2021年01月12日

木の曲芸 −木を曲げることで新たなデザインを生み出した−

今回は「曲木」に焦点をあて、無垢材や積層材を曲げて作られた名作椅子をご紹介します。


展覧会概要

時代や環境の変化は、私生活から仕事まで大きな影響を及ぼします。その意味では私たちの生活は自分自身で変えているつもりでも、外からの力よって変化をさせられていることがあるのかもしれません。プロダクトデザインにおいては日常生活に深く関わるため、その時代の傾向やニーズを反映したものが多いと思います。その一方で、単に時代に合わせたデザインだけが必要とされるのではなく、時を経ても人々を魅了し続ける不変的な魅力をもったデザインもあります。
時代の変化とともに進歩してきた科学技術によって、数々の椅子が誕生してきました。中でも18世紀から19世紀にかけて起こった産業革命によって、手工業であったものを機械化することで大量生産を可能とし、社会経済も劇的に変化しました。このことは家具製造にも大きな影響を及ぼし、とりわけドイツの家具職人ミヒャエル・トーネットにおいては蒸気によって木を曲げる曲木技法を発明し、今日の家具デザインに大きな影響を及ぼしています。木を蒸して曲げることは、木の繊維を断ち切ることがないため木目が美しく、強度を保てることが特徴です。今回は「曲木」に焦点をあて、無垢材や積層材を曲げて作られた名作椅子をご紹介します。

展覧会基本情報

会場

中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館ステーションギャラリー(旭川市宮下通8丁目3-1JR旭川駅東口)

会期

令和3年1月8日(金)~令和3年3月21日(日)

時間

午前10時30分~午後6時30分(入館は午後6時15分まで)

観覧料

無料

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌日)

主催

主催:旭川市教育委員会
主管:旭川家具工業協同組合
協力:東川町、織田憲嗣、織田コレクション協力会

 
 

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