2022年07月31日

今年は2回!【土用丑の日】お手頃な鰻は蕎麦屋がねらい目

土用丑の日といえばうなぎ! でも7月23日はもう過ぎてるよ? というそこのアナタ。あるいは食べそびれたというアナタも心配無用。今年、土用丑の日は2度あるんです。【2度目は8月4日】。そこで比較的リーズナブルに食べられる、蕎麦屋の鰻をご紹介。美味しい夏の風物詩、ぜひ味わいたいものですね。 ※情報は取材当時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので予めご了承ください


土用丑の日とは

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間のこと。
一方、丑の日は、干支(えと)に由来。12年周期で繰り返される中、日にち毎に12日周期で繰り返されている。すると約18日間の土用の期間中に、丑の日が1~2回発生する、これが土用の丑の日だ。
古来、その日は身体をいたわるため精のつくものを食べる習慣があり、これに鰻が結び付いたというワケ(仕掛け人は平賀源内という説が有力)。

土用丑の日は春にも、秋にも、冬にもあるのだが、今や日本では「夏こそ鰻」といったイメージが根づいて、丑の日といえば夏!みたいなことになっちゃった。
とかなんとか、古来の風習よりも、夏の縁起物的存在になった鰻だが、鰻自体の味は、夏より脂を蓄える冬の方が旨いらしい(笑)

2回あるとき、先は一の丑、後は二の丑とよばれ、多くの方は、鰻は一の丑で済ませちゃうが、鰻好きな食いしん坊は土用丑の日だから食わねばと言い訳し、堂々と二度目の鰻を食すのである(笑)。

次なる土用丑の日は8月4日。お見逃しなきよう。

はま長 本店

 

昼に夜にお客の絶えない、さんろくの老舗。
ニューには普段から「うな丼」があり、夏季には壁にもポスターが。
そりゃ食べたくなりますよね。

うな丼ハーフ(1,375円)

 

うな丼でもうな重でも、このフタにテンションが上がりますね。
これから美味しいものを食べるんだという期待感、ぱかっと開けるときの緊張感。料理はこうした演出があるから楽しい。

ちなみに、この「うな丼」単品のほか、そばセットが1,705円。

 

商品名はうな丼ハーフ。いわゆる一般的なものの半分ってことですかね。
だからこそのお手頃価格。うな重なら和食の店などで食べると、軽く3~4千円という代物。
仮に2杯食べたって3千円でおつりがくる、コレ、確かにお手頃。

 

値段のことばかりを感心していられない。
ねっとりとタレが絡んだ身は、むっちりとした皮目とともに、なかなかにボリューミー。
いつも思うことだが、かば焼きなどという食べ方を、先人はよくぞ発明したものだ。

 

ああ、もうタレだけでもご飯がイケる。
甘辛なタレは鰻だけじゃなく、ご飯も美味しくしてくれる。
うな丼を食す喜びは、身を頬張るだけじゃないんだな。

そうそう、錦糸卵も食感に膨らみが出ていいですね。こうしたことをさりげなくやってくれる、さすがは老舗、はま長さん。

お店情報

店名:はま長本店
住所:旭川市3条通6丁目
電話:0166-22-2731
営業時間:11:00~翌1:30
定休日:日曜
駐車場:なし

北のそば 和佳亭

 

メニューが豊富。サラリーマンさんやご家族づれ、どんな方々にも重宝されるので、特に昼時の賑わいと言ったら、それはそれは。
ということで早めに行ってみたら、同じことを考えている人多数。やっぱ賑わっておりました(笑)

うな玉セット(1,150円)

 

その豊富なメニューの中にあるのがコレ。100円追加で茶碗蒸しも付いてくる。
天ぷらやかまぼこなんかも添えてあって、こりゃ酒がほしくなるね(笑)

他に、うな重が1,600円、うな重とそばのセットは1,750円。

いずれにしても、さすが蕎麦屋のうなぎはリーズナブル。一の丑どころか二の丑と、二度食べても安心な価格ですな。

 

これが「うな玉」。いわゆる、うなぎの卵とじですな。これがゴハンに載っている。うなぎはかば焼きになったものが使われている。
いれものは、小さい子のお弁当箱くらい。なので、これ自体は軽く食べられる量が収まっている。

 

うなぎは、ぷるぷるのほくほく。
また、卵とじは、丼ものには定評のある(たまご丼やカツ丼はハズレなし)和佳亭の安定した美味しさを持って、うなぎ蒲焼きと一体化。ふくよかな味わいとなった。
味は濃いめ。ごはんが進むこと請け合いだ。

うな玉の量は控えめだが、ほかに蕎麦やツマミがついているので、セットとしての食べ応えは十分。
うーむ、やっぱ酒が欲しかった(笑)

お店情報

店名:北のそば 和佳亭
住所:旭川市1条通20丁目
電話番号:0166-38-6188
営業時間:11:00〜15:30 / 16:30〜20:00
定休日:第1・第3・第5木曜
駐車場:あり

うなぎな後記

いかがですか、お手頃うなぎ。
和食専門店では高価な品も、これなら気軽に手がでそう。
量的にも筆者にはこんな感じでちょうど良い、というのがお気に入り。
あ、けっして強がりじゃないですよ(笑)


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター