2022年04月27日
いよいよ気温が上がってきましたね。ちょっと汗ばむ日には冷たい「おろし蕎麦」をさっぱりと味わうのもオツなものです。おろし蕎麦といっても店によってスタイルや味わいはいろいろ。筆者もハマったおすすめをご紹介しましょう。 ※掲載内容は取材当時のものであり内容が変更されている場合がありますのでご了承ください
以前は、まちなかに蕎麦屋はあちこちにあったものだが、今はちょいと蕎麦でもと思ってもちょっと難儀する。
駅前なら筆者の頼りはこの店。いつも変わらない雰囲気でくつろげるのが良い。
本文で「おろし蕎麦」のスタイルや味わいはいろいろ、と書いたが、その辺りから説明しますと、同店の場合は、おろしの上にもっさりとのっけてある鰹節がいいところ。
けっこう気前よく盛ってあって、実に頼もしい。少ないというのは良くないね。なんか寂しくて。それなら無くても構わない。
鰹節があると、蕎麦湯を頂くときが格別。鰹節だもの、カツオの出汁が実に良い。
おいおい、食べる前から食後の話をしてどうすんだ。
鰹節が大根おろしの滋味を引き立て風味も満点。
これが、やぶ蕎麦の素朴な持ち味と相まって、豊かな食べ心地を楽しませてくれる。
店名:駅前やぶそば
住所:旭川市宮下通7丁目駅前ビル1F
電話:0166-22-3884
営業時間:11:00~19:00
定休日:第2・4水曜日(水曜日が祝日は翌日休み)
駐車場:なし
中央橋通りの人気店。広々と綺麗な店内、お運びのおねえさんたちの雰囲気もよく、ガテン系をも満足させる盛りの良さ。メニューも豊富とくれば常連さんも多い。
おろし(770円)
ぶっかけタイプが続くが、こちらのトッピングは海苔。前掲の鰹節も良いが海苔もまた良い。
強いて言うなら海の香りor磯の香り。
どっちが美味しいのかなんて聞かないで。その日の気分で足を向ければよい、気ままに楽しめるから蕎麦屋なのだ。
同店は盛りが良いと書いたが、大根おろしだって例外じゃない。
ふわふわの大根おろし。大根おろしを知らない人(いないと思うけど)以外はこれを見て蕎麦間違いなくおろし蕎麦と言うだろうね。
筆者的味わい方のコツ。
いきなりツユどばーっ、ネギわさーっとやらないで、まずは、ツユはちょっとだけで(またはお試しでツユはかけないで)食べてみよう。ここのおろし蕎麦は、おろしの汁(水分)もけっこう入ってるので、本格おろしそばの風味が味わうには絶好のコンディションになっているからだ。
ひとしきり、おろし蕎麦の滋味を理解し堪能したら、その後、ツユをかけ好みの塩梅で楽しめばよい。
細切りの更科蕎麦と、おろしの相性は申し分ない。
食べるほどに食欲が増してくる、まさに、これからの季節におすすめだ。
店名:そば処 四條庵 東
住所:旭川市東4条8丁目
電話番号:0166-76-6930
営業時間:11:00~20:00
定休日:金曜日
駐車場:あり
こじんまりとした店なれど、安定のクオリティで日ごろから地域の方々にも親しまれているご様子。
これからの時期は「おろし」という趣旨の記事であるが、同店の「ひやしたぬき」も実に捨てがたい。
梅おろしざるそば(700円)
前掲とはちょっと趣向の違うおろし蕎麦を紹介しよう。
おろしはおろしでも、同店は「梅おろし」だ。
まずは、膳について説明しておこう。向こう側がざるそば(見りゃ分かる)。その横には天かす、ネギ、ワサビが。この三点盛りの皿が蓋になった格好で下にツユをはって麺を頂く器がある。
そして例の梅とおろしの小皿があり、その横にツユ。
梅といっても梅干しが1個添えられているだけなのだが、山椒は小粒でもぴりりと辛いの例えの通り、小さな梅1個でこの1人前の味わいを大きく変える。
決まった食べ方はないと思うが、筆者は器にツユを少なめに取り、そこに蕎麦、そしておろしと橋で砕いた梅干しを添えて頂く。
この梅干しの何と香ること。梅干しの香味がそばの滋味をきりっと引き立てて、何というさわやかさ。
相手は梅干しだから、味わいは何となく想像はついてはいても、それを超える確かさをもって梅干しはその存在を発揮するのだった(かえって分からないかな)。
おろしそばがお好きという方、一見の価値、いや、一食の価値ありです。
うれしいのは天かす。
食べている途中から天かすを少し足して味変。天かすのまろやかさと梅の風味がこれまた良い。
ちなみに、メニューには梅じゃないおろしそばも有り。
また、頼めばぶっかけスタイルも可。
店名:そば処 名人傍
住所:旭川市1条通8丁目
電話:0166-23-1929
営業時間:11:00~19:30
定休日:日曜日
駐車場:あり(カーレストと提携)
いかがでしたか。
ひと言におろし蕎麦といっても、味わいはそれぞれに違ってご想像いただけたかと思います。
それにしても、蕎麦に大根おろしという組み合わせを見つけたヒトは偉いですね。
そんな実感と共に、あなたもぜひ、お好みのおろし蕎麦を召し上がれ。
この記事のキュレーター
ぶっかけおろし(710円)