2026年07月31日

【旭川】ラーメンの街めぐり / 永山北エリア

市内のラーメン店をエリア毎にピックアップする筆者の新連載。今回は、永山の北、JR永山駅方向、国道39号線の程近くが散策のステージ。紹介するのは個性的な店ばかり。必見です!!


らーめん ばにはつ

 

‘24年開店。
民泊施設バーニングハーツ(もとは下宿)の食堂施設を活用しラーメン店を展開中。
テーブルのみ24席、カウンターはないが8人掛けの大きなテーブルがあるので相席も苦にならない。

バーニングハーツだから「ばにはつ」?。
店主はクセが強そうだなと(ごめんなさい)ちょっと緊張するが、店でご尊顔を拝すれば、なんと穏やかなお人柄。
という初訪問の印象はさておき、さっそくラーメンを紹介しましょうか。

 

アイテムは上のとおり。
店主がひとりで切り盛りしているため、出来上がりまで時間を要する場合あり。
ご配慮賜りたい。

 

その日、筆者のチョイスは「しょうゆ」。
知らない店では、とにもかくにも醤油というのが筆者のセオリーだ(醤油派だもの)。

トッピングはメンマ、チャーシュー、ネギと極めて「ふつう」ではあるが、あれこれ並べ立てたのが多い昨今、筆者はこうしたシンプルなスタイルに好感を抱く。
が、チャーシューが大きい(笑)。シンプルを装っておきながら、こだわりを隠せない、これも店主のバーニングハーツだろうか。
そして、た~っぷりなおつゆに浮かんだ脂のきらきらを見よ。いかにもあつあつを連想させる、旭川ラーメンの定番スタイル。

 

おつゆは熱々!!
高温に舌が慣れると・・・、おーっ、煮干し来たー!
煮干しの豊かな香りが立ち上るおつゆ。これに醤油のすっきりとした風味が追いかけてくる。
煮干しの素材感はしっかりと感じられるものの、臭みはなく、凛とした香味が印象的だ。
また、きっと確信をもって塩味を効かせたあたり、この一杯の輪郭を力強く支えている。

 

麺はもちもちとした弾力が心地よく、小麦の風味も豊か。
おつゆとともにすすれば、醤油の香りと煮干しの旨味が麺に絡み、素材それぞれの持ち味が口いっぱいに広がる。
奇をてらわず、醤油ラーメンという王道に丁寧に向き合った、その完成度は素晴らしい。

 
 

具材にも手抜かりはない。味がしっかり染みたメンマは食感、味わいともに秀逸で、大ぶりのチャーシューは箸でほぐれるほど柔らかい。それぞれが主張しすぎることなく一杯のラーメンに調和している。

総じて、一つひとつの工程を丁寧に積み重ねたことが伝わる一杯。
「醤油ラーメンの『普通』を追及したらこうなった」、そんな背景に思いを巡らせたくなるような、食べ終えたあと穏やかに長く満足感が残る醤油ラーメンである。

 

ライス無料(セルフ)。
ゴハンのサービスというのは珍しい話ではないが、辛子高菜まで?。
さらにマヨネーズも。

ってことは、当然上のようなことになるよね(笑)。
楽しく、ごちそうになりました。

お店情報

店名:らーめん ばにはつ
住所:旭川市永山2条18丁目
電話:080-4502-2828
営業時間:11:30〜 13:45LO / 18:00〜19:45LO(スープなくなり次第close)
定休日:なし(臨時休業の場合あり)
駐車場:あり

ラーメン&カフェ 風沙(ふうしゃ)

 

‘23年に豊岡から移転。
市中心部から向かうなら、国道39号線沿い右手に。
カウンターおよびテーブル4卓よる、19席というキャパシティ。

 
 

メニューは、ラーメンのほかチャーシュー丼やチャーハン類。
またカフェメニューも揃う。

 
 

今回、筆者が紹介するのは正油(830円)に挽肉もやし(150円)をトッピングしたもの。
価格にお手頃感もあり、ちょっと食べ応えを加えてみた次第。

 

穏やかな醤油ダレに、甘みを帯びた出汁を合わせたおつゆ。
これに野菜炒め由来の油の風味が溶け込み、口当たりはなめらかで厚みがある。

 

挽肉もやしを描き分けて引き出した麺は、低加水のもちもちとしたタイプ。
噛むほどに独特の食感が楽しめ、挽肉もやしと共に頬張れば、より充実感ある食べ応えに。

 

柔らかな歯応えながら肉感たっぷりなチャーシューは秀作。ラーメン一杯の食べ応えにインパクトを加えた。

思い返せば、この一杯は、甘みや油のコク、麺の食感がどんぶりの中でみちみちと調和して個性的。
そんな味わいが記憶に残る。

お店情報

店名:ラーメン&カフェ風沙(ふうしゃ)
住所:旭川市永山3条通20丁目
電話:0166-56-7784
営業時間:9:00〜15:00 / 19:00~22:00(食材の都合等で早終いも有ります)
定休日:火曜、第3水曜
駐車場:あり

麺屋 柊

 

永山の中心街に'23年開店。
キャパは、カウンター席のほかテーブルと小上がりで34席と、けっこう広い。

 
 

メニューは上の通り。
味噌ラーメンにちょっとしたこだわりを披露している。
ので、醤油ガンバレと筆者は醤油を推そう(笑)。

 

おおっ、なかなか良く撮れてるんじゃないか。
改めて画像を見れば、醤油の香りが漂ってきそうなこの美しさ。
醤油派の筆者は今、感動している。
ついでに腹も減ってきた(笑)。

 

ひと口で刺さった、二種の醤油を合わせたというスープ。
醤油の芳醇な香りとともに、コク、旨味、そして酸味が心地よい。
二種の醤油のいいとこ取りのようでいて、それぞれの個性が主張しすぎることなく調和し、味わいに自然な奥行きを生み出しているのが印象的だ。

 

そんなおつゆに浸っていたのは、シコシコとした歯切れの良い細麺。
ほどよく縮れた麺はスープをしっかりと抱き込み、啜るたびに醤油の旨味を余すことなく運んでくれる。個人的な話だが、麺のサイズ感、やんわりとした縮れっぷりは、我が経口によくフィットして何とも食べやく、とかく箸が進む。

 

具材もまた、この一杯を引き立てる。甘辛く味を含ませたメンマは噛むほどに旨味が広がり、チャーシューは脂身が舌の上でとろけるような柔らかさ。

 

まるで燻製と見紛うほど色のついた味玉の、とろける味わいも、ひと口ごとに印象を深めていく。

以上、スープ、麺、具材と美味しさを綴ったが、このどんぶりの中ではどれか一つが際立つのではなく、それぞれが互いを引き立て合うことで一杯としての完成度を高めている。
店主の、細部まで丁寧に積み重ねられた仕事ぶりには、まったくもって恐れ入る。

お店情報

店名:麺屋 柊
住所:旭川市永山3条19丁目
電話: 0166-76-7130
営業時間:11:00~15:00 / 17:00~20:00
定休日:水曜
駐車場:あり

食べ歩き後記

いかがでしたか。

今回のピックアップは、偶然にも、開業(移転も含む)からまだ数年というキャリアが出揃いました。
まだ、行ったことがないというラーメン好きの、ご参考になれば幸いです。
スポットは国道39号線沿い。車で向かうに便利なところ。
JR永山駅から徒歩圏内。なんなら「ラーメン鉄」なんていかがでしょう。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター