2020年06月20日
旭川からオホーツク方面へ車で約2時間。遠軽町の丸瀬布には大自然に囲まれた森林公園があります。そこには動態保存された蒸気機関車や広々としたオートキャンプ場があり、公園内の川では水に浸かって遊べたり、ゴーカートなどの遊具で遊んだり、豊かな自然の中で大人も子供も大満足の時間を過ごすことが出来ます。今回はそんな遠軽町丸瀬布森林公園いこいの森を紹介したいと思います。
丸瀬布森林公園いこいの森は丸瀬布の中心街から国道をそれて約8キロほど山奥に向かった所にあります。
もし公園に行く前に何か買い物をするとすれば、国道沿いにあるセイコーマート丸瀬布店が最後のコンビニになります。
国道から8キロとなると、道を間違えているのではないかと不安を感じるかも知れませんが、一本道なのでそれほど心配する必要はありません。
しばらく走ると左手に広い公園が見えてきます。
道はわかりやすいので、迷うことはないでしょう。
丸瀬布いこいの森に入ると、すぐに見えてくるのが鉄道の軌道(レール)で、その軌道の先にあるのが蒸気機関車雨宮21号の乗車駅です。
雨宮21号は1928年(昭和3年)に製造された蒸気機関車です。
当時はこの地域の森林鉄道の働き手として大活躍されていたようです。
森林鉄道が廃止になってからはこちらの公園で我々を楽しませてくれています。
写真にある通り、雨宮21号は北海道遺産に登録されています。
興味のある方はリンクを貼り付けておきますので、読んで見てはいかがでしょうか?
ほぉ〜。すごいなぁ〜。
と感心しながら停車中の雨宮21号を遠巻きに見学して回りました。
なんだかちょっと油っぽいような、そんな匂いもしていました。
機関車も小型ですが、客車もすごくコンパクトで可愛らしさを感じるほどです。
さすがは森林鉄道といったところでしょうか。
客車
さて、実際に動く機関車が目の前にあれば、ちょっと乗ってみたくなるのは仕方がないことだと思います。
今回一緒に遊びにきた友人も興味津々で、目をキラキラさせながら 「 これ、ちょっと乗ってみようよ〜 」 と声をかけてきました。
僕も全く興味がなかったわけではないので 「 うん、わかった。じゃあ雨宮号に乗ってみるか 」 と答えると、友人は
「 いやいや、雨宮号じゃなくて、こっちさ。こっち 」 と、機関車の後ろの方を指差しました。
こ、これは?
見るとそこには不思議な物体が存在していました。
え〜? 何これ??
説明書きを読んでいると、軌道自転車と書いてありました。
本体を見れば、確かに自転車のペダルが付いています。
ペダルこがないと進まないのか?
この俺にケイデンスをあげろというのか?
そんな心配をしていると、職員の方がゆらりと我々の目の前に現れました。
「 えー、軌道自転車にはペダルが付いていますが、基本エンジンの力で進みますのでご安心下さい 」
そう職員さんに説明を受けると、ほんの少し気が楽になりました。
「 では早速進んで行きましょう 」
そう職員さんは我々に声をかけると、軌道自転車の先頭部分に取り付けてある芝刈り機のエンジンを改造したものであろうその機械のスターターロープをおもむろにグイと引っ張った。
バルン!と一発でエンジンが始動。
「 それでは出発します 」
そう言うが早いか、ゴロゴロと大きな音を立てながら軌道自転車は進みはじめました。
右側が運転手の職員さん。左はどこかの少年。
イメージ的には 『 ゴガー! 』 という感じでスンゲー音をたてて走っていきます。
隣にいる友人との会話もできない程、大きな音で走ります。
でも、これがなんとも言えない爽快さで、面白くて仕方がありません。
走っていると、雨宮号よりも注目されているように感じるほどです。
なかなか爽快な「軌道自転車」
軌道自転車は北海道遺産とは関係がありませんが、非常に面白い乗り物だと思います。
ただレールの上を走るだけなのに、それが不思議となんとも楽しいのです。
小柄ながら力強い感じの雨宮21号
もちろん主役の雨宮21号も素敵な存在です。
それほど早いスピードで走るわけではありませんが、元気に力強く走る姿は強い印象として心に残りました。
このように貴重な北海道の遺産を動態保存して頂けていることは、本当にありがたいことだと思います。
職員さんや、携わる方々に感謝したいと思いました。
公園内の川に沿ってキャンプ場が広がっています。
夏場は人気が高く、結構予約でビッシリだということでした。
キャンプ場入り口
キャンプ場内には車の乗り入れが可能で、テントサイトまで荷物を運ぶのはとても楽だということでした。
隣同士の間隔もそれほどキツい感じもなく、快適に過ごせそうな雰囲気でした。
キャンプサイト
そして、なんといってもキャンプサイトの裏手には水遊びのできる川があります。
本流とは別に流れを緩やかに変えた支流が手前に流れており、水深も浅いので小さなお子様でも家族と一緒に遊ぶことも可能だとの事でした。
手前が川の本流で、奥へと流れの緩やかな支流が作られています。
川の本流側もそれほど急な流れではなさそうで、釣竿を持った人や水鉄砲を持った小学生くらいの子供達が楽しそうに遊んでいました。
水深は深くなさそうですが、増水時は注意が必要かも。
実は僕もズボンの裾をまくり上げて、裸足で川に入ってみました。
川の水は冷たくて気持ちいいのですが、遊び終わって靴を履こうとしたら足の裏を何箇所も切っていることに気づきました。
川に入る時はビーチサンダルかマリンシューズのようなものを履いておかないと、怪我をする可能性もありますので注意して下さい。
もちろん比較的安全とはいえそこは川ですから、遊ぶ時は十分注意が必要だと思います。
川の奥にキャンプサイトが見えます。
公園内に川があり、そこで自由に遊べるなんて、結構珍しいようにも思えます。
大自然を満喫するには本当にちょうど良いように感じます。
コテージ
キャンプ場内にはミニログ風のコテージもあります。
施設内のトイレも綺麗なので女性でも安心して宿泊することが出来ます。
公園内には遊具や様々な遊び場があります。
施設に関しては有料のものや無料のものもあります。
最近更新されたようで、全体的に綺麗な感じでした。
子供達には大人気の『ふわふわドーム』。
滑り台やジャングルジム等の大きな遊具はありませんが、ふわふわドームは存在します。
敷地内の目の届くところに多くのものがあり、子供達を安心して遊ばせることが出来ます。
ゴーカート
有料ですが施設内にゴーカートがあります。
ゴーカートは1人乗りと2人乗りの2種類が用意されています。
走行速度は非常にゆっくりで、小さな子供を横に乗せて走る分には楽しめるかもしれないでしょう。
バッテリーカー
バッテリーカーもあります。
こちらも有料ですが小さな子供達には人気がありますね。
他にもパークゴルフやテニスコートなど、様々な施設がありますのでHPからチェックしてみて下さい。
いかがでしたでしょうか?
旭川から車で約2時間というと少し遠くに感じますが、実際に動く蒸気機関車があったり公園内に遊具を含め様々な施設があり、キャンプ場や川など自然と親しめるものがたくさんあり、日帰りでも宿泊でも本当に楽しめる場所だと思えます。
皆さんも是非一度足を運んでみられてはいかがでしょうか?
雨宮21号が待ってるよ〜♪
この記事のキュレーター
北海道遺産『雨宮21号』