2024年07月18日
どこで食べたって似たようなもんでしょって?いえいえ、これが実にユニーク、お店によっていろいろなんです。そんな冷やしラーメンを厳選しご紹介しましょう。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください
お店によっていろいろ。その最たる例をまずご紹介しましょうか。
冷やしラーメンというと、タレは醤油ベースで酸味が効いていて、というのが一般的だが・・・。
ああ、こういう告知を目にすると、いよいよ夏なんだと実感しますね。
・・・、え? 味噌とはちょっと珍しい。
何を隠そう、これが筆者の今季初!!
記念すべき'24年初冷やしがコレ。
目にも鮮やかな彩りに、感動もひとしおなのである。
嬉しいので、角度を変えて拝み直してみたりして(笑)
うん、どこから見ても美しい。
ちなみに、画像右下にちらちら見えているものは・・・
練りからし。
器の端にちょんと着けるのがよくあるスタイルだが、龍宝さんはからしを希望する客にのみ、これをくれる。
筆者はからし欲しい派だが、たまに要らない、皿に着けられるとちょっとジャマ、って人もいるもんね。
セルフで、というのはアリだな。
で、肝心の味噌に迫ってみれば、タレは確かに味噌っぽい色が。
味見してみると、たしかに味噌の風味。だがその奥底に口馴染みある冷やしのタレの面影も。お馴染みのタレの風味を生かしつつ、味噌を加えコクと香りを高めた、そんなブレンドか(筆者の推測です)。
これは冷やしラーメン好きも納得の、誰の口にも合う旨ダレとお見受けする。
つるしこ麺は冷水できっちり締められていて涼感も満点。
歯切れの良いちぢれが喉をくすぐる、その食感は快感だ。
からんだ味噌ダレのおかげで、麺の旨みもいっそうコク深い、何とも食べ応えある「冷やし」なのだった。
さすが特撰。
個人的に、ちょっと印象的だったのがこの具。
串切りのトマトも大胆でフレッシュだったが、チャーシューがなんとも味わい深かった。
いつも(温かなラーメンにも)使っているものと思うが、冷たくして食べると、肉質がしっとりとして美味。
まいったなあ、メニューにビールがあればなあと心で嘆く筆者なのだった(笑)
店名:龍宝
住所:旭川市2条通18丁目
電話:0166-33-6723
営業時間:11:30~14:00 / 17:00~20:00
定休日:R4年より月曜定休に
駐車場:あり
さて、お次の「なの花」も前掲の龍宝同様に冷やしラーメンは2メニュー。
いわゆる普通のものとピリ辛仕立ての二刀流だ。
実は以前、筆者が書いた「【温 or 冷】快汗!! 辛いラーメン おすすめ3杯」でピリ辛を紹介している。
辛いものを好む筆者、ふと思えばそれをリピートするあまり、普通の「冷やし」を食べたことがないかも。と、今回初のオーダーと相なった次第。
冷やしラーメン(950円)
こんもりと盛られた、色とりどりの具材たち。
筆者がイメージする冷やしラーメンの、見本のスタイルはこれだ。
ここでクイズです。菜の花にあって前掲の龍宝にないもの。また、龍宝にあってなの花にないもの、それは何?
答えは「具を見回してみようツアー」で明らかに。
皿を時計回しにすると、チャーシュー、きゅうり。
あ、龍宝はチャーシューの他にハムがあったけど、こっちには見当たらない。
さらに、ぐるっと。
おや、左にメンマ。これは龍宝にはなかったですね。
そして右側にはもやし。これもなかった。
さらには、龍宝には海苔があったが、こちらにはないのにお気づきでしたか。
・・・と、冷やしラーメンって見た目は似ていても、具のセレクトは少しずつ店のこだわりがあるようで、これがまた、冷やしラーメンの面白いところ。
さ、遊んでないで戴きましょう。
タレは、醤油風味をベースにちょっと酸味の効いた中華風。馴染みあるスタンダードな味わいに、ああ、やっぱこういうのは飽きないよねと食欲がアップ。
食感しなやかな麺の喉越しは、冷やしにもうってつけ。ちなみに、メンマは箸休め的に、なかなかイケてる具かも。
ちなみに上が、以前に戴いた「冷やしピリ辛ラーメン」。
現在もこのスタイルかは分からないが、香辛料で煮詰めた肉味噌で辛さを演出していて、この時の記事では「激辛という訳ではないのだが、ストレートな辛さが鮮烈で、なかなかに印象的」と綴っている。
ちなみに現在は850円なり。
店名:駅ナカ食堂 なの花
住所:旭川市宮下通8丁目 JR旭川駅構内 1F
電話:0166-24-2552
営業時間:10:00~18:30
定休日:不定休
駐車場:なし
さて、3杯目はこれまでとはかなり雰囲気が違う。
見た目はおろか、味は味噌でも醤油でもない。
冷やしめん ごま(950円)
こちらの冷やしラーメンは、ゴマだれで食べるという趣向だ。
ちなみに、醤油だれもあり(950円、ともに6〜8月限定)。
具の品数はよくある冷やしに比べればシンプルな雰囲気。
こちら側にはメンマがあり、おや、そうか。これらはいつものラーメン(冷やしじゃない方ね)の盛り付けだ。
紅生姜があるのが、唯一、冷やしの目印といったところ。
とろっと濃厚なゴマだれ。ほんのり甘酸っぱくもあり、そうそう、口馴染みのあるゴマドレのよう。
歯応えの良い麺と濃厚なタレの相性は二重丸。
かといって、まったりしているわけでもなく、例えるなら料理屋のラーメンサラダのような、カジュアルな涼感が印象的。
いかがでしたか。
冒頭でもお伝えした通り、ほんと、いろいろあるでしょ?
夏の風物詩は、食べ比べるとより楽しい、そんな魅力も満載です。
興味あらば、さっそくお出かけを。何たって季節限定ですから。
どうぞお見逃しなく。
この記事のキュレーター
特撰冷やしらーめん・味噌(1,000円)