2022年10月21日
1978年に引退した旭川電気軌道のレトロバス『MR430』がレストアされ復活。2022年10月21日(金)にはお披露目会、市内を巡るツアーが行われました。
旭川電気軌道は三菱ふそう製のレトロバス『MR430』をレストアしお披露目しました。
レストアしたのは1963年に旭川市内で運行開始し、1978年に現役引退した車両。
前輪2輪の貴重なレトロバスです。
現役引退後、農場経営者やバス愛好家の元で所有された後、2021年に旭川電気軌道へ。
当初は外観のみ修復する予定が、せっかくなら走らせたいという社内の声があがり、旭川電気軌道創立100周年記念事業のひとつとして復元計画が始動したそう。
レストアにかかった時間は約8,000時間。
当時の設計図などは全く残っていないため、パーツを外し型を取るなどして新たにパーツを製作。
出典:asatan
エンジンは、ベルトやオイルを交換したものの、本体は当時のまま。
長距離の走行には耐えられない可能性がある為、今後もイベント等などでのみ使用する予定だそう。
実際に動いているエンジンを見ると、40年以上経っているとは思えない快調ぶり。
出典:asatan
木製の床がなんとも懐かしさを感じる車内も当時のまま。
真っ赤な色が目を引く座席はなんと手作り。
現在のものより小さいサイズのつり革は3Dプリンタで製作するこだわり様。
出典:asatan
販売された同型車14台のうち、現在走行できる状態にあるのはこの1台のみ。
今後は旭川電気軌道の倉庫で展示を行う予定なので、路線バスが低迷しているなか、明るい話題を提供できればとのこと。
施設名:旭川電気軌道 共栄バスセンター
住所:北海道旭川市東旭川町共栄90-1
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出典:asatan