2024年03月14日

さすらいの呑兵衛【お店の惣菜】をつまみに呑む

コロナ禍をきっかけに? いえいえ、それよりずっと前から食卓の定番だった老舗の惣菜。実はコレ、呑兵衛には絶好の酒のアテにもなるわけですよ。ということで、筆者が堪能した老舗の惣菜呑み。その顛末をレポートします。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


コヤナギ呑み。

人気店の惣菜をアテに呑むことを、宅呑み愛好家は店に親しみを込めた呼び方をすることがある。
コヤナギの惣菜で呑むから「コヤナギ呑み」だ。

元気がもらえると豊岡で絶大な人気を誇る店。ところで、正しくはどんな文字で表記するかご存じか。
・こやなぎスーパー=ぜんぜん違います
・小柳ストアー=正解
・コヤナギストアー=これも正解
表の看板は漢字とカタカナ2通りの表記があるんだよね。でもどっちがホント?

 

とか何とか、そんなことを考えながら、購入した品がコレ。
その日気に入ったものを2品くらい、と思っていたがついつい目移りして3品に。

あ、シールは「コヤナギストアー」になってますね。

 

お料理はパックから出して、皿盛りに。葉っぱも飾ってちょっとよそ行きな雰囲気にすれば(笑)、さあ呑むぞと気分がいっそう盛り上がる。

 

揚げ出し豆腐(税込302円)は筆者お気に入りの品。
いつも買ってるから今日は違うものをと思っていても、いつのまにかカゴの中に(笑)。

甘酢あんが病みつきの味、魔性のお惣菜だな(笑)
いつ食べてもハズレのない、さすが老舗の惣菜。

 

「おすすめ品」のシールに惹かれて買った『お惣菜屋さんのカキフライ』は4個入り税込322円。
ネーミングにもこだわってる。
むっちりとした衣がいかにもまちのおかず屋さん的。ソースがからみやすい分、食べ応えが濃厚。ソースをかけて売ってるというのもコヤナギ流か。

 

同店に行って、筆者と同じ思いをするヒト多数(と思う)。
つい手を出してしまうのがナポリタン(税込322円)だ。

赤いウインナーが泣かせる(泣いてないけど)。もう庶民のハートを鷲掴みだね(笑)
よくナポリタンが「昔懐かしの」などと形容されるが、同店のこれこそが昔の、日本の、庶民の、ナポリタンと思う。
ほんのり甘味が効いていて、ああ、こういうのを懐かしい味というんだなと、信じてやまない筆者である。

とにもかくにも、今回は味濃いめの惣菜を並べたせいか、ビールが進むのなんの。
気づくと「あれ?ビールが蒸発してる!!」なんてオヤジギャグが飛び出すのは、気分の良い証拠である。

お店情報

店名:小柳ストアー
住所:旭川市豊岡7条3丁目
電話:0166-31-0501
営業時間:8:30〜18:00
定休:日曜
駐車場:あり

菊大呑み。

「市民の台所」なんて言われて久しい旭川銀座商店街。その中にある、生鮮や生花などを扱う7店が並び対面販売を行う昔ながらのショッピングモール(客は市場と呼ぶ)「ニュー銀座」の、そのまた中にある惣菜の店、それが菊大(きくひろ)惣菜店だ。
商品が並ぶショーケースを介して接客。店は客が指定した品をパックに詰めて渡すという、昔ながらのスタイルは今でも。以前は、そこに入りきらない焼きそばだとかが、大皿でケースの上に並んでいて、わくわくさせてもらったものだ。

 

魚屋に寄ったついでに、晩酌のアテを少々。
ついつい寄ってしまうんだな、これが。

 

「包み揚げ」(150円)は、かまぼこを大葉で巻いた天ぷらふう。
ネタには甘めの味噌ダレが絡んでいる、熟練の技的な美味しさが魅力。冷めていても美味しい。
酒にも合いまっせ。

 

昆布撒き(180円)。
こうした惣菜店で買うコレは、まずハズレがないね。
味付けは穏やかで実に素朴。
酒に合うかって?それは愚問だな(笑)

 

つい「2つちょーだい」と言ってしまうメンチカツ(1個100円)。
肉感しっとりと美味。予算度外視できるなら、いくつでも食べたい。

お店情報

店名:菊大惣菜店
住所:旭川市3条通14丁目ニュー銀座
電話:0166-23-0668
営業時間:9:00〜17:00
定休:日曜
駐車場:なし

七福呑み。

七福弁当として有名なお店なので、ご存じの方も多かろう。
が、お惣菜の話をするとき、筆者としては外せないのがこのお店。
思えば代替わりする前から、もうけっこう長いつきあいかも。

で、今日はビールだなとひらめいた、とある休日のお昼どき、ふと思い立って買い求めたのが下の画像。

 

何となく茶色い感じがするが(笑)、いやいや、あえてこの色、何とも香ばしい盛り合わせに食欲全開なのである。
やっぱ七福は絵になるねえ。

どのように購入したかというと・・・

 

まずは銘柄指定で。
小さい入れ物に筑前煮と酢豚を、と注文。
これで300と数十円だったかな(きちんと覚えてなくて申し訳ないです)。

 

上の他に、500円でおまかせ。
何を詰めてくれるかお楽しみ、を楽しみたいので「おまかせ」と注文することが多い。
が、この時はちょうど海苔メンチが揚がったばかりだったので「海苔メンチは入れてね」と催促(どこがおまかせじゃw)。
煮物系を別に頼んだので、このパックには揚げ物が多いが、ホッケフライあり、クリームコロッケありと味わいはバラエティーたっぷり。
これで酒が呑めない理由はさらさら無い。

 

この日は他店で寿司も買い、ごらんの通り。
すべてテイクアウトで、なんという見映え。
昼呑みにいっそう気合が入るのだった(笑)。

お店情報

店名:七福弁当 鈴木商店
住所:旭川市7条通7丁目七福ビル
電話:0166-22-3307
営業時間:9:00〜18:30
定休:日曜
駐車場:なし

ほろよい後記

いかがでしたか。
選んで買えるお惣菜は、好物尽くしにできる上に、その人のカラダに応じた量と予算に合わせられる、食べられる分だけ買えば食品ロスも避けられると、メリットは多いですよね。
でも、好きなものが選べるということは・・・
どうぞ皆さま、食べ過ぎにはご注意を。

あ、モチロン自分自身にも言い聞かせてますよ(笑)


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター