2020年03月07日

【モーニングセット】レトロなムードで朝を過ごす喫茶店 3店

カフェじゃない。昭和育ちは慈愛を込めて「喫茶店」と呼ぶ。当時のナウなヤングは「茶店(さてん)」とも。大概は早朝のサービスメニューを提供し、筆者も随分と世話になったものだ。嬉しいことに今でも昔の雰囲気そのままに今も繁盛している店がある。 ※以下、画像は筆者撮影


純喫茶めるし

中央図書館の近く、道北経済センター(商工会議所があるビル)の1階にある。昭和から営業している喫茶店だ。
純喫茶という言葉すら懐かしい。
入り口ではメニューサンプルが華やかにお出迎え。食事の店としての売りもあり、和洋にバラエティーある食事メニューがとにかく豊富だ。

 

元気なポップ。さあ、今日も頑張れそう。

 

律儀に並んだ、これが超スペシャルモーニングサービスセット 500円なり

 

トースト(バター)に、目玉焼き、生野菜のサラダが添えられている。朝ごはんとしては十分なボリューム感。減塩醤油というのが何気にウレシい。
厚めにカットしたトーストは食べ応えも満点。

 

完食しお腹も気分も満足。1日の気力、十分に補給できたかな。
もう一息ゆっくりしたいなと、コーヒーをお代わり(この店ではリピートというのか)したのだった。

ちなみに、グランドメニューにもモーニングサービスセットがある。メニューは以下のとおり。

《Aセット》
トースト・ボイルエッグ・コーヒー
《Bセット》
サンドウィッチ・目玉焼き・コーヒー
《Cセット》
ホットドッグ・ミニサラダ

いずれも630円
コーヒー・紅茶・ジュースから1品付

店名:喫茶めるし
住所:旭川市常盤通1丁目道北経済センター1F
電話:0166-22-4422
営業時間:9:00~19:00
※モーニングサービスは11:30まで
定休日:不定休
駐車場:なし

アラビゴコーヒー東4条店

個人的には先代の頃から世話になった店。
若かりし頃、デートといえばもっぱらここだったな。

 

モーニングサービスはご覧のとおり。
朝カレーというのも楽しそうだな。

 

今回の注文はこれ。
サンドウィッチ。添えは目玉焼きとサラダ。陶製のスキレットで焼いた目玉焼きがしゃれている。

 

サンドの具は卵がメインで程々のボリューム感か。

当日、同行者はトーストをオーダー。

 

パンの厚さは、薄からず厚すぎずといったところ。
こんがり加減よろしく、ふんわりと美味しそう。
トーストセットにもサンドセットと同じ添え物が付く。

そうそう、ここのコーヒーのことは書いておかねばならないだろう。

 

クリーム付き。普段はブラックの筆者も、ここでは砂糖を少しとクリームを溶かしたまろやかなコーヒーを嗜むのだった。

店名:アラビゴコーヒー東4条店
住所:旭川市東4条2丁目
電話:0166-25-2377
営業時間:9:00~20:00
※モーニングサービスは11:00まで
定休日:月曜および第2・4日曜
駐車場:あり

ブラジル

3条通8丁目、本通りから4条仲通りに繋がる小路に古くからある喫茶店。
昔は買物公園付近のこういう小路や仲通には、喫茶店がたくさんあったんだよね。

 

店は地下。知らないヒトには、階段を降りたらもう引き返せないような、緊張感誘う佇まいに見えるかも。
筆者もかなり世話になっている店。地下という妙な安心感があるのか、昔からここでよく仕事をサボった、じゃなかった、休憩したもんだ。

 

モーニングセットは、トーストにゆで卵。これにコーヒーかウーロン茶がサービスという設定。昔からある典型的なモーニングセットのスタイルだ。
卵にひびが入ってるのはご愛嬌(笑)。運がいいと卵は茹でたてが当たる。

 

大切に使い込まれたシュガーポットが素敵。
以前は、いい意味で薄暗く、ムードがあったが、昨年末に照明の電球をLEDに総取っ替えして店内の色温度が明るく鮮やかになった。
おかげで、写真写りもバッチリ。

 

コーヒーにはミルクが付いてるが、以前はホイップクリームを魔法のランプみたいな容器にたっぷりと入れてコーヒーに添えてくれた。同店を知る人は皆、それが懐かしいと異口同音。
そうそう、昔むかし、ブラジルはコーヒー専門店なのだった。

店名:軽食&喫茶 ブラジル
住所:旭川市3条通8丁目
電話:0166-26-3517
営業時間:9:00~18:00
※モーニングサービスは11:00まで
定休日:不定休
駐車場:なし

それぞれの世代に古き良き喫茶店

まずは、記事中、思い出話が多いこと、どうかお許しあれ。
もしこれをお読みのあなたが筆者同様に昭和育ちなら、この気持ちお分かりいただけるかと。
どうぞあなたも改めて足を運んで、古き良き癒しのひと時を。

あるいは、あなたが平成生まれなら、今回紹介したのはあなたの親が通っていたかも知れない喫茶店。そんな思いでのぞいてみると、新たな好奇心を刺激する興味深いひとときになることと思う。
流行りのカフェやファストフードも良いが、たまにはあえて時間を作って、どうぞのんびりと。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター