2019年12月26日
旭川には、地元で永く愛されてきたお菓子屋さんがたくさんあります。 決して派手ではないけれど、昔から地元の人たちに癒しの時間を与え続けてきた歴史があります。 時代が令和に変わっても、昔からの味を守り続ける、そんな地元に密着したお店をご紹介します。
1店目は、銀座通りにある【フラワー菓子舗】。
現在の店主は2代目で、先代からの味を守っています。店頭に並ぶすべての和洋菓子をご主人1人で作っているそうです。
看板商品は、屯田もなか。
材料の小豆は一等級のものを使用しており、80年以上も同じ製法で作られています。どの商品も自信をもって提供していますが、最近では、アップルカステラを求めるお客様も多いのだとか。
屯田もなかは、全然クセがなく、何個でも食べられる味でした。
「モナカに目がない母親にも買って行こうか」…なんてなぜか母親のことを思い出させるような懐かしい味がしましたよ。
接客は奥様が担当されていますが、話をされていると品の良さが伝わってきます。
会計の際に、小さなそろばんで計算されるところが趣があります。本当は暗算でできるのだけれど、「人様のお金を扱っている以上は暗算で計算するのは失礼」と、先代から言われ、それを忠実に守っているのだそうです。
商品だけでなく、接客にもこだわりを感じました。
特殊な包装技術のお陰で、未開封なら1カ月以上も持つのだそうです。賞味期限が長いと、お土産にも便利ですよね。
店名:【フラワー菓子舗】
住所:旭川市4条通15丁目右1 旭川銀座買い物公園
電話:0166-23-4910
営業時間:9:00~17:00
定休日:日曜日
2店目は、買物公園の端にある【にちりん】。昭和34年創業のお菓子屋さんです。商品は、もちが数種類とマドレーヌ、カステラなどです。
雪の降る日に来店。「いらっしゃいませ」とにこやかな表情で出迎えてくれ、寒さで硬くなった身体がほぐれていく感じがしました。
オススメを訊くと、【よもぎもち】と答えていただきました。
なぜなら、旭川産のよもぎを使っているから香りがとても良いとのこと。4、5月ころにお店の人たちで旭川の山へ行って自分たちで一年分のよもぎを摘むのだそうです。
口の中に入れた瞬間に、よもぎの深い香りがしてリラックスできます。あんこの甘さもちょうどよく、作り手の愛情が感じられる一品です。
こじんまりとした店内には、できたてのもちなどがお行儀よく並んでいます。
よもぎもちはこしあんとつぶあんの2種類。
かぶりつくと、ふわっとよもぎの香りが口の中に広がります。
店名:【お菓子 にちりん】
住所:旭川市8条通7丁目右10(買物公園 手の噴水前)
電話:0166-22-2094
営業時間:9:00~16:00
定休日:土曜日・日曜日、祝日
【お菓子 にちりん】(旭川市8条通7丁目 買物公園 手の噴水前)のホームページです!買物公園の端っこにある「手の噴水」の前の「にちりん」へ。昭和34年創業、老舗の菓子店です!お得なクーポンもありますよ♪
3店目は、銀座通りにある【あさひ餅店】。昭和30年代から続くもち屋さんです。
第一市場の中にあり、銀座通りには面していないため初めて訪れる人には少しわかりにくい場所にあるかもしれません。
外川酒店の商品の間を抜けて入っていくと、懐かしいたたずまいの同店があらわれます。
もちには添加物は一切使用していないため、安心して食べることができます。大福は、甘すぎず、飽きのこない味でした。
ところで、こちらのお店の人気商品の一つが【いちご大福】。
私の訪れた11月は、いちご大福を販売していない時期でした。なぜなら、原料となるいちごが手に入らないからだそうで…残念。年明けの1月中旬ころから販売予定とのことでした。
年内は23日から31日まで毎日営業し、年明けは10日ころまで臨時休業の予定です。
店名:【あさひ餅店】
住所:旭川市3条通15丁目 左3号 第一市場内
電話:0166-23-0821
営業時間:9:00~15:00か16:00ころまで
定休日:日曜日
今回ご紹介したお店は、昔ながらの製法や原料にこだわって商品を作っています。
ノスタルジーを感じさせる店構えにも、ホッとさせられますね。
甘いものが好きな方もそうでない方も、訪れてみてはいかがでしょうか。
きっと、懐かしい雰囲気に癒されると思いますよ。
この記事のキュレーター
和洋菓子がずらりと並びます。