2021年11月09日
「彫刻(りったい)絵本4」(約15年振りの開催)では,「おもいでのおくりもの」と副題し,不思議な体験を通して想い出を紡ぐことの大切さを知る少女の様子を物語と彫刻等の展示を通して紹介します。 ※物語中における作品の紹介方法は,必ずしも作者の意図や作品の意味に沿ったものではありません。
彫刻作品の鑑賞が難解なものと一般に受け止められている主な理由として,作者の制作意図や作品の持つ意味を推し量ろうとする鑑賞者の意思と,作品が生み出された背景や作者に関する予備知識なしには正確な作品判断が困難であることとの隔たりが挙げられます。こうした状況は抽象的な要素を含む作品において顕著に現れ,鑑賞者の感性による自由な作品解釈を阻害する要因となっています。
そこで,作品の意図や意味から鑑賞を一時的に解放し,作品の造形性とその形が持つ面白さや不思議さなどに着目できるための試みとして,平成16年度から平成18年度にかけて3回の「彫刻(りったい)絵本」展を開催しました。
この企画は,オリジナルの物語を作り,そこに登場する事物として彫刻美術館の収蔵作品を紹介するもので,過去3回の開催では鑑賞者に好意的に受け止められてきました。
約15年振りの開催となる「彫刻(りったい)絵本4」では,「おもいでのおくりもの」と副題し,不思議な体験を通して想い出を紡ぐことの大切さを知る少女の様子を物語とします。
※物語中における作品の紹介方法は,必ずしも作者の意図や作品の意味に沿ったものではありません。
中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(旭川市春光5条7丁目)
令和3年10月30日(土)~令和4年2月6日(日)
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
一般450円/高校生300円/中学生以下無料
※上記観覧料は常設展観覧料を含む金額
※各種減免規定あり
毎週月曜(月曜日が祝日の場合は翌日),年末年始(令和3年12月30日~令和4年1月4日)
0166-46-6277(中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館)
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