2022年12月23日

【大切な人と】過ごしたい上質な和食スポットはいかが

1年の節目となる年末年始。プライベートや仕事など会食の機会も増えますね。とくに思いのある方とのひとときは、美味しいものを堪能しながらゆるりと過ごしたいものです。そこで、確かな和食を提供しつつ気軽にくつろがせてくれる和食の美味しいお店をご紹介。 ※情報は訪問当時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


和菜酒房 おりべ

 
 

ところは2条と3条の仲通。店舗は道路側ではなく、ビルの玄関を入ったところにある。

 

ゆったりとしたカウンター席。
離れたところにテーブル席のスペースがあるので、一人か二人で過ごすにはとても居心地が良い。

 

品書きは毎日、その日の仕入れに合わせ店主が手書きしている(上画像)。
たまたま訪ねた12月某日は、ご覧のラインナップ。筆者の目は好物の「真だち」や「牡蠣」に釘付けだ。

何と言っても旬が売り。
なので、今は何が旬なの?と考える暇があったら、織部に行くべし。メニューを見れば季節が分かる、というもの。

いつも良いネタを揃える「おりべ」であるが、いつぞや頂いた桜エビのかき揚げの、あの香ばしい風味は今も忘れることができない。

 

当時メニューのほか、上画像が概ね普段準備されている、いわゆるレギュラーメニューだ。
北海道内外から、店主納得の食材を揃えていることが見て取れる。さすが。

で、訪ねたその日に頂いたのをいくつか紹介すると・・・

真だちの酒盗昆布焼き

 

ふわっとしたタチを口に運べば、もう何も言うことはない。

あ、それでは記事にならないので(笑)、ここでは語ろう。
じわじわとしみ出た昆布の旨味とタチのまったりした風味、加えて酒盗の繊細なインパクトが絶妙な相性を創り上げている。
普段食べている焼きダチとは、次元の違う旨さだ。

日本酒好きなら、ここでスイッチON。
同店は酒房を名のるだけあって各地の地酒も厳選。これがまた口に合うので困る(笑)

かきとゆり根のグラタン

 

大ぶりな牡蠣の殻を器にして、牡蠣と百合根をグラタンにしている。
どちらも好物だが、両者を合わせた料理は初めてかもしれない。が、ともかくこの相性は格別だ。
百合根のおっとりとした甘さで牡蠣がこんなに旨くなるなんて!!
よくある牡蠣のグラタンとは、これまた次元が違う。

ちなみに、左にある洗濯バサミのようなクリップは、貝殻が熱いので、じかに触らないようこれを使って貝を抑えてね、という配慮。

甲いかの天ぷら

 

身の厚いコウイカ。
大味なコウイカも店主の手で天ぷらになれば、旨味が増して格が上がるというもの。
食べ応え、香りも良い。

本日の海鮮巻き寿司

 

ほか、何だかんだつまみながら、締めのご飯(締めといっても筆者はコレをアテにまだ飲むけど)。
土鍋ご飯にしようか迷ったが、今回は寿司で。
いつも、その日おすすめのネタに巻いてくれる海鮮巻き。
今回は中トロが美味しくて、危うくお代わり!と言うところであった(笑)

お店情報

店名:和菜酒房 おりべ
住所:旭川市2条通7丁目 プラネット2・7ビル 1F
電話番号:0166-67-2555
営業時間:17:30~24:30
定休日:日曜
駐車場:なし

板前 国部

 

ところは4条通6丁目。さんろくというと多くが昭和通あたりと思うが、同店に関して筆者がヒトに伝えるときは「5丁目側の6丁目だからねー(自称5丁目界隈)」と伝えることにしている。旭川の住所はわかりにくいよねぇ。

観光客はもちろん、さんろくに馴染みのない市民を寄せ付けないような静かな雰囲気の5丁目界隈。ところが、一歩足を踏み入れたら、多くの店は意外なほどにアットホームで、誰もがほっとする。

で、国部って何屋さんなの?ともよくヒトに問われるが、紛れも無い「日本料理」の店だ。

 

暖簾をくぐると、2代目店主と大女将がお出迎え。
カウンター席のほか、個室っぽいテーブル席、小上がりと広間もある。

で、メニューはというと、定番の単品メニューがありつつ、ねたケース(カウンター前にあるスケルトンな冷蔵庫)から好きな刺身を選べたり(時価)、お任せの料理コース(要予約)があったりと、ある意味とても使い勝手がよい。

筆者が最近数回に渡り訪ね、頂いたものをちょっと紹介すると・・・

天ぷら盛り合わせ(1,430円)

 

やはり日本料理の王道は天ぷらか。
エビやきのこをメインに旬の素材を盛り合わせた店主の天ぷらは、とても香ばしく食欲が増すばかり。
ひと皿が1〜2人前らしいが、筆者はひとりでぺろり。

サバのばってら(880円)

 

食事に、酒のアテに、またテイクアウトにも便利と人気の一品。
自家製のシメサバはコクがあって、酢飯との相性も抜群。
筆者はこれをつまみながらの酒を非常に好んでいる。

まぐろ漬け丼(1,100円)

 

何件かハシゴして、締めのご飯にと立ち寄ったときのもの。
さすがは日本料理の店。刺身の活かし方も百戦錬磨なのだ。

 

直近、訪ねたときには、ほっけの飯寿司とニシン漬け(季節限定/時価)。まさに旬のものであるが、こうしたものも抜かりなくよういしてあるのが国部だ。
これをアテに酒をやるのだが、酒もこれまた良いものが揃っている。

 

これまたある日のお通し。
チーズ豆腐に「まんさくの花」。酒好きには堪らないのである。

あ、こんな絵を続けてはここが飲兵衛御用達のようなイメージになってしまうな。
ということで・・・

 
 
 
 

以上は、たしか以前に筆者がここで紹介していると思うが、お任せ料理コースからいくつかピックアップ。
旬の小鉢、旬の刺身、和牛ステーキ、梅がゆなど、さすがの妙義を披露してくれたときのものだが、同店ではお任せ料理のほか、冬なら「ふぐ」や「あんこう」をメインにした宴会コースも用意されている。

お店情報

店名:板前国部
住所:旭川市4条通6丁目
電話番号:0166-25-7800
営業時間:17:00〜23:00
定休日:日曜
駐車場:なし

ほろ酔い後記

こうして画像を並べ、思い出しては再び食欲がめらめらと湧いてきた気のする筆者であります(笑)。
ともあれ、じっくりと料理を堪能するに相応しいお店の雰囲気をお伝えできたかと思います。
年末年始のおでかけ先のひとつに、加えてみてはいかがでしょう。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター