2023年06月10日
旭川から自転車で約1時間半。実は美瑛の丘はそれほど遠くない場所にあるんです。日本でも屈指の観光地でありながら、旭川市民にとっては身近過ぎてスルーされがちな美瑛の丘へ、のんびりとサイクリングをしに行ってみませんか?
美瑛の丘を自転車で巡るには、美瑛駅前を起点にするととても便利です。
自転車を持たずに観光で美瑛を訪れた場合でも、美瑛駅前には観光案内所やレンタサイクル屋さんを含めていろいろな施設が整っています。
情報収集を含めて、まずは美瑛駅前へ向かうのがベストでしょう。
では、旭川から美瑛まで、自転車で移動するには時間的にどのくらいかかるのでしょうか?
Photo:らくださん Google map より
上の写真でわかるように、 Google map で確認すると、旭川駅前から美瑛駅前まで約25km、ざっくり1時間半から2時間あれば着く距離です。
事実、 Google map でも「1時間38分」と表示されています。
仮に途中で休憩を入れたとしても、その時間分が加算される程度です。
単純に計算しても往復で4時間くらい。朝10時に旭川を出発して、美瑛でお昼ご飯を食べたり丘を見るなどしてブラついて、夕方4時頃には帰宅できる、っていう感じですね。
サイクリング初心者でもそれほど難しくない距離設定だと思えますので、参考にしていただければと思います。
Photo:らくださん
美瑛駅前に到着したら、まず先に観光案内所へ向かいましょう。
観光に関してはもちろん、サイクリングに必要な情報も得ることができます。
Photo:らくださん
観光案内所内は広く清潔で、スタッフの方も親切に対応して頂けます。
そして、観光案内所でもらえるパンフレットの中に、下の写真のような「びえいロードマップ」があります。
美瑛の丘周辺をサイクリングするには非常に便利なマップですので、ぜひ手に取って頂きたいと思います。
Photo:らくださん パンフレット近影
このパンフレットはよくできていて、参考の観光コースが設定されており、それぞれの距離や所要時間が記載されています。
また、このパンフレット裏側には結構詳細な地図が掲載されているので、サイクリングの計画を立てるのにも非常に便利です。
今回ご紹介するのは、このパンフレットにある「パノラマロードコース」の手前側一部と、旭川への帰路に使う「パッチワークの路コース」の一部になります。
「リフレッシュラインコース」にある青い池は美瑛駅から約16kmということもあり、往復すると約2時間ですので私としては今回時間的にも体力的にも厳しかったのでパスさせて頂きました(笑)
Photo:らくださん
また、自転車を持たずにJRなど公共交通機関で訪れた場合は、美瑛駅前にレンタサイクルをしているお店が複数店ありますので、こちらを利用すると便利です。
Photo:らくださん
レンタサイクルですが、普段あまり自転車に乗らない人は、電動アシスト付きの自転車をお勧めします。
なだらかとはいえ美瑛は丘のまち。登り坂と向かい風は自転車の敵みたいなモノですので、少しでもラクに移動できたほうが観光が楽しみやすくなりますよね。
レンタサイクルをしているお店は複数店舗ありますので、必要に応じて予約等を行うと良いかと思います。
Photo:らくださん Google map より
さて、先程紹介させて頂いた「びえいロードマップ」にあった「パノラマロードコース」の「三愛の丘」へ自転車を進めてみましょう。
観光案内所からは4.8km、だいたい20分くらいの場所にあります。
Photo:らくださん
展望公園はその名前の通り展望の良い場所、つまり丘の上にありますので、坂道を登って行くことになります。
登り坂はもちろん楽ではありませんが、徐々に広がっていく綺麗な景色を見ていると、キツイのも忘れてしまいますし、休憩がてらスマホで景色を撮ったりしながら進んでいくと、案外あっさり到着してしまいます。
折り返し戻ればあとは下り坂。そう思えば気持ちも楽になりますね。
Photo:らくださん Google map より
続きまして新栄の丘へ進んでみましょう。
三愛の丘から回ると起点である美瑛駅前まで戻らずに済みますので、少し時短になります。
Photo:らくださん
個人的にはこちらの新栄の丘からの展望が好きですが、三愛の丘の方が少し山を近くに感じることができますので、どちらも捨てがたく思えます。
丘から丘へと自転車を進めると、ゆっくりと移り変わる景色を楽しむことができますので、これぞまさに自転車サンポの醍醐味といったところですね。
この三愛の丘と新栄の丘は谷を挟んだ反対側にありますので、どちらを先に回っても問題ありません。
あるいは時間がなければどちらか片方だけでもまずまずOKだと思います。
Photo:らくださん
さて、三愛の丘と新栄の丘巡りを終えて美瑛の街まで帰ってきました。
ちょうどお腹も空いてきたところですので昼食をとりたいところですね。
今回は美瑛駅近くにあるお店「BEETLE CAFE ( ビートルカフェ )」さんを紹介します。
BEETLE CAFE さんは美瑛駅からおおむね200m程の場所なので、駅から徒歩でも訪れることができます。
Photo:らくださん
民家を改装したような店内はエスニックな雰囲気が漂いながらも、妙に落ち着いた気持ちになれます。
テイクアウトのお客さんも多いようで、ここでハンバーガーを買って丘の上で景色を見ながら食べる、というのも面白いかもしれませんね。
Photo:らくださん
お店で一番の人気メニューは「びえい豚バーガー」で、だいたい皆さんこちらをオーダーされるそうです。
Photo:らくださん
はい、やってきました「びえい豚バーガー」。
写真ではちょっとわかりにくいのですが、コレものすごいボリューム感なんですよね!
ちょっと持ち替えてみます。
Photo:らくださん
あのですね、これ大袈裟じゃなくハンバーガーのトップからボトムまでリアルに15cmくらいあります。
お店の人から手渡される時に「汁がこぼれるので注意して下さいね」と声をかけられたんですが、確かにバーガー袋からはみ出しそうな勢いがありますので、慎重に食べないとその大きさゆえに崩してしまいそうになります。
お味の方は、びえい豚のお肉とシャキシャキ野菜のバランスが絶妙で、お店で一番の人気の理由もうなずける美味しさでした。
住所:北海道上川郡美瑛町栄町2丁目2-38
電話:080-8627-3695
営業時間:11:00~17:00
定休日:月曜日
駐車場:なし
美瑛駅前から国道をはさんだ反対側の丘にあるのが通称「パッチワークの路」です。
旭川方面へはこの方向から帰れますので、丘を巡りながら帰路に着くことになります。
美瑛でレンタサイクルを借りた方は、ここを巡って美瑛駅前まで戻って行く感じになります。
Photo:らくださん Google map より
地図で確認すると、ケンとメリーの木を通ってセブンスターの木へ進み、そのまま西神楽方面へ進むのが旭川へ帰るには効率的に見えました。
この「パッチワークの路」周辺は昭和の頃にCMの撮影が盛んに行われたくらい景色が素晴らしい場所です。
ここをサラッと通り過ぎるのは本当はちょっと勿体無いのですが、美瑛駅から旭川方面へ向かう「通り道」としてみると都合も良いので、今回ルートとしてご紹介します。
Photo:らくださん
美瑛駅から10分ほど自転車を進めると「ケンとメリーの木」に到着します。
知名度の高い場所ですので、大きな駐車場もあり、観光バスや観光客の運転するレンタカーの出入りが多いので接触事故等には注意したいですね。
Photo:らくださん
「ケンとメリーの木」から「セブンスターの木」に向かう途中、少しだけ寄り道した場所にあるのが「かしわ園」です。
個人的にはここから見る大雪山がとても好きなんですよね。
今回の記事のサムネ画像もここから撮影したものを使用しました。
比較的観光客も少ないので、のんびりしたい方にはオススメですね。
Photo:らくださん
「ケンとメリーの木」から4kmほど、約20分くらいで「セブンスターの木」に到着します。
「セブンスターの木」は、セブンスターの木そのものよりも前後の道路を含めた丘のうねりと十勝連峰の山々を全部含めた美しさが魅力の場所です。
上の写真もちょっと引いた場所から撮りましたが、こうなるとどれがセブンスターの木かわかりにくくなってしまうんですよね。
解説的に画像を大きくしますと、
Photo:らくださん
こんな感じになります。
この辺りはどこを走っても景色が素晴らしいので、自分なりにお気に入りの場所を見つけて写真を撮ったりするのが一番良いかも知れませんね。
ここから、このまま道をまっすぐ進むと西神楽方面へ抜けることができます。
時間があれば旭川空港などへ寄り道するのも悪くないかと思います。
美瑛の丘は近いとはいえ半日くらい自転車に乗りますので、水分補給のためにペットボトルのお茶や水などは持参したほうが良いでしょう。
日焼けが気になる方は日焼け止めも必要ですね。
特にジャガイモ畑にシストセンチュウという害虫が入り込むと、畑全部がダメになってしまうケースもあり、農家さんの被害は甚大なものになります。
そもそも畑(圃場)は基本的に私有地ですので、無許可で侵入してはいけない場所なんです。
マナーを守って楽しく観光しましょう。
今回私が使用した自転車は、学生さんが通学などで使用しているのと同じような普通のクロスバイクでした。
ゴリッゴリのロードバイクでなくても全然楽しめる距離なんですよね。
ハイキングなどより危険度も低く手軽に自然を楽しめますので、本当にオススメですね。
まずは美瑛駅前でレンタサイクルを借りて試してみるのも良いかも知れません。
ぜひ美瑛の丘でサイクリングを楽しんでいただければと思います。
この記事のキュレーター
美瑛駅前 Photo:らくださん