2021年10月26日

【旭川】コロナ禍における心のケアを。20代でお坊さんになった女性の決意

新型コロナウイルスの影響により、生活の変化を余儀なくされ先行きが見えず、日々の生活に不安を抱えている人が多くいます。人々のそういった悩みを皮切りに、お寺の在り方を見直す活動をしているところが多いことをご存知でしょうか?旭川市旭山動物園の近くにある『高野山真言宗 旭山寺(以下:旭山寺)』もそのひとつ。今回は29歳という若さで副住職を務める渋谷智海(ちかい)さんにこれからのお寺の在り方について聞いてみました。


20代でお坊さんになった渋谷智海(ちかい)さん

出典:asatan

 

29歳という若さで副住職を務める渋谷智海(ちかい)さん。
前職は札幌の広告会社で働き、27歳にお坊さんになることを決意し出家しました。

華やかなイメージの会社で働いていた若い女性が、なぜお坊さんになったのか?
広告業界にいた経験を活かして、お寺の在り方を模索する彼女の活動に注目していきます。

お寺のホームページ制作がきっかけで仏教の魅力に気がついた

出典:asatan

 

実家はお寺なので、子どもの頃は親戚の方とかに「お寺を継ぐの?」といった話はあったものの、継ぐつもりはなかったとのこと。

仏教に関しても身近にありすぎて、あまり深くは考えてこなかったのですが、キッカケになったのが勤めていた広告会社を通して、実家のお寺のホームページを制作した時でした。

ホームページの制作って奥が深く、見ている人に伝えたいことを知ってもらうには、その分野のことをより深く理解する必要があります。

そのときに仏教のことを勉強していくうちに仏教の魅力に気がついてきました。

仏教って死に関わるものというイメージがある人が多いと思います。
ですが、実際には『生きている人の心をホッとさせるもの』生きている人のためのものだということに気がついて、それを仕事にできることって素敵だなと感じました。

そして今の時代、新型コロナウイルスの影響で仕事を失ったり、生活様式の変更を余儀無くされたりと自分の身の周りで起こる社会的な流れが原因で、生活の見通しが立たず不安になる人が多くいます。

社会的な流れを一個人が変えていくのは難しいですが、社会の流れに対応するために自分の内面と向き合う仏教は今の時代に必要だと感じています。

仏教を身近に感じてもらうために旭山寺では年間を通してイベントが行なわれています

出典:asatan

 

仏教の魅力を多くの人に気づいてもらうため、地域の人たちとの交流をはかるために旭山寺では年間を通して行事が行なわれています。

10月30日(土)には『旭山八十八ヵ所お山じまい法要』が行なわれます。

旭山寺の裏は山道になっていて、88体のお地蔵様が安置されています。
そのお地蔵さんを四国八十八箇所のように周ってお願い事をするというものです。

出典:asatan

 

『旭山八十八ヵ所お山じまい法要』では、はじめにお願い事を書くためのお札をお求めいただきます。

そのお札にお願い事を書いて、お札とともにお願い事をしながら88ヶ所を巡っていただきます。

巡り終わりましたら、本堂にお札をお納めください。
13時からの法要で、お納めいただいたお札をご祈祷いたします。

お札をお求めいただかなくでも、88ヶ所巡り・お参りは可能です。
(例年であればご接待もございますが、コロナ禍のため今年度は実施いたしておりません)

1周約1.5時間の道のりで道が整備されている山道をハイキングの感覚で歩けるので、
近隣にお住まいの方・ご家族で参加される方も多いです。

道中とても自然の景色が良く、軽食を食べながら旭川市を一望できる旭山公園、願いがかなうパワースポットとして地元の方に愛されている御堂もあります。

心のリフレッシュをするきっかけとして、ぜひ参加してみてください。

行事詳細

出典:高野山真言宗 旭山寺

 

イベント名:旭山八十八ヵ所お山じまい法要
開催日:2021年10月30日(土)
開催場所:高野山真言宗 旭山寺
開催時間:10:00~12:00※13:00から本堂で法要
住所:北海道旭川市東旭川町44
電話: 0166-36-1785
駐車場:あり


この記事のキュレーター

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