2022年12月09日

市民が主役の賑わいづくり

中心市街地は人々が交流し、商業や文化、歴史を育んできた「まちの顔」です。市内では、まちなかの活性化に向けた基本計画で3つのエリアを対象に、それぞれの個性を生かしたにぎわいづくりが続けられています。各エリアで活動しているACTの委員4人に、取組みや展望を聞きました。【詳細】地域振興課 25・5316


ACTとは

「Asahikawa Create To Future」の略で、中心市街地活性化基本計画に基づいて設置された中心市街地活性化協議会の企画推進分科会です。平成29年から、旭川駅前・平和通北(4条以北)・大成(銀座仲見世通り周辺)の3エリアで、市民が主体となって企画・活動しています。

旭川駅前エリア

けん玉で旭川の玄関口を元気に

けん玉チーム「ASAHIDAMA」の代表をしており、今年度、旭川駅前エリアでは「旭川をけん玉の街にする」という企画を予定しています。誰でも楽しめるけん玉が持つ可能性は無限大。けん玉で旭川を盛り上げていきたいと思っています。
人が行き交い輝いていた買物公園で育ち、帰郷して活力のなさに衝撃を受けました。旭川は北海道第二の都市。その玄関口である旭川駅前に元気があってこそ、観光の目的になり、宿泊にもつながります。私の店がある緑橋ビル商店街のように、若い人も魅力を感じる貴重な資源はまだまだあります。「何もないよね」と下を向くのではなく、多くの人にアイデアを寄せてほしいです。ACTの活動を通して、魅力的な人やものを発掘し、広く伝えていきたいです。

けん玉ライフストア「ROOTS」経営
赤松 昌輝さん

 

平和通北エリア

ストリートで刺激と満足感を

このエリアには、きれいに整えられた街路にカフェや書店、イベントスペースが集まる七条緑道があり、ACTで魅力を発信しています。私は、別のディープな空間でのライブを企画しました。アーティストの発掘と発信を通して、若い人に「旭川にも、いい所があるじゃん」と思ってもらえたらうれしいです。
ライブハウスのある買物公園は貴重なストリートです。この環境を生かし、見たこともないような催しを続けたいです。ありきたりな体験ばかりではカルチャーは生まれません。大切なのは、地元の大人がどれだけ楽しいことをやれるか。まちなかへ出掛ける目的をつくり、刺激や満足感を提供するのが私たちの役割です。新しい風を吹かせる人を見つけ、応援したいです。

ライブハウス「カジノドライブ」経営
菅原 謙さん

 

大成エリア

人情味ある商店街を残したい

経営するカフェがある、旭川銀座商店街に恩返ししようと委員になりました。この商店街は歩行者天国やユニークな店があり、人情味にあふれ、昔を知らない人には新しい。そんな唯一無二の存在なので、若い人にもっと知ってもらい、残したいです。今年度は「おさんぽツアー」や100人以上の子供が集まった「ミニ七夕まつり」を開き、とてもにぎやかになりました。
今後は、商店街を好きな人がつながり、店主と交流できるような「サポーター制度」を計画しています。市民の皆さんには「まちなかを元気に!」と構えず、「こんなのあったらうれしいな」「これをやってみたい」など、普段思っていることを教えてほしいです。まちなかが「自分ごと」になる取組みを一緒に考えませんか。

「いちにちじゅうあさごはん cafe sunao」店主
谷越 亜紀さん

 

若い世代が自己実現できる場を

今年度は買物公園の通行量調査や、まちなか無限大∞フォーラムを実施しました。フォーラムで出たアイデアがすぐ実行され、意義深かったです。まちなかで活動するプレイヤーは増えた一方、通行量が減少するなど現実は厳しくなり、危機感からACTの議論は活発になりました。
旭川は教育機関が集まっているので、日常的なにぎわいに向け、若者に当事者になってもらうことが鍵。何かに取り組み、自己実現できる場をまちなかにつくりたいです。そのためにACTが良い背中を見せたいです。
まちなかは、歩きながら四季や歴史を感じるのにもってこいの場所です。ぜひ、色んな景色を楽しんでもらいたいです。

ACT座長
えびすけ代表取締役
海老子川 雄介さん

 

まとめ

にぎわいづくりの主役は一人一人の市民です。私たちにできることはたくさんあります。まずはまちなかに足を運び、元気なまちなかを一緒につくりませんか。


この記事のキュレーター