2022年03月21日

【ブタ好き必見】食べて病みつきな「豚丼」おすすめ3杯

さらりと食べられる牛丼もいいけど、じっくり肉感を味わえる豚丼が好き。というご同輩へ、筆者の好きな豚丼をご紹介。さあご一緒に、ブタ愛を語りませんか。 ※情報は取材当時のものであり変更されている場合がありますのでご了承ください


「肉丼」 ~あさの

 

まずは永山の人気店から、筆者が思う「豚丼ってこういうもの」の最たる例をご紹介。自身もリピートする豚丼は、同店では「肉丼」という名で供される。

肉丼(800円)

 

筆者が理想とする(筆者の好きな)豚丼は、肉と玉ねぎを、ややとろみある醤油ダレをからめてソテーしたもの。
玉ねぎは少な目がいい。多いと肉の食感を邪魔するからね。タレも然り。多すぎると米の味が損なわれる。

というのがカタチになったのが同店のコレだ。

 

味付けはちょっと甘いかな。というのが初めて食べたときの印象だった。
これは食べきれないかも(甘いのは飽きる)とも思ったが難なく完食してしまった。
タレの甘味は旨味となり肩ロースの風味を十分に生かしているようで、また、いい意味で適当な肉の切り方、肉と飯の量(バランス)も丁度良く、とにかく食べ応えは痛快。
万人の心を胃袋を掴む、いわゆる食堂の味は無敵。これが長年愛され続ける「あさの」の味かと、以来病みつきなのだった。

お店情報

店名:あさの
住所:旭川市永山7条13丁目2-6
電話:0166-47-4550
営業時間:11:00~20:00
定休日:木曜日
駐車場:あり

「ぶた丼」 ~きくち

 

さて、お次は前掲の豚丼とは全くタイプの違う一品をご紹介。

ちなみに同店は看板に(ほぼ)偽りなし! メニュー表にはラーメン(種類あり)と豚丼ばかり。ちらっと中華丼と炒飯の文字があるけどね(笑)。

店は寡黙なご夫婦(かな?)が静かに切り盛りしている。
オーダーを受けると、二人のうちどちらかがスッと焼き台に向かい肉を。ふと見ればもうひとりが釜に麺を投入している。
老舗らしい阿吽の呼吸が、見ていて清々しい。

ぶた丼(単品は750円)

 

実はこの日、というかいつもだけど、ミニラーメンも一緒にオーダー。
ぶた丼とミニラーメンがセットで1000円となっている。
同店の品は、大きな器でボリューム満点!という訳ではないので、セットもオススメだ。

 

肉はガスの焼き台でグリルして、焼き上がったものにタレをからめてゴハンにオン、という具合。
なので、前掲「あさの」のフライパンでソテーしたものとは、風味が違う。

タレはやや濃い目。だが、上からダラダラとかけているわけではないので、ゴハンはべとべとになることはない。

 

肉には青ネギを少し飾っただけで、「あさの」に見られるような玉ねぎは混在しない。
総じて、風味は至ってシンプル。これがきくちの豚丼だ。きりっとしたタレが香る白米もすいすいと箸が進み、食べるほどに食欲が湧く思いがする。
「あさの」の章の冒頭で言った我が「理想の豚丼」とはまったく違うのに、これはこれで筆者の心を捉えて離さない。

こういうのを「さすが」の味という言うのだな。

お店情報

店名:きくち
住所:旭川市東旭川北1条4丁目
電話番号:0166-36-2320
営業時間:11:00~19:30
定休日:木曜
駐車場:あり

「豚丼定食」 ~緑橋カウンター

 

さてさて、老舗2店を紹介したところで、3杯目は昨秋開店のニューフェイスがつくる豚丼をご紹介。

同店のラーメンなどを別な記事で紹介してるが、実は豚丼も評判だ。

豚丼定食(680円)
提供は火・水・木曜のみ

 

定食というだけあって、メインの豚丼の他、ミニサラダや香の物が数種添えられていて美味しそう。
また、味噌汁は大き目で、具も多い。汁ものをぞんざいに扱う飲食店が多い中、こういうのはとても気持ちが良い。
ほんと、こういうとこって大事なんだよなぁ。

 
 

同店は新しいが、作り手は経験豊富。
盛り付けや薬味にも工夫が見られ、またこれが食欲をそそるのである。

タレはやや甘め。これが絡んだ肉は肩ロースとバラが混在していて食感はおもしろい。
で、結局のところ、ぺろっといけちゃう(完食してしまう)のだから、コレすなわち、相当に旨いのである。

開店以来、日々進化を続ける同店。
豚丼にとどまらず、どんな美味しいものが飛び出すか、非常に楽しみだ。

お店情報

店名:緑橋カウンター
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル1号館
電話:090-2876-4771
営業:11:30~14:00
定休:土曜、日曜、祝日
駐車場:なし

満腹後記

タイプの違う3つをご紹介しましたが、アナタの好みに合いそうな豚丼はありましたか。

一説によると、旭川は豚のまち(かつて養豚が栄えたマチ)なんだそうで、だからホルモン屋が多いとか。
ならば豚丼も!と応援したい筆者なのであります。
旨い豚丼に巡り合いましたら、また紹介したいと存じます。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター