2025年01月01日

【旭川まちなか】ちょい呑み 昼呑み 気まま吞み

いよいよ厳寒の頃。ですが愛飲家ならそれも呑む理由になりましょう(笑)。ということで、ちょっと呑んで充実した束の間を満喫できる、筆者もおすすめの立ち回り先をご紹介。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


緑橋カウンター

 

揺れる赤ちょうちんに心が躍る。
仕事を終えほっとひといき、あるいは、飲み会までちょっと時間があるな。そんなシーンにフィットする吞み処が「緑橋カウンターだ。
昼はラーメンやカレー、日替わり定食などを提供しつつ、水・木・金曜の夕刻のみ『夜の部』を開店している。

サッポロラガー(600円)

 

まずは、愛飲家が一目置く通称「赤星」で喉を潤す。
このビールを呑むと、なんだか大人になった気分(お前いくつだよ)。
もちろん日本酒やサワー類もあり。

 

上は、ある日のアテ『明太サラダパスタ』(300円)。
瓶ビールにはこうしたカジュアルな肴がしっくりくるね。

 

上が同店のメニュー。
ごく簡素ではあるが、ちょい呑みニーズならこれで十分。
〆のカレーやラーメンがあるというのは、かなり頼もしい。

で、筆者のおすすめは下のコレ。

 

赤ウインナーはツマミに好適ゆえおすすめしたいが、さらに、ぜひ食べてみて!!なのが『揚皮串』。
筆者など、これが気に入ってしまい、お邪魔する度これを所望している。

 

ぱりっと揚がった鶏皮に甘辛なタレが絡んだコレ、旭川市内ではあまりお目にかかれない珍品。
その食感、味わいは酒を選ばない。柚子胡椒(皿の左端に着いてるやつね)をちょっと着けて食べれば、酒が加速すること請け合い(笑)だ。

モツ煮込み(300円)

 

日本酒をちびりちびりとやる時には、モツ煮がお似合い。
小ぶりな盛りはお腹にも財布にもお手軽。ウレシイじゃないか、ちょいのみのツボを押さえてる。

お店情報

店名:緑橋カウンター
住所:旭川市3条通8丁目緑橋ビル1号館
電話:090-2876-4771
営業:夜の部(水木金のみ)17:00~20:00L.O.
定休:土曜、日曜、祝日
駐車場:なし

米処 おにちゃっ茶

 

燦然とはためく『ランチはじめました』の旗。
'23年12月、おにぎりとお茶漬けの店としてオープンした同店が、夜間主体の営業に加え'24年5月、ランチ営業を始めた。
ランチメニューを提供しつつ、夜のメニューもご利用いただけますよ、と言う。
つまり、昼からも呑めるってこと?

 

ということで、お邪魔したランチタイム。
さっそくビールを頂くことに。エビスがあれば、それを呑みたいと思うのは人情(笑)。

それにしても、前掲の店もそうだが、瓶ビールを呑ませる店はありがたい。
大勢の仲間と勢いをつけて呑むならジョッキがお似合い。一人か二人でしっぽりとビールの味わいを楽しむなら瓶。
と考える筆者だが、ご同意を頂ける諸兄も少なくはないと思う。

ところで、おにぎりをアテに酒が呑めるのか?という方も多いと思うが、同店の場合は事情が違う。
おにぎりの店といえど、まずこのメニューをご覧あれ。

 

まず断然目を引くのはからあげ!! 定食やチャーハン、カレーだって、立派な酒のおともだちだ。

 

で、昼どきでもあるし、昼呑みと昼飯にこの店を兼用しようと企む筆者。
呑兵衛には、飲酒にメシは要らないという強者も多いが、筆者はメシ、ぜんぜんイケるのでこんなメニューはお誂え向き。

我が注文は上の『おにから弁当』(700円)。おにぎり1個に、とん汁、から揚げ2個がセットになった、筆者に言わせれば『酒呑める弁当』なのだ。
なぜなら・・・

 

このザンギはちょっと大き目(あ、店は唐揚げと呼んでる)。
衣ぱりっと中はジューシー。程よくスパイシーな風味はザンギのお手本のようで出来は実によい。すなわち、これでビールが進まないはずかない。

 

さらに、酒のアテにぴったりと、狙いを定めたおにぎりは「山わさび納豆」。
なにしろスゴイ、この山わさび。つーんと高鮮度、量がまた半端ない。
ビールの1本位、軽くイケそうなほどの量がおにぎりの上にのっかっているのに加え、おにぎりの中にもたくさん入っていて、これ、不用意にがぶっとやると痛い目見るぞ(笑)。ワサビのツーンが大爆発。

 

箸休めに豚汁は絶好のアイテム。
旨い肴を得て盛り上がらんとする酒(このあたりで日本酒にチェンジしてる)の合間に、ちょっと心身を落ち着かせてくれる効果あり。
さすが、出汁の塩梅も良く、ほっこり気分が味わえる。

ちなみに、ドリンクは以下のとおり。
フードは、前掲のほかに看板メニューの出汁茶漬けや、ウインナー・肉じゃが・漬物といった小料理もある。

 

お店情報

店名:米処 おにちゃっ茶
住所:旭川市3条通6丁目
電話番号:080-6066-6842
営業時間:11:00~17:00 / 20:00~4:00
定休日:日曜、祝日
駐車場:なし

北海道そば 天ぷら 豊ろ香

ある日の昼下がり、ところはイオン旭川駅前4Fグルメフロア。
以前、筆者がasatanで紹介したちょいのみできる店「福亭とと魯」で、遅い昼食がてら軽く呑もうかと思い歩いていたら、そば店入り口に配置のメニューから、なにやらお酒の香りが・・・(笑)

 

筆者の知る限り、この店は「とと魯」の姉妹店。
とと魯の料理にはとても良い印象があるので、ここなら安心。
と入店しかけたが、晩酌セットの実施時間が分からない。まだ明るい時刻、晩酌というからには夕刻以降のサービスか。
ダメもとで尋ねてみると「終日可」とのこと。おお、昼に晩酌とはこれいかに。むしろ粋な感じがして良い(笑)

 

ということで「松」のセットをビールでお願いした。
ビールはサッポロクラシック。

天ぷらは、舞茸のかき揚げ。さくさく、熱々の、さすが天ぷらを名乗る店の香ばしさ。
この、ちょこんと控え目な量がいいですな。ちょい呑みのアテであるし、この後は蕎麦で〆るつもりなので、たくさんあっても困ってしまう。
卵焼きは、甘めで食感はちょっと伊達巻ふう。まあ、ツマミとしては相応か。

で、〆のそばは何にしようかとメニューを見ていたら・・・

 

ぬき?
蕎麦の写真の間に発見。「ぬき」といえばそば屋の裏メニュー。普通は酒のアテとして扱われるものだが、冷たい蕎麦の副食に勧められている。
しかも、そば屋ではお馴染みの「天ぬき」でなく「かしわぬき」とは珍しい。
これすなわち、かしわそばから麺を抜いたもの。
とにかく食べてみようじゃないか。

 

味は想像に難しくないと思う。なにせ蕎麦のないかしわ蕎麦だから(笑)
甘辛なそばつゆでさっと煮付けたと思しき鶏ももは、噛めばぎゅっと旨味が口に沁みて美味。
酒のアテとしては、天ぬきより向いているかも。

・・・という訳で、思わぬ珍品にこのちょい呑みの満足度は「大」。
とと魯とともに、我がちょい呑みできる店リストの、上位にランクイン!! したのだった。

お店情報

店名:北海道そば 天ぷら 豊ろ香
住所:旭川市宮下通7丁目イオン旭川駅前4F
電話:0166-74-4777
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
駐車場:あり

ほろ酔い後記

いかがでしたか。
ちょい呑みのスタイルいろいろ。
お酒の好きなアナタなら分かる、この楽しさ。立ち回り先情報のひとつに加えて頂ければ幸いです。

あら、すでにコンプリートしてましたか。お見逸れしました。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター