2021年04月26日

チャップってなに?ブタも美味しい【焼鳥屋】3選

焼鳥屋といえば鶏肉。というのが大方の相場ですが、豚肉を美味しく出してる店もあります。豚串、豚レバー、豚舌。チャップ焼きなんてのもあるけれど、あ、ケチャップじゃないですよ(笑)。これを読めば分かります。


やきとり べてぃ

美人女将が、一人でやんわりと切り盛りでしている店。夕刻から常連が引きも切らない人気店。

自分もその一人なのでこの店のメニューは大概知っているが、駆け出しのころはやはり知らないものがありまして。

 

一瞬頭をよぎったのがポークチャップ。昔通った大学の学生食堂の人気メニューだったもので(笑)
やはり気になる。

チャップって何ですか?(ヒソヒソ声で)となったわけで。

「ブタなの」と女将さん。「豚肉を切って焼くの」。

というわけで、出てきたのがコレ。

Menu:チャップ...550円

 

おお、たしかに豚だ(笑)
メニューは一人前二本って書いてあるけどこれは串ものじゃないのね。

より端的に説明すれば、豚の肩ロースをスライスして焼いたのを、食べやすく切ったもの。
同店のは黙って頼むとタレをからめて出してくれる。爪楊枝がいかにもオツマミっぽくて良いね。

ともかくは、弾力ある脂ののった豚が美味しい。甘辛なタレも相まって、酒に合うんだなコレが。
でも、自分の知ってるポークチャップとはちょっと違うような・・・
そのヒミツは次の章で。

豚に関しては、串焼きもある。

Menu:豚串...2本350円・税込

 

チャップをより小さく切って串に刺しただけ、とはまるで違う!
同じ豚でもこれはこれ。
チャップ用、串用に部位の捌き方が違うようで、前者はしっとりやわらか、後者は歯ごたえがっしり、って感じ。ハマるよ。

※豚肉メニューは他に、豚たん(2本350円・税込)、豚もつ(2本350円・税込)あり。

お店情報

店名:やき鳥 べてぃ
住所:5条通7丁目5.7小路ふらりーと内
電話:0166-22-5718
営業時間:17:00~22:00
定休日:日曜
駐車場:なし

ところで、チャップとは

この記事で紹介する店においては、洋食店によくあるケチャップ味の「ポークチャップ」とはちょっと違う。

旭川屈指のグルメスポット、ふらりーとにある「焼鳥専門ぎんねこ」さんのHPによると、まず名前の由来は豚肉の切り落とし(ポークチョップ)を使ったことにあるようで、同店がこれを出した昭和20年代、当時大人気だったプロレスラー力道山の必殺技が「空手チョップ」だったことにあやかって命名したのが「ポークチョップ」。その後、それが訛って(なぜだ?)ちゃっぷ焼きになったそうな。

なるほど。そういや、ラムチョップって料理があるが、そのチョップね。

はい、お店の紹介は続きます。

やきとり よしや

ドボドボと土瓶から注いでくれる熱燗に魅了され、通うこと数十年。
柔らかな鶏、歯応えのいいモツなどと並び、ここの豚も美味しいんだ。

Menu:(手前)豚レバー...4串500円・税込

 

まずは、レバー。
ちょっと分かりづらくて恐縮。手前の4本が豚レバーだ。大概の焼鳥屋さんは鶏レバーを出すが、豚レバーは少数派。

自分、もともとは臓物もあまり好まなかったのだが、一緒に呑む者らが「美味しい!」とあまりに言うものだから、つられて食べるうち、いつのまにか自分も美味しいと思うようになった。
その後、居酒屋などでも豚レバーを口にするが、ここのは実際ウマいんだ。だから好きになれたんじゃないかな。

そして、チャップ。

Menu:チャップ(豚肉1枚焼き)...650円・税込

 

程よい厚さの肩ロースをこんがり焼いて食べ良く切った1皿。これに店の甘辛なタレがからむと絶妙な旨さ。
脂の旨味が引き立って、もう箸が止まらない、酒も止まらない。

タレは他の串ものに使うのと同じものなんだろうが、鶏にも豚にも合うって、さすが老舗。長い年月をかけて味わいは熟成したんだろうな、なんて思うと美味しさもひときわ。

お店情報

店名:やきとり よしや
住所:5条通7丁目5.7小路ふらりーと内
電話番号:0166-22-1616
営業時間:15:30〜21:30
定休日:日曜
駐車場:なし

焼鳥専門ぎんねこ

串の1本売りから豪華な新子焼き、そしてごはんものまでメニューを刷新しつつ進化を続けるぎんねこ。
豚ならおまかせ!ってくらいメニューが揃う。

Menu:豚串...1串200円・税込

 

ぶた串は、筆者の好みだが塩コショウでスパイシーに食べるのが堪らない。これにマスタードをちょっと着けると、もう病みつき。
もちろんタレもいいので、いろいろお試しあれ。

※豚の串ものは他に、豚もつ(1串100円・税込)、豚舌(1串180円・税込)がある

そして、昭和20年代からあったらしい「ちゃっぷ」を次でご紹介。

Menu:ちゃっぷ焼き...600円・税込

 

注意:ちゃっぷ焼きに玉ねぎは付いてますが、ピーマンは筆者が別に注文したもの。そして、実際はもっと肉の盛りが良いです。ごめんなさい、撮る前にガマンできなくて肉を一切れ食べたんだろうか(^^;

同店も、肩ロース。ちょっと厚めで弾力のある食感が美味。脂の旨味も堪らない一皿。
そして、極めつけはコレが丼で楽しめることかな。

Menu:ちゃっぷ丼(小)...600円・税込

 

同店のチャップを違ったテイストで堪能できる一品。
シメのごはんにするはずが、これでまた酒が進んじゃうから困ったもんだ(笑)

ちゃっぷ丼は、上のほかに普通盛りが880円(税込)、肉大盛りが1350円(税込)でラインナップ。テイクアウトにもおすすめ。

通信販売も

同店の「ちゃっぷ」はテイクアウトもできるが、通販で取り寄せることも可能。
自宅用はもちろん、贈答にも便利なことこの上ない。旭川の味を遠くのあの方へという時、またとない好適品だ。

2袋4食入りのほか、1袋2食入り等がある。
また、同店人気の新子焼きはもちろん、新子焼きとのセットなどもある。

お店情報

店名:焼鳥専門 ぎんねこ
住所:5条通7丁目5.7小路ふらりーと内
電話番号:0166-22-4604
営業時間:13:00~22:00(L.O.21:30)
定休日:月曜
駐車場:なし

奥深き焼鳥の世界へ

脂ののったジューシーな肩ロース、通も満足のレバー...etc
いかがでしたか。焼鳥のイメージを変えるブタの数々。
焼鳥店も、ちょっと気分と目先を変えれば、楽しみ方も大きく広がりそう。

みなさんも奥深き焼鳥の世界を探求してみませんか。
あ、あくまでお気軽に(笑)


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター