國神社・花咲スポーツ公園といった大規模な施設があります。
それにより、北側は住居系の土地利用となっているため、大型飲食店の出店が難しいとか。
一方、大雪通沿いは、工業系の土地利用となっており、大型商業施設の出店が可能なのだそう。
さらに、国道40号と大雪通では、1日あたりの交通量が約1万台も違うことがわかっており、集客の見込みの高い大雪通沿いに商業施設が建つという図式のようですね。
当たり前にあって、疑問にすら思わなかったことを調べてみると、おもしろいと思いませんか?
まだまだ知っているようで知らない旭川が、あるように思います。
また、当たり前にある旭川の〇〇〇〇〇を調べてお届けいたします。
突飛な質問に新設丁寧に解答頂いた、旭川市地域振興部都市計画課・北海道開発局旭川開発建設部・旭川市中央図書館のみなさま、ありがとうございました。
この記事のキュレーター
出店:asatan