2020年04月16日
桜はまだでしょって? いやいや、桜ばかりが春じゃない。芽吹き始めた野草の香りを感じに出かけてみませんか。4月中旬から開園する公園、あります。
それは何といっても、今の時期だけ見られる自然の草花。ここで紹介する公園は、それらがよく見られる道北でも指折りのスポットです。
今年は暖冬だったせいか、例年より春の訪れが早いようです。例えばカタクリ。まだつぼみですが、日当たりの良い場所では少し咲き始めてるとか(記事作成4月14日現在)。
※掲載の画像はすべて昨年以前のものです
嵐山といっても広うござんす。
旭岡の住宅街を山側に向かって道なりに行くと麓の駐車場に着く。というのが分かりやすいだろうか。
車を停め、橋を渡ったら北方野草園の入り口だ。
数々の野草が見られ、カタクリやエゾエンゴサクの群生地としても知られている。
園内は概ね上記画像のような感じで散策路が広がっている。
ほら、足元には花が咲いているので踏まないよう気を付けて歩こう。
散策路は30分コースとか2時間コースとか設定されているので、それにそって歩くのが無難。
園の入り口にあるハウスで配っているパンフレットに見どころなどとともに詳しく掲載されているはず。
Photo:KOTA
例年どおりなら、こんなふうに咲くだろうと思う。
紫色の花が、先ほどから言っている「カタクリ」だ。
ぐぐっとアップにすると以下のように。
Photo:KOTA
可憐と表現されることが多いカタクリ。
うつむいてる様が何とも可愛らしくはあるね。
ちなみに、花びらが反り返るのは日が当たるときだけ。日が落ちる頃には傘のようにとじてしまう。寒がり?
さらに園内の散策路をずんずん進んでいくと、ちょっとご褒美が。
Photo:KOTA
展望スポットがあって、まちが一望できるのだ(5月下旬位の撮影なので緑がちょっと濃いけど)。
この画像はズームレンズによって街並みが近くに見えるが、実際はまちの全体が広く見渡せる。
で、再びエッチラオッチラ歩くとこんな光景も。
Photo:KOTA
うっすら青いのが「エゾエンゴサク」だ。
ぐぐっと寄ってみると以下のように。
Photo:KOTA
これもまた可愛らしい花である。
このエゾエンゴサクの青と、カタクリの紫色が一緒に咲いている様子が、筆者的にはお気に入り。
まさに自然のグラデーション。
ほかにも、この時期だけの花はたくさん。以下、紹介する。
エゾノリュウキンカ Photo:KOTA
ヤチブキの別名もあり
オオバナノエンレイソウ Photo:KOTA
いや、申し訳ないです。
まだまだ沢山あるのだが、紹介しきれないのでこのくらいにさせてください。
施設名:北方野草園(嵐山公園)
所在地:上川郡鷹栖町嵐山
開園期間:2020年4月18日(土)~10月下旬 開園期間中無休
開園時間:9:00~16:00(例年より短縮営業となっている)
入園料:無料
駐車場:あり
問い合わせ:嵐山公園センター 0166-55-9779
●アクセス(JR旭川駅から)
《くるま》
「嵐山通線 道道近文停車場 緑町線」を「旭川市旭岡1丁目」方向へ オサラッペ川河川敷に駐車場あり
《バス》
旭川電気軌道(1条8丁目のりば)
3番・23番 「野草園入口」下車
市内中心部から車で30分ほどの場所にある突哨山(とっしょうざん)の南側にあるのが男山自然公園。
昔は流しソーメンやジンギスカンコーナー、ゴーカートなどの遊具施設が満載の、泣く子もだまるレジャーランドだったことは、昭和育ちには懐かしい思い出。
現在は、それら施設は休園となっているが、道内最大級のカタクリの原生花園として有名。早春には淡い紫色のカタクリの花が咲き乱れ、これを目当てに多くの来園者で賑わう。
Photo:KOTA
賑わう、とか言ってガランとしてるけど(笑)
何とか人を写し込まないようにその場でチャンスを待っていたが、ムリ~というのがこの画像。例年はその位ヒトがいるのだ。
散策路は、前掲の北方野草園より広いが、こちらも起伏は激しい。歩くのは結構骨が折れる。
Photo:KOTA
男山自然公園も、例年4月後半にはカタクリが見ごろ。
他にも色とりどりの花が咲き乱れる。
たとえば次の画像。カタクリの紫、そしてエゾエンゴサクの淡い青、そこにキクザキイチゲの白が加わって、美しい事この上ない。
Photo:KOTA
園内は、北方野草園に負けず劣らず多くの花が。
フクジュゾウ Photo:KOTA
キバナノアマナ Photo:KOTA
コブシ(4月下旬) Photo:KOTA
そうそう、こんな珍しいのがあった(下画像)。
Photo:KOTA
ごく稀に見つかる白いカタクリ。
これを見つけると幸福が訪れる、という伝説があるとは聞いていないが、存在を知ってからは、いつのまにかこれを探してしまう筆者なのだった。
施設名:男山自然公園
所在地:旭川市東山1431
開園期間:2020年4月18日(土)~4月26日(日) 開園期間中無休 (今年度はゴールデンウイーク期間中は開園しない)
開園時間:9:00~16:00(今年度は短縮営業)
入園料:無料
駐車場:あり
問い合わせ:0166-57-2131(男山自然公園/開園期間中のみ)
●アクセス(JR旭川駅から)
《くるま》
道央自動車道旭川北I.C.から国道40号線を名寄・稚内方面へ
旭川市と比布町の境目にある比布トンネルの旭川側手前100m位が公園の入口
《バス》
JR旭川駅バスタッチより道北バス
名寄線・愛別線・遊湯ぴっぷスキー場線で 「男山公園」下車
※名寄線(急行)は「男山公園」では停車しない
まず、靴。今回紹介した公園の散策路は舗装されておらず、岩がむき出しになっていたり石ころが転がっていたり。さらに起伏が激しい。
なので街歩きの足元は不向き。ソールのしっかりしたトレッキング向きが望ましい。
また、歩行にストックを使う場合は、苔などを傷つけないように気をつけて。
写真撮影のため三脚を立てる場合も同様。脚が立入禁止エリアに入らないように注意。
公園それぞれにあるルールを守ることは大前提。
・草花や山菜を採取しない
・開園~閉園の時間を守る
・ごみは持ち帰る
・喫煙は決められた場所で
言うまでもないことと思うが、結構いるんだなあ、困ったオトナが。
と後ろ指をさされぬよう是非お気をつけ頂き、野歩きを楽しみましょう。
この記事のキュレーター
Photo:KOTA