2023年01月20日
生活に欠かせない存在として地域に根付く公衆浴場(銭湯)。最盛期の1970年代には市内に約120軒ありましたが、昨年11月現在で14軒にまで減っています。体を温めるだけではない銭湯の魅力を知り、足を運んでみませんか? 【詳細】衛生検査課 25・5324
週2回以上は、近くの銭湯に通っています。旭川浴場組合のスタンプラリーも制覇し、市内には個性豊かな銭湯があることを知りました。
大きな浴槽で足を伸ばして疲れを取る、サウナで普段かかない汗を流すという良さはもちろん、地域に根差した銭湯の魅力は、他にもあります。
平成生まれの私にとって、昭和レトロな雰囲気は新鮮です。昔ながらの広告看板や木製のロッカーが残っていて、番台の方と言葉を交わすこともできます。友人と一緒のときは、思い出や将来、仕事のことなど、銭湯だからこそ話が弾みます。1人で入るときは、無心でリラックスできるので、しっかりとオンとオフを切り替えられます。これは、シャワーで済ませがちな自宅では、なかなか体験できません。
銭湯は昔よりも減っていると聞きますが、私にとっては日常圏内にあるのに非日常が味わえる、大切なコミュニティーです。皆さんにも近くの銭湯にふらっと足を運んで、魅力に浸かってもらいたいです。
旭川浴場組合組合長
菊の湯店主
熊谷 清志 さん
銭湯は地域に密着しているので、いざというときに駆け込めて、見守りもできる存在でありたいです。
組合では、旭川市と2つの協定を結んでいます。1つは、災害時に避難者の受け入れや生活用水・お風呂の提供などの協力を行う「防災協定」。もう1つは、高齢者の異変などを発見したときに、必要に応じて関係機関に連絡する「地域見守り活動協定」です。
最近は、サウナ目的の若者が増えている銭湯もあります。新しい取組みで魅力を発信し、若い人の利用を増やしたいです。今年4月から混浴年齢が引き下げられますが、子供1人でも入りやすい銭湯もありますし、子供への声掛けを徹底したいです。
毎年、市内などの銭湯を巡るスタンプラリーを実施していて、好評です。他にも、各浴場での回数券の販売や子供が無料になる日など、色々な企画を検討しています。
銭湯それぞれに個性があり、元気にのれんを掲げています。ぜひお気に入りを見つけてください。
スタンプラリーの景品は、入浴券や貴重品袋、レトロな黄色い桶など
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この記事のキュレーター
若者代表“銭湯愛好家”