2022年09月20日

【充実の食べ応え】野菜ラーメン満足の3杯

崩れんばかりに盛られた野菜!!...は載せていませんので予めご了承を。筆者が旨いと思うのは程よい量で麺との一体感を味わえる、完成度の高い野菜ラーメン。というのに出会った印象深い3杯を紹介させて頂きます。 ※情報は取材当時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので予めご了承ください


工房加藤らーめん 神楽本店

熟成正油野菜らーめん(870円)
+背油(120円)

 

野菜を中心に、チャーシューとメンマが脇役にまわる。
どんぶりの絵柄も手伝って、盛り付けは何とも美しく食欲をそそる。
これが「工房加藤らーめん」野菜の流儀。

ちなみに「野菜らーめん」は塩でも。味噌はもともと野菜添えが基本となっている。

 

「野菜らーめん」の野菜は、モヤシと玉ねぎで構成されている。上に薬味のネギがふわりと盛られている。
内容はどちらかといえばシンプルだが、量は見た目よりけっこう多い。

 

野菜類には十分に火が通り、穏やかな触感となっている。
なので麺とともに口に含めば、食感はやわらかく膨らみ、野菜麺ならではの食べ応えを楽しませてくれる。
また、野菜類には濃い味付けはない。みずみずしい野菜の持ち味のおかげで、本来、切れのある醤油味が、穏やかに転じる。

 

今回は、同店が「こくうま」と呼ぶ背脂を追加(120円)。
より、コクを増したスープの中で、もやしの風味がいっそう引き立つ、よい相性だ。

お店情報

店名:工房加藤らーめん 神楽本店
所在地:旭川市神楽4条10丁目5-9
電話:0166-61-7778
営業時間:11:00~19:30
定休日:水曜日
駐車場:あり

 

拉麺 鷹の爪 宮前店

味噌野菜(850円)

 

北彩都の人気店はこんな感じ。
みじん切りのネギが特徴的で、食べてみればコレが良い風味を演出する。

ちなみに、野菜ラーメンは他に塩野菜、醤油野菜がともに800円。

 

初見では分からなかったが「味噌野菜」の野菜はモヤシ、玉ねぎ、白菜、ニンジンで構成。少量ずつだが、けっこう色々混ざっている。

 

野菜たちはコクのあるみそ味と相性よく、互いが互いの香味を引き立てるような間柄となっているようだ。
野菜ではないが、刻んだチャーシューが混ぜ込んであって、これもまた良い。食感がより豊かになって効果的。

また、量も多からず少なからずで程よく、麺のボリュームに対してバランスが取れているとお見受けする。
ラーメンにモヤシや玉ねぎって美味しいもんね。だからといって多すぎると飽きてしまうし(あごも疲れる・笑)。

お店情報

店名:拉麺 鷹の爪 宮前店
住所:旭川市宮前1条3丁目
電話:0166-33-8833
営業時間:11:00~22:00
定休日:不定休
駐車場:あり

 

麺屋 秘蔵

野菜ラーメン(1,000円) 塩味
※通常はつくねがトッピングされるが当日は都合により頬肉となっていました

 

「秘蔵」がオープン以来、初の追加メニューとなったのが野菜ラーメン。
「いろんな試作を考え行きついた美味しいのが野菜でした。いつもとは違う秘蔵のラーメン」と店頭掲示で紹介されている。
普段から同店のラーメンの美味しさは十分に承知しているだけに、こういうメッセージはうっとりとしてしまうね。

野菜ラーメンは醤油、味噌(100円増)でも。

 

盛り付けられた野菜。よーく見てみると、もやし・白菜・きくらげ・にんじん・ピーマン・チャーシューが確認できる。
もやしの他は小さく刻まれていて、野菜嫌いな子ども向けの野菜炒めのようでもあるが(笑)、むしろこれが美味しそう。

 

うん、これはイケる!! と感じたのは、同店お馴染みのコクのあるこってりとした塩のおつゆとの相性。細かく切った具材にこれが絡み味わいは実に豊か。
また、これまたお馴染みのしこしこ麺とともに頬張れば、その食べ応えは痛快。
まず食べやすい。もりもりと食べすすんでしまうのは、思うところ、計算されたかのような野菜の刻み方にあるのかな。
また、ニンジンやピーマンといったちょっとクセのある野菜も混ざっているので、風味が単調にならないのも良い。
試行錯誤が昇華した、というところでしょうか。お見事。

お店情報

店名:麺屋 秘蔵
住所:旭川市8条通7丁目
電話番号:0166-26-4844
営業時間:11:00~20:00
定休日:不定休
駐車場:右隣のすずらんパーキング1時間無料

 

野菜な後記

いかがでしたか。
筆者がこだわる野菜と麺の一体感。感じていただけたでしょうか。
今回の3杯、ベースのラーメンは、どれも穏やかながら、しっかりとしたコクと旨味のあるタイプ。
それだけに淡白な風味のもやしや白菜との相性も抜群でした。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター