2022年06月12日

【旭川市】あなたの身近な相談相手 地域を見守る民生委員

民生委員とは、厚生労働大臣が委嘱するボランティアで、児童委員も兼ねます。任期は3年で、市内では34地区、782人が活動しています。支援が必要な地域住民を見守り、相談を受けて関係機関につなぎます。 【詳細】福祉保険課 25・6425


民生委員とは?

子供の見守り活動

子供の登下校時に見守り、声を掛けます。悩みごとの相談に乗ることもあります

訪問・安否確認・ 相談

高齢者や障害がある方、子育て世帯のお宅を訪ね、困りごとを確認します

行政機関との連携

赤ちゃんに絵本を直接届ける「うぶごえへの贈りもの」など、市の事業に協力しています

関係機関とのつなぎ役

困っている方を専門機関につないだり、福祉サービスなどの情報提供を行います

居場所づくり・ 仲間づくり

高齢者や子育て世帯などを対象にした、地域のサロン活動に協力します

「良い加減」で、楽しくつなぎ役を

 旭川市の民生委員児童委員連絡協議会(市民児連)は、和気あいあいとした雰囲気が特色です。旭川は全道でモデル地区といわれ、活動が盛んです。市内各地区から、新しい取組みの提案が次々と出てきます。民生委員は福祉のプロではなく「つなぎ役」。使命感や責任感から「なんとかしよう」と気張っても、近年の困りごとは児童虐待やごみ屋敷、引きこもりなど多岐にわたり、とても1人では抱えきれません。そのため委員の皆さんには、ほどほどに「良い加減」にしよう、楽しくやろうと伝えています。現役世代でも、できることはたくさんあります。市民児連は5月で発足100年を迎えました。先人たちの思いと歴史をつなぎつつ、子供にも民生委員の活動を理解してもらえるよう新たな挑戦をしたいです。

旭川市民生委員児童委員連絡協議会会長
佐川 徹さん

 

どんな活動をしているの?地域で活躍する民生委員に聞いてみました!

経験を積むほど「財産」になる

 民生委員は「地域のお役に立てたら」という気持ちがあれば務まると思っています。難しく考えたり、立派でなければならないと思うことはありません。行政や専門機関への橋渡し役として、まずはご近所との顔をつなぎ、少しずつ信頼される身近な相談相手になれたらと思います。経験を積むことが、委員としての財産となり自信につながります。もちろん、勉強の機会も用意されています。東光地区では年2回、広報紙を発行し活動紹介をしています。ご覧いただいた方からお声も寄せられます。

東光地区民児協会長
玉置 明慧さん

 

広報紙で相談しやすく

民生委員の活動が身近に感じられるように工夫した紙面

 

 読みやすい広報紙を作ることで、地域の方との距離が近くなるように工夫しています。また、頑張り過ぎないよう仕事とのバランスを心掛けています。

東光地区民生委員児童委員
野村 修さん

 

地域に目を向ける若い力、求む

 民生委員は「人と人とがつながりを持ち続けるお手伝い役」だと思っています。地域内で住民同士のつながりが以前より希薄化する中、民生委員と地域の皆さんが手を携え、ご近所同士で声を掛け合えるような関係をもう一度つくる必要があります。私は日中仕事をしているので、他の委員に急場の対応のサポートをお願いしています。仕事をしながらでもできることに目を向け、できないことまで引き受ける必要はありません。責任のある活動ですが、自分の「できる範囲」で構わないと思います。同時に、仕事をしながら活動するには、職場の皆さんの理解が何より重要です。この記事を通して民生委員の活動にご理解・ご支援していただけることを願います。

西神楽地区民生委員・主任児童委員
辻川 貴裕さん

 

12月に民生委員・児童委員の全国一斉改選があります

 今年は3年に1度の改選期です(再任可)。福祉活動やボランティア活動に理解と熱意がある人が地域から推薦され、附属機関の審議を経て国から委嘱されます。活動に必要な時間を確保できることや年齢など、一定の要件があり、推薦前に本人への意思確認を行います。地域から打診された方は、ぜひお引き受けくださいますようお願いします。
【詳細】福祉保険課 25・6425

 

この記事のキュレーター