2026年06月02日

“醤油しか勝たん”を変える老舗の【みそラーメン】3選

何たって醤油党の、みそラーメン探訪。今回は昔からお世話になっている老舗(食べるのはもっぱら醤油)を訪ねてみました。醤油派だからこその、目からウロコの魅力を綴ります。


らーめん天金 四条店

旭川ラーメンの定義を体現する店。旭川ラーメンといえば「醤油でしょ」と忠誠を誓った筆者は、思えば同店では醤油一択。
それ以外を食べた記憶がない。
同店における醤油偏愛については、去年の4月、「醤油ラーメン」を絶賛好評激推し済み(笑)。
生き方として一本筋が通っているようでもあるが、筆者もいい歳になり、もう少し世の中を広げておこうかと。
名店のみそラーメン、食べてみないわけにはいかないと、勇気をもって一歩踏み出した。

味噌ラーメン(1,000円)

 

トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギというスタンダードなもの。
ちなみに同店は、醤油、塩、ともにこのスタイリングだ。
近頃の、あれやこれやで飾り立てたラーメンに比べ、このシンプルさは老舗らしい潔さがあってほっとする。

 

味噌仕立てのおつゆは、あっさりとした風味、さらりとした口当たり。
同店、筆者に馴染んだ醤油ラーメンの、コク豊かな風味の印象があったからか、おつゆは思いのほか淡白にも感じられた。
淡いといっても薄いわけじゃない。味噌の香味におつゆ元来の出汁や旨みが引き立って、もうひと口、もうひと口と、なんともクセになる味わいだ。
加えて、喉もとになめらかに浸っていく感触。なるほどぉ、これは醤油ラーメンにはない気持ちよさかも。
うーん、良き。

 

麺は馴染みのスペック。頬張って穏やかなコシを味わえば、素材の風味が豊かに香る。
旨いラーメンは、麺とおつゆ、その絶妙なバランスがものを言うが、醤油のときと同様、味噌でもそれは嬉しいほどに確かに味わうことができた。

 

とかなんとか、あれよあれよと完食に至る。
では筆者さん、最後にまとめの感想をひと言どうぞ。
はい。ライターとしては言葉足らずで恥ずかしいが、さすが天金。ですな。

お店情報

 

店名:らーめんや天金 四条店
住所:旭川市4条通9丁目
電話:0166-27-9525
営業時間:11:00~20:30(ラストオーダー20:00)
定休日:不定休
駐車場:あり

駅ナカ食堂 なの花

ラーメン通には知られたJR旭川駅内の名店。
筆者を含め、ご同輩の多くは駅ナカでなくデパ地下時代から世話になっているという老舗でもある。

ここでは、みそラーメンを飛び越え、辛味噌ラーメンというのをすでに頂いている。
みそラーメンとは別の、いわゆる一つのジャンルとして、辛味噌の探究にも余念がないもので。
たしか、味噌の香味濃厚な旨辛タイプだったように記憶している。

みそラーメン(750円)

 
 

麺の上は少量の野菜炒め。チャーシューはなく、代わりに挽肉が野菜炒めに。
というのが、筆者の固定観念にあるみそラーメンのスタイル・・・の通りの盛り付けだ。
ちなみに、唐辛子は筆者が自分でふりかけたものであり、デフォルトではない。

 

では、おつゆを。
ほう、味噌の塩味がふと香る。瞬時、追いかけてきたコクが香るというアタックですか。
なかなか味なお出迎え。甘辛なみそ風味はふくよかで、こちらとしてもウエルカム。

 

つるつる、いや、つるっつるでぶりぷりな麺の旨さは相変わらず。
景気良くすすり上げれは、塩味が気持ち良く追いかけてきた。
そんな爽快さがあるな、このラーメンには。

 

具は白菜、キャベツ、にんじん、ひき肉など、穏やかな風味のものがメイン。
ややもすると、野菜の旨味がさらに溶け出して、全体がほんのりとまろやか基調に転じる。
食卓で味わう料理も然り、味噌というのは野菜と合うのかな。
身体に優しくも感じるこの食べやすさは、何度リピートしても飽きが来ないだろうと思う。

お店情報

 

店名:駅ナカ食堂 なの花
住所:旭川市宮下通8丁目 JR旭川駅構内 1F
電話:0166-24-2552
営業時間:10:00~18:30
定休日:不定休
駐車場:なし

旭川ラーメン熊ッ子チェーン本店

旭川が「ラーメンのまち」として押し上がる、ブームの黎明期の立役者。
と思い、熊っ子さんには一目置く筆者である。
昔はもっぱら違うエリアの店舗に通ってたんだけどね(笑)、今はここ。

たいした問題じゃないのだが・・・

 
 

上は、メニューに表記された店名だが、正確なところ、なんてお呼びすればいいのかな(笑)。

みそラーメン(850円)

 

それはさて置き、ともかくは醤油ばかり食べていた筆者が、ここで初めて食べる(たぶん)みそラーメン。
気を衒うことのない、昔から変わっていない見た目(たぶん)。ああ、熊ッ子に来たな、と。

で、前掲の天金さん同様、トッピングはチャーシュー、メンマ、ネギというシンプルなスタイリング。
野菜入りも美味しいと思うが、雑味がないという点ではこのスタイルに一票。

 

おつゆにうっすらと浮かぶは、ラー油・・・?
色のトーンもなんとなく朱色っぽくもある。

ひと口やってみて、びっくらポン。
ほんのり辛い。まさか、いつもの癖で「辛味噌」を注文した?お店が間違えた?
だけど、同点メニューには「辛味噌ラーメン」は存在しない。

お店に尋ねてみようかと動揺するも、美味しいので食べ進めることに。
口に含んでみれば、確かに辛い。が、それはごくほんのりというレベル。コク、塩味を感じると同時に、ほんのり辛い香味油の味わいが、おつゆのまろやかな旨味をシャープに引き立てる、という演出ならば、この辛味は助演男優(女優)賞もの。
表彰式で講評するなら、味噌の風味、魅力を新たに開花させましたね、と。

 

食べ慣れた、これぞ旭川ラーメンならではという食感は、みそラーメンであっても変わらない。
むしろ醤油よりも、素材の穏やかな旨味はより引き立っているように感じる。
なるほど、ラーメンを美味しく食べさせるということに関しては、さすが熊っ子。

で、このラーメンの「辛さ」について。
帰り際、お店に聞いてみたら、辣油入りが昔からの味とのこと。それが熊っ子のみそラーメン。
もともと辛味噌が好きな筆者には、妙に刺さる味だったことに改めて納得するのだった。

辛いのはちょっと苦手というお方。
レベルで言うと、ピリ辛未満。ほんのり辛さを感じるというレベルかと思います。
まあ、そう逃げ越しにならず(笑)、気軽にお試しあれ。

お店情報

 

店名:旭川ラーメン熊ッ子チェーン本店
住所:旭川市大雪通7丁目
電話:0166-24-0696
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:あり

みそ香る後記

いかがでしたか。
筆者の新たな発見、感動をお感じいただけたでしょうか。
今回は長年通った店ということもあり、初めて食べるも「やっぱり旨い」と、お店への信頼感を新たにした思いがしています。
みそラーメンに感謝。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター