2020年02月24日

若き職人達による日本酒造り【KURA Challenge】

「同世代の若い人たちに日本酒の魅力を伝えたい」をスローガンに、2017年から毎年株式会社髙砂酒造で行なわれてきた【KURA Challenge】。 20代~30代の若い職人達による酒造りの現状を見てきました!


髙砂酒造【KURA Challenge】とは

100年以上に渡って、旭川の地でお酒を造り続けている髙砂酒造。
代表的な銘柄『国士無双』は全国的にも人気です。

【KURA Challenge】とは、髙砂酒造の20代~30代の若い職人達による酒造りのことで、毎年構想から製造までをメンバーで考え、販売をしています。
『若蔵~わかぞう~』の名で販売される日本酒は毎年好評で、販売を楽しみにしている人も多いんだとか♪

初めての大吟醸酒にチャレンジ中!

これまでの3年間、【若蔵】の銘柄で造ってきたのは「純米酒」と呼ばれる米と水のみで造ったものでしたが、今年チャレンジしている若蔵は「大吟醸酒」と呼ばれるアルコール分を添加して造る日本酒。

華やかな香りが大吟醸酒の特徴だそうです。

蔵に入ると日本酒の良い香りがします♪

【KURA Challenge】についての説明をするメンバーの石井さん(中央)
出典:asatan

 

「若い世代の日本酒離れが進んでいますが、同世代の私たちが造る日本酒をきっかけに親子で一緒に飲んだりしてほしい。純米酒がブームのなか、あまり馴染みがない大吟醸酒ですが、すっきりとした味わいを是非楽しんでもらえたら」とは、メンバーの石井さん。
【KURA Challenge】への思いが伝わってきます!

「大吟醸としてのベースは崩さず、香り高く飲みやすい、辛口と甘口の中間ぐらいの仕上がりに」が目標とか。

日本酒は、完成するまで最終的な味わいは分からないらしく、醸造過程がとても重要。
温度やアルコール添加量でも味わいが変わり、より細かな管理が必要なんだとか。

【KURA Challenge】で使用している実際のタンクの中身
出典:asatan

 

約2,000リットルの原料が入るタンク。
たくさんの白い泡が表面をおおっています。

たまに「ブクブクッ」と下から泡が!!
これは発酵が進んでいるから。
発酵期間は約30日ぐらいということです。

ちなみにここまで発酵が進むと、泡が動いて中身が自然に混ざるので、人の手で撹拌することはないといいます。
発酵が終わると華やかな香りが一気に広がるんだそうです。

冷却ベルト
出典:asatan

 

温度で味が左右されるため正確な温度管理が徹底されています。

タンクの中には正確に測れる温度計があり、現在は9度~9.5度。
発酵が進むと7度~8度になるよう、タンクに巻かれた冷却ベルトで温度調節を行なっているそうです。

【KURA Challenge】メンバーの6人
左上から石井 祐樹さん/一色 純さん/執行 雅顕さん
左下から竹村 愛さん/中山 仁美さん/片田 千香子さん
出典:asatan

 

高いグレードの日本酒を造りたいというメンバーの6人。
日本酒の良さを広めたいという熱い思いが伝わってきます!

現在はラベルのデザインなども同時進行で行なっていて、6月上旬頃の発売が目標。

完成までもう少し!
『大吟醸酒 若蔵 2020』は大注目です!!

直売店には食から歴史までいっぱい!

髙砂酒造の直売店には日本酒はもちろん、酒粕を使ったお菓子やグッズなど、地元の方も観光客も楽しめるものがたくさんあるんです。

出典:asatan

 

広々した店内には、限定酒から定番酒まで様々な日本酒が並びます。

出典:asatan

 

大人気の『旭神威』も!
旨みが強い華やかな香りが特徴です。

出典:asatan

 

お菓子やおつまみも多数!
お酒のお供ですね♪

出典:asatan

 

イートインスペースでは、甘酒を飲みながら『旭神威』のヒストリー映像を見ることができます。

出典:asatan

 

直売所の奥には資料館があり、創業当時の貴重な資料や道具が展示されています。
ちなみにこの建物は創業当時から建っているので、歴史を感じさせる痕跡もあったり。

出典:asatan

 

廊下の床にある溝は、当時材料などをのせた滑車が通った跡なんだそう。
当時の光景が目に浮かんできますよね。

出典:asatan

 

昔の製造工程を模した模型もあって面白い♪

出典:asatan

 

見るだけのつもりがこんなにお土産を買ってしまいました(笑)
見るとついつい欲しくなっちゃいますよね。

直売所だけでなく、資料館も楽しく見ることができるので地元の方も是非行ってみてください♪

髙砂酒造ホームページ

店舗情報

店名:髙砂酒造株式会社
住所:北海道旭川市宮下通17丁目右1
電話:0166-22-7480
営業時間:9:00~17:30
定休日:年末年始
駐車場:あり


この記事のキュレーター

asatan公式アカウントです。
旭川とその周辺地域に関連するイベント、グルメ、観光、くらしに役立つ情報などなど、ドシドシご紹介しますのでお楽しみに!