2021年03月29日

【旭川ラーメン】醤油派納得の圧倒的醤油ラーメン3店4杯

旭川ラーメンの代名詞ともいえる醤油味。ラーメンなら醤油と決めている、という麺好きも多いかと思います。そこで、筆者が「いかにも醤油!」と感じた特徴あふれる醤油ラーメンをピックアップ!


かつや食堂

 

いかにもラーメン自慢!という店構え。
環状線沿いという土地柄、平日は仕事の途中で腹ごしらえという客層多し。メニューの半分はラーメンだが丼ものも人気のよう。

という店で見つけた、いかにも醤油なラーメンは・・・

 

その名も『こがし黒醤油ラーメン(700円)』。
おおっ、名前のとおり確かに黒い!具材の白とのコントラスト、明暗がくっきりし過ぎ(笑)
それにしてもこんなに黒くて大丈夫かな、味濃いのかな、しょっぱいのかな。

 

スープのお味は、見た目に反し、とてもまろやかな口当たり。ほんのりと香る酸味に日本伝統の調味料『醤油』の奥深さを感じさせる。

それにしても面白い美味しさ。醤油の味を生かし切った見事なスープ、といったところか。
醤油派の筆者としてはかなり満足。

 

麺との絡みも良く、ラーメンとしてもまとまりも良いと思われる。それが証拠に、するすると食べ進むこと快感。
ハマるとクセになりそう。コクと旨みがたっぷりな、満足のいく一杯だった。

お店情報

店名:かつや食堂
住所:旭川市末広1条4丁目2-1
電話番号:0166-51-9325
営業時間:11:00~21:00
定休日:火曜
駐車場:あり

らーめん屋 ほうりゅう

 

旭川ラーメンを語るなら、ここは外せないというほどに、多くのラーメン党に愛されてきた老舗の登場。
暖簾を潜れば、カウンターにあるメニューは手書きだ。これにもぐっとくる。

 

『正油野菜ラーメン(800円)』。
丁寧な盛り付けだ。この実直な仕事ぶりが長年愛されてきた理由を思わせる。

前章の黒いラーメンに比べれば、これ、普通の醤油じゃないですか。
と、思われた方も多いかと。

そう、普通だ。極めて普通。
これが、タイトルにもある「圧倒的醤油」の所以だ。

 

つんと香る醤油の風味。
濃厚な醤油ダレに秘められた酸味や旨み。それがスープに溶けて混然となった味わいはとても奥深い。
これこそが旭川発醤油ラーメンのお手本的存在、と個人的には称賛して病まない。
ほうりゅうファンも同じ思いだろう。

炒めた野菜を載せると、その甘味で醤油味が薄ボケてしまうことが多いが、ここのラーメンは別。
具にまみれても醤油味の香味は変わらない。
だから、同店では野菜麺を頼むことが多い。

 

もちもちな麺にスープが染みる。
また、麺の香味がスープに伝わり、時間が経つにつれ、ラーメンそのものがまろやかに変化する。
この1杯は『旭川ラーメン』を食べる喜びに満ち満ちている。

コレをふと思い出すと、その食欲を抑えるのに苦労する(笑)。
動物園の帰りに寄ろうと思っていたら、動物園に行く前に立ち寄っていた、なんてことがよくある。

お店情報

店名:らーめん屋 ほうりゅう
住所:旭川市豊岡15条7-4-1
電話番号:0166-34-6633
営業時間:[火~土]11:00~21:30[日]11:00~20:00[祝日]11:00~15:00
定休日:月曜
駐車場:あり

中華そば 富いち

 

市内では比較的新しい店。
であるが、商魂たくましく個性的なメニューを多数そろえ、やるき満々なご様子。

その個性的なメニューに惹かれ、食べてみた特徴的なラーメン。ここれは2杯を紹介したい。

焦がしうま醤油(750円)

 

おや?今まで見てきた醤油ラーメンと雰囲気が違うぞ。醤油色してない。
そう、これは鶏白湯スープを使っているので白濁している。これに煮干しの出汁を加えたWスープ仕立てとなっている。

 

こってりとしてそうでいて、さらりと口当たりの良い鶏白湯。それでいて、コクと旨みは濃厚なので醤油の香味とよく溶け合い、ひと口味わうごとに、しっくりと口の中に馴染んでいく。

醤油味を謳いながら、醤油が出過ぎていないところがいいね。

 

しこしこ麺とも相性良し。軽快な食べ応えが・・・、そうそう、同店のラーメンは具にも様々な工夫がされていて、これまた嬉し楽しな食べ応え。

富いちの旭川醤油(700円)

 

目下、筆者がハマっているのはコレ。
自店の名を冠した、いわばフラッグシップ的な1杯というところか。
あるいは、富いちが作ると旭川ラーメンはこうなる、というメッセージか。
そうそう、他のラーメンもそうなのだが、同店はメンマや色鮮やかな生麩で個性を演出しているのも特徴。

 

ともかくは、キレの良い醤油ダレの香味がクセになる。
また、スープのコク深さも相まって、後引くウマさなのである。

 

また、コクの強いスープは、麺のおだやかな美味しさを喉越しに至るまで引き立てる。

さてさて、紹介した同店2つの特徴的醤油ラーメン。
あなたなたら、どっちが美味しいとお思いになりますか。
うーん、想像がつかないというお方は、両方食べてみて(笑)

つい手が出るサービス品

蛇足だが、同店でラーメンを頼むと、一緒にこんなものが出てくる。

 

煮干しの佃煮だ。

出汁を取るために使った煮干しを調理し、こうして客にふるまっているようだ。
佃煮なので、もちろん甘辛く炊いてはあるが、市販品のように味が濃すぎないところが良い。味が濃いとラーメンを邪魔するしね。というか、そういう考えでしょうね。

ともかくは、サービスは拒まない主義の筆者。
もちろん頂きますとも。

 

普段はライスなんぞ食べないのだが、佃煮を美味しく楽しみたいので、あえての小ライス注文(笑)
糖質の摂り過ぎを気にしつつ、佃煮の誘惑には勝てないのだった。
だって、コレ美味しいんだよ。売って欲しいくらい(笑)

お店情報

店名:中華そば 富いち
住所:旭川市新富2条1丁目14-15
電話番号:0166-76-6114
営業時間:11:00~21:00
定休日:火曜
駐車場:あり

親愛なる醤油派の皆様へ

醤油派の筆者がこだわって揃えた、いかにも醤油なラーメンの数々、いかがでしたか。

ひと口に醤油といっても、いろいろありますよね。
皆さんはどういったタイプがお好みでしょうか。
コレは知らなかった、とか、ちょっと食べてみたいという情報が気に留まれば幸いです。

しょっぱ美味しい、まろやか美味しい、等々いろいろあるから醤油は楽し!ですね。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター