2020年04月26日
旭川に伝説の底なし沼があるのは知っていましたか?実際に行ってみるとそこには…
旭川に底なし沼にまつわる伝説があるのをご存じですか?
知らない方のために、まずは旭川における底なし沼伝説を紹介します。
昔、ある集落に代々先祖から受け継がれてきた妖刀があり、「どんなことがあっても開いてはいけない」と言われていました。
しかしある日、その妖刀が光りだし、集落に災いが続くようになったんです。
人々は神の助言を受け、底なし沼の近くにある大きな岩の上に祭壇を作り、祈ったそうです。
そこに山の神が現れ、人々は「この魔力をあげるから災いをなくしてほしい」と、妖刀を沼に投げ込みました。
すると災いは起こらなくなったんだとか。
あくまで伝説のお話なのです。
でも、調べてみると…
なんと!
妖刀を投げ込んだ沼は底なし沼で、その底なし沼は旭川のはずれに…
そう、底なし沼と妖刀は実在!
この話を聞いて、興味をそそられ、その場所に行ってみました。
旭川の新道と忠和が交わる交差点を、山の方へ行くとすぐ左側に、『水神龍王神社』という看板が見えてきます。
どうやらこの敷地の中に、底なし沼と妖刀があるようです。
すぐ傍は住宅街なのですが、神社の付近は人気がなく、ちょっとドキドキしながら車を降りて散策してみることに。
真っ白い鳥居と赤い屋根の建物があります。
敷地に足を踏み入れた瞬間、なんだか入ってはいけない場所に来たような感覚になりましたが、せっかくきたのに後には引けずそのまま進むことに。
出典:ryo
正面から見ると道がしっかりあり、綺麗に舗装されている印象です。
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建物も結構綺麗に手入れされています。
階段を上り中を覗いてみると…。
格子状の扉のガラスごしに撮影したものです。
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覗き込むとバチが当たりそうで嫌だったのですが、「ここまで来たんだからみなさんのために見なくては!」という強い思いで、ちょっとだけ外から覗いてみました(笑)
もちろん扉は開けていません。
だってバチが当たる… いや何かしら災いが降りかかるかもしれないじゃないですか!
外からでもちゃんと中は見えました。
そこには祭壇がありました。
そして、ここに妖刀があるそうです…………。
ん?
妖刀は底なし沼に投げ込まれて沈んだハズですが…。
時期はわかりませんでしたが、沼の底から発見されて、ご神体として祀っているそうです。
仏壇の奥には謎のモニュメントのようなものもあります。
階段を下りて、神社の奥へ進むとそこには!!!
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『底無沼之跡』と刻まれた石碑が!
あったんですね、底なし沼がここに。
当たり前ですが、そんな危険な沼なので現在は埋め立てられています。
でも実際にあったことに驚きですよね!
石碑の後ろにあるコンクリートの筒の中には、沼の表面の一部がそのまま残されているそうです。
覗いてみたいけど、覗けませんでした。
さらに奥へ進むと驚くような光景が!
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わかりますか?
山一面にお地蔵さんが置かれているんです。
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ほら、数十体ものお地蔵さんが斜面に置かれています。
なんだか、神聖な空間というか、ちょっと異世界のような。
一人で行ったので、さらに踏み入れちゃいけないような場所に来た気がして怖かったです…。
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『立岩四国八十八箇所霊場』と書かれた石碑もあります。
どうやらお遍路さんが周る、巡礼場所のひとつだそうです。
横にある稲荷神社は、手入れされていないようで朽ち果てています。
良い意味か悪い意味かは見る人次第ですが、良い雰囲気が出ています。
私は怖いですけどね。
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稲荷神社のそばには、謎の穴が開いた石が。
自然にできたものなのか、人工的に作られたものなのか、真相はわかりません。
一番奥へと進むとそこにはもっと意外なものが。
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少し赤みがかった大きな岩があります。
調べてみると、ロッククライミングの練習に使われている岩らしく、ロープがぶら下がっていました。
下の部分には空洞があったりするんですが、そこにも…。
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お地蔵さんが置かれています。
安全祈願のような意味もあるのかもしれません。
岩の前には円状に置かれた石も。
昔は霊場として使われていたのでしょうか。
入口へ戻ると、すぐ右に伝説で祭壇が作られたとされる立岩があります。
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二つの柱のような大きな岩。
危険なのか、周りには柵が建てられています。
自然にできたものなのかわかりませんが、特徴的な形でとても迫力ある岩です。
住所:北海道旭川市神居町忠和223-1
旭川に、底なし沼があったなんて知っている人自体、なかなかいないですよね。
しかも伝説まであったり。
外出自粛のなかですが、奥の岩まで車でいくことができるので、車から降りずに全部みることができます。
ちなみに私は怖がりで、実際行ってみて少し怖かったんですが、なんだかパワーをもらった気も…。
興味がある人は是非!
この記事のキュレーター
出典:ryo