2022年09月19日

企画展「生誕100年 藤川叢三展」

旭川生まれの彫刻家・藤川叢三(本名・基(もとい))の生誕100年を記念し, その活動を振り返る展覧会を開催します。 本展では,当館が収蔵する藤川叢三作品の中から, 最初期から留学後にかけての彫刻,着彩されたテラコッタや版画などによって, 藤川叢三の創作活動の歩みを紹介します。


展覧会概要

旭川生まれの彫刻家・藤川叢三(本名・基(もとい))の生誕100年を記念し,その活動を振り返る展覧会を開催します。
藤川は,旭川市立青雲小学校と北海道庁旭川商業学校を経て,東京美術学校(現・東京藝術大学)彫刻科塑像部で彫刻を学びました。大学卒業後の数年間を野幌煉瓦株式会社や北海道開発株式会社などの工芸部門で過ごしテラコッタを手がけた後,1951年からは北海道学芸大学札幌分校(現・北海道教育大学札幌校)で彫塑の教官となり,1985年に退官するまで35年に渡って後進の指導に尽力しました。
制作においては,1962年に文部省在外研究員として2年間イタリアに派遣され,ミラノのアカデミア・ブレラでマリノ・マリーニに師事したことが転機となり,服を脱ぐ様など日常の中にある何気ない仕草を大胆なボリュームの取扱いによるデフォルメを効かせた造形で表し,生命のもつ暖かみや豊かさを表現するようになりました。塑像彫刻と並行してテラコッタやリトグラフなどにも精力的に取り組んでおり,鮮やかな色使いを見せる魅力的な作品を数多く残しています。
当館が収蔵している藤川叢三作品群は,作品の散逸を防ぐために藤川没後の2000年に教え子や同僚たちが中心となって発足した「藤川叢三作品を守る会」が整理したものを御遺族から受贈し,当館が保管に努めているものです。
本展では,これらの作品の中から,最初期から留学後にかけての彫刻,着彩されたテラコッタや版画などによって,藤川叢三の創作活動の歩みを紹介します。

基本情報

会場

中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旭川市春光5条7丁目)

会期

令和4年9月9日(金曜日)~令和5年2月5日(日曜日)

時間

午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)

入館料

一般450円/高校生300円/中学生以下無料(常設展観覧料を含む)
※各種減免規定あり

休館日

毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日),年末年始(令和4年12月30日~令和5年1月4日)

お問い合わせ

0166-46-6277(中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館)


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