2022年02月08日

【旭川市】水道局からのお知らせ

今年7月から水道料金・下水道使用料を改定します。 水道料金は平均で14.90%値上げし、下水道使用料は料金体系を見直します。 当初、今年4月に改定する予定でしたが、意見提出手続での意見などを踏まえ、コロナ禍における皆様の負担を少しでも軽減するため、改定時期を3か月遅らせることとしました。 【詳細】水道局総務課 24・3160、料金改定に関することは料金課 24・3125


どうして水道料金を改定するの?~料金改定の背景

人口減少などによる収益の減少

水道の料金収入は、人口減少や節水機器の普及等により年々減少しています。平成27年度に約49億円あった収入は、令和2年度には約46億9千万円と、5年間で約2億円の減収となっています。

 

老朽化した管や施設の更新

水道管の老朽化により漏水等の事故が起きると、断水や道路の陥没などが発生し、市民生活や経済活動に大きな影響を及ぼしてしまいます。
また、水道管や浄水場などの水道施設は、昭和40~50年代に整備したものが多く、今後も耐用年数を経過する水道施設が増えていくことから、適切に改修・更新していく必要があります。

 
 

安全・安心な水道水を安定して供給するために

昭和56年度に最大345人いた職員を令和2年度には170人とピーク時の半数以下にするなど、職員数の削減等による経費削減に努めてきました。しかし、料金収入は減少する一方で、老朽化した水道管の更新費用が増加するなど、今のままでは令和4年度には事業を運営する資金が不足し、必要な事業が実施できなくなるおそれが出てきました。
水道管等の施設の更新や維持管理に必要な最低限の資金を確保し、これからも安全・安心な水道水を供給するために、水道料金を改定します。皆様のご理解をお願いします。

 

いつから新料金に変わるの?

水道メーターの検針は2か月ごとに行っています。
検針日が
「奇数月」の地区は「令和4年9月検針分」から
「偶数月」の地区は「令和4年10月検針分」から
新料金が適用されます。
ただし、転居などにより、令和4年7/1以降に使用を開始する場合は、初回検針時から新料金が適用されます。

 

どれくらい変わるの?~改定後の影響額 (1か月分・税込み)

 
 

水道料金は他の都市と比べて高いの? (1か月分・税込み)

道内の人口上位10市の中で、現在は安い順から3番目ですが、改定後は5番目となります。

 

水道料金改定の主な内容

平均改定率14.90%

水道管や施設の計画的な改修・更新などに最低限必要な資金を確保するため、平均で14.90%の値上げとなります。

基本水量制の廃止

単身世帯の増加などにより1世帯当たりの使用水量が減少しているため、1か月当たり8㎥までの使用を定額とする基本水量制を廃止し、使用水量に応じた料金体系としました。

家事用以外の従量料金改定率の緩和

家事用以外で使用している場合、使用水量が増えるごとに1㎥当たりの従量料金単価が高くなります。
今回の改定では、家事用との負担の公平を図るため、21㎥以上の従量料金の改定率を平均改定率以下に抑えました。

メーターの口径別の基本料金

各家庭や事業所に設置している水道メーターは、一度に使う水量に応じて口径の大きさが異なり、費用にも差があるため、口径に応じた基本料金としました。
※一般的なご家庭の口径は13~25㎜です。

下水道使用料改定の内容

下水道使用料は値上げのための見直しをしませんが、水道料金の見直しと併せて基本水量制を廃止しました。

現行と改定後の料金表の比較(1か月分・税抜き)

 

料金改定までの経過意

意見提出手続(パブリックコメント)の実施

水道料金・下水道使用料の改定案に対し、意見等を募集しました。
期間 令和3年6/25~7/30
提出者数 136件 意見数 150件

実施結果は水道局HPでご覧いただけます

 

市民説明会の実施

改定案の内容等を理解していただくため、意見提出手続と併せ、市内16か所で説明会を開催しました。
期間 令和3年6/28~7/16
参加人数 128人

上下水道事業審議会での審議

令和3年2月に「水道料金・下水道使用料の見直し」について諮問を行い、計6回の審議を経て同年10/13に、水道管や施設の計画的な改修・更新などに最低限必要な資金を確保するため、水道料金の改定はやむを得ない旨の答申をいただきました。

審議の状況は水道局HPでご覧いただけます

 

市議会での議決

意見提出手続での意見や審議会での答申などを踏まえて、関係条例の改正を令和3年第4回定例会に提案し、可決されました。


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