2020年05月31日

[連載] タイ在住日本人マダムの“気ままなタイ生活” VOL.41

世界中にコロナが蔓延し、日常生活を送れない日々が続いています。 今回はタイのコロナ対策をお伝えします。


タイでも非常事態宣言が発令

サワディーカー!

今回はタイのコロナ対策をお伝えします。

5月22日現在、タイの新規感染者は0人、感染者合計数は3,037人、死亡者数は56人、治癒者合計数は3,023人となっていて、現在も自粛は続いています。

2月末に”できる限り大人数の集まりを控えましょう”というアナウンスがありましたが、あまり危機感はなく通常通り暮らしていました。ですが、3月半ばに1日の感染者数が180名を超え、すべての学校と娯楽施設が閉鎖になりました。22日には食料品店、薬局を除く商業店舗の閉鎖。そして26日には非常事態宣言が発令されました。

命に関わるもの以外は、すべて閉鎖になりました。開いているのは病院とスーパーの食料品売り場限定。
何もかもが猶予なく前日や当日発表なので、その度に国民は右往左往していました。4月3日からは夜間外出禁止令、これは現在も続いています。

一番驚いたのは突然のアルコール類の販売禁止令でした。4月10日から5月3日まで続きました。現在一般小売りは許可されましたが、レストランで販売することは禁止です。

ホテルはスマイルで医療従事者を応援

 

タイ国民はとても柔軟で強い

タイのお正月は4月13日から3日間で、例年であれば都会で働く人たちが田舎に戻り水かけ祭りを楽しむ日なのですが、今年は「県外移動禁止」「今年は7月あたりにお正月をずらします。」という政府の方針に従うしかなく、とても静かなお正月でした。お正月にお酒を飲むと人が集まってしまうという理由でアルコール類販売禁止期間が長引きました。コンビニやスーパーの棚に並んでいるお酒は、そこにあっても買えなく、不思議な感じでした。

思えば、ここ何年かでクーデターやテロ、国王崩御、暴動などがあり、その度に外出禁止令や無理矢理な法改正を乗り越えてきたタイ国民はとても柔軟で強い。

前日まで仕事があったのに、突然仕事ができなくなり、それがいつまで続くのかわからない…。
治安が悪くなったり、暴動や略奪が起きるのかと思っていたら、ほぼ何も起きませんでした。それどころか、食べられなくなった人々に対して町内で助け合いをしたり、マスクを無料で配ったり、お金持ちではない一般の人たちが助け合いをするニュースばかりでした。少し前の日本もこうだったなぁと懐かしく思いました。

ですが自粛に伴う失業者数は1,000万人とも言われており、現在経済復興を願う声が大きくなっています。
新規感染者は、ほぼ0人なのに自粛が長引いてることに不満がでてきています。

デパート前のレストランデリバリー受付

 

国際便乗り入れ禁止も6月末まで延長

観光で経済が支えられているタイ、インバウンドで潤っていた日本、どこか似ている気がします。
コロナ後の観光業はどう変化していくのでしょうね。

先週末にデパートがリオープンしました。デパート入店時にQRコードを読み取り入退店の管理、各テナントごとに入退店のチェック、エレベーター、トイレの自動消毒、もしもコロナが発生した場合はその場にいた全員にショートメールでコロナ情報の送信など、システムは大幅に変わりました。レストランも、となり同士や向かい合わせで座ることが禁止されています。前とは違いますが、やはり人が活動しているのを見るのはとても嬉しかったです。

エレベーターの乗り方

 

タイは国際便乗り入れ禁止も6月末まで延長になりました。
7月には活気のあるタイが戻るように願うばかりです。

それではまた! サワディカー!


この記事のキュレーター

タイランド バンコク在住8年。趣味は旅。まだまだ知らないことを求めてあちこち旅をしようと思っています。
「ノリだけで人生なんとかなる」がモットー、座右の銘は「笑う門には福来たる!」