2021年09月22日

甘辛いろいろ【まちなかカレー】第3弾 おすすめ3店4品

暑さのせいか、この夏は特に美味しく感じたカレーライス。筆者が日頃まちなかで味わっているカレーをご紹介しましょう。中心街へお出かけの際はぜひどうぞ。 ※写真や情報は取材当時の内容につき最新のものとは異なる場合がありますのでご了承ください


第1弾、第2弾もご覧ください

まちなか【カレースポット】タイプ別4店

https://asatan.com/articles/2707

紹介店舗 / ナマステネパール・こま弦・自由軒・ブラジル

まちなか【カレースポット】第2弾 オススメ3選

https://asatan.com/articles/3180

紹介店舗 / 松屋 買物公園通店・オステリア キャニオンベース・濱焼 北海道魚萬 旭川2条通店

みんなのカフェ銀座

 

まずは通称「15丁目」からおすすめのお店を。
店内はその名の通り、老若男女が集うほのぼのムード。時折イベントなんかも行われている地域の社交場的スペースだ。
ここのカフェ部門の切り盛りを任されているスタッフさんは、実は業界ではそれと知られたお方なのだ。

メニュー:カレーライス(サラダ、スープ付き)700円

 

こってりと盛られたその中から穏やかな甘い香りが漂う。
瞬時、これは食べやすいカレーに違いないと食欲が湧いてくる。

メニューのキャプションによれば『愛宕精肉店さんの美味しい鶏肉をことこと煮込み、ルウを使わず香ばしいスパイス、ヨーグルト、トマトで仕上げた』とのこと。
なるほど。

 

なんか、オシャレなスパイスカレーの本に載ってそうなカレーのような。
どういう根拠か分からないけど、とにかくそんな第一印象がしたカレーは、こってりとマイルドな風味とともに、柔らかく煮込んだお肉が口の中でほろりと解けて美味。

勝手ながら老若男女だれにも食べやすいカレーを追求したらこうなりました、ということなんだろうか、とか深読みはさておき、その味わいはとても親しみやすい。
ひと口ごと、じっくりと楽しめるカレーなのだった。

 

前掲の外観は商店街に面した方。こちらは仲通り側。
なんかカフェっぽい。店名も「minnaCafe」になっている。

お店情報

店名:みんなのカフェ銀座
住所:旭川市3条通15丁目銀ビル1F
電話:090-5221-3297
営業時間:9:00~17:00
 ※ランチタイム11:00~14:00
定休日:日曜・祝日
駐車場:指定駐車場あり

ランデブーダイナー

 

ちなみにダイナーとは、北アメリカ特有の、プレハブ店舗による大衆食堂のこと。‘17年ニューオープンのまちなかでは比較的新しいお店だ。
インテリアは古き良きダイナーをイメージし50sを基調としたヴィンテージ家具や雑貨で彩られていて、とれも洒落ている。
店名に付くキャッチフレーズは「カレーと洋食」。カレーメニューもバラエティたっぷりに楽しめそう。

メニュー:特製スパイスカツカレー(980円)

 

中でも一番人気とされるカツカレーがコレ(上画像)。
それよりもまず、同店のカレーの特徴にちょっと触れておきましょうか。数あるメニューの中、定番は中辛タイプ。
とろりとした舌触りで口の中に広がるコク深い旨味。まろやかのようでいて、ふと気づくとスパイシー。そんな深みのある美味しさがあとを引く。
そんなカレーはカツやハンバーグとも相性は申し分ない。カツもさっくりとしていて食べ応えも良い。

特製スパイスカレーのトッピングは上記のほか多彩に揃っている。逆に、何も載ってないプレーンな特製スパイスカレーは690円。辛口への変更も可能とのこと。

ランデブーダイナーのカレーは、まだまだ面白い。甘口も美味しいと人気のよう。

メニュー:あいがけカレー(スパイス&マイルド)690円

 

甘口をご所望なら「特製マイルドカレー(580円)」を。しかし、この店にはもっと面白い、甘いとか辛いを超越したカレーがある。それが上画像の「あいがけカレー」。
辛口と甘口、つまり同店のスパイシーとマイルドをひと皿に盛り付けたというシロモノだ。
色の違い、分かるかな?手前が甘口、向こうが辛口だ。

 

まず、甘口の感想はといいますと、これも絶品。溶け込んだ野菜やフルーツをスパイスで程よく調えてあって美味。カレーは辛けりゃいいってもんじゃない、ということを実感できますよ。
あいがけは甘辛どちらも試してみたいという人におすすめなことはもちろん、ごらんのようにスパイシーとマイルドが混ざったら、これまた新しい美味しさに。3通りの味わいを楽しめる、なかなかに付加価値の高いカレーですな。

お店情報

店名:ランデブーダイナー
住所:旭川市4条通11丁目マキタビル1F
電話:0166-74-8148
営業時間:11:30~21:00
定休日:火曜
駐車場:なし

おふくろ

 

最後は旭川駅前から。ちょっとした穴場、ですよ。
お店外観を撮ってふと気づいたことには、この店、名前は「おふくろ」なのね。もう何十年も「おふくろ食堂」だと思ってた(笑)
ずっと気づかない・・・、そういうことってありますよね。あ、私だけ?

ともかく、多くのグルメが「穴場」と称賛する駅前ビル飲食街の老舗。食堂だからして、もちろんカレーもある。
が、このカレーの、いかにもこの店らしい味わいに筆者は釘付けであります。

メニュー:カレーライス(580円)

 

長年大切に扱われてきたステンレスの食器の中に、多からず少なからずの絶妙な盛り付け。福神漬けの赤が映えますな。

どろっとしたルウは、スパイシーといえばスパイシー。辛さを主張するのは「コショウ」だ。家庭でも使うような普通な感じの。
女将さんが作ってくれるチャーハンもそうなんだが、いわゆる「コショウ辛い」感じ。これがおふくろ流スパイシーのカタチだ。

旨さの是非より何しろ存在感がゆるぎない、そんな個性的なカレー。お試しあれ。

お店情報

店名:おふくろ
住所:旭川市宮下通7丁目 駅前ビル1F
電話:0166-22-1712
営業時間:10:00〜21:00
定休日:日曜
駐車場:なし

食べ歩き後記

今回紹介したカレーは どれも店主の思いがカタチになった個性あるものばかり。
今日はカレーが食べたいな、というより、カレーを楽しみたいな。そんな気分の食欲に、今回の情報をお役立て下さい。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター