2020年02月26日
剣淵町にある、絵本の館へ行ったことはありますか?旭川から車で1時間あまりの【絵本の館】は、子どもも大人も楽しめる施設です。絵本の館と言っても図書館ほど肩肘張らずに利用できるところが、おすすめです。はじめて訪れた時の様子をレポートします。
剣淵町は、旭川から車で1時間ちょっとのところにある街です。
ママ友に、「ドライブしながら、子どもが屋内で遊べる施設はない?」と尋ねたら、教えてくれたのが【剣淵町絵本の館】でした。
「小学生が走り回るような設備はないけれど、木のボールのプールがあるらしい…」という話に興味を持ち、早速【剣淵町絵本の館】へ家族で行ってみることにしました。
行ってみて驚いたのが、まず入口で靴を脱いで入ることでした。
実際に訪れる前は、「図書館を小さくしたような感じかな?」と思っていたのですが、普通の図書館とは違いました。
図書館のようにシーンと静まり返っているわけではなく、たくさんの人がワイワイと集まっているような楽し気な印象を受けました。
木のぬくもりあふれる館内には、子どもの身長でも手が届くくらいの本棚にたくさんの絵本が並べられています。
他にもいくつか興味深い設備がありましたので、ご紹介します。
【たまごのへや】には、木でできた丸い玉が約10万個が入った「木の砂場」があります。
砂場にはすべり台が設置されているので、木の玉の中にダイブしたり、スコップで丸い玉をすくって遊ぶこともできます。
はじめは我が家の子どもたちだけで遊んでいたのですが、あっという間にたくさんの子どもたちでいっぱいになりました。
人気スポットのようです。
普通に遊んでいても、ガラガラと音が響き渡り、大きな音がするのですが、誰もとがめる人はいません。
一般的な図書館ではありえない、おおらかな雰囲気が心地よいです。
この部屋には、「砂場」の他にも大小の木馬もたくさんありましたよ~。
【たまごのへや】を出ると、【ごっこはうす】もあります。
木でできた小部屋の中には、コンロや蛇口がついたキッチンやテーブルなどの家具、食器類があり、ままごと遊びをすることができます。
小さな子どもたちが、熱心に料理ごっこを楽しんでいました。
窓やドアもある本物のような造りの部屋は、子どもたちが夢中になれる要素であふれています。
剣淵絵本の館では、【けんぶち絵本の里大賞】というコンテストを毎年実施していており、今年で29回目を迎えます。
応募があった絵本の中から、2カ月間の間に来場した人々の投票で、受賞作品が決まるというものです。
受賞作品の原画展が展示ホールにて行われています。
展示ホールは、美術館のような広々とした部屋に原画が1点1点飾られていて、とても素敵な空間でした。
製本された絵本とはまた違った味わいがあり、感動しますよ。
3月15日までは原画展を開催しています。
展示ホールでは、このような原画展以外にも、音楽のコンサートが行われることもあるそうです。
館内には、【喫茶らくがき】というカフェもあり、たくさんの人が利用していました。
剣淵町産の野菜を使った軽食や、ジュースなどを楽しむことができます。
その他には、地場産品、陶芸品、アート作品、ハンドメイド品などが販売されていて、見ているだけでも面白いですよ。
【けんぶち絵本まつり】の開催期間は、2月15日から3月15日までです。
この期間には、「絵本の里大賞」に受賞した原画展が開催されるほか、さまざまなイベントも用意されています。
2月16日には、絵本の里受賞作家さんによるお話しタイムや、受賞式&受賞者歓迎レセプションが行われました。
絵本の館という名前ですが、大人向けの本もありました。
一般書籍以外にも雑誌もあり、大人も楽しめますね。
子どもたちが遊ぶスペースからは、少しだけ離れた場所に大人が読書できるテーブルやイスが置いてありました。
絵本の館という名前から、子どものためだけの空間を想像していましたが、違いました。
展示ホールも備えた施設は、美術館としての役割も果たしています。
本を読んでくつろぐこともでき、疲れたらカフェで一休みもできる、そんな場所です。
地域の大人も子どもも集えるコミュニティスペースという役割も果たしているのですね。
スタッフの方々も、街の方々もこの【絵本の館】を大切に思い、誇らしく感じていることが伝わってきました。
人それぞれの楽しみ方ができる【剣淵町絵本の館】へぜひ一度足を運んでみてください。
授乳室もあるので、乳児連れでも安心ですね。
施設名:剣淵町絵本の館
住所:上川郡剣淵町緑町15番3号
電話番号:0165-34-2624
開館時間:10:00~17:00
定休日:水曜日、年末年始(12月30日~1月5日まで)
駐車場:あり
入館料:無料
この記事のキュレーター
入ってすぐのところにお雛様が置いてありました。どなたかから譲り受けたのでしょうか。素敵ですよね。