2023年01月03日

【あったまる~】熱々なあんかけ蕎麦 3選

温かいそばの中でも、とくにあつあつで身体が温まりそうなもの言えば「あんかけそば」。食べ応えがあって美味しいですよね。ということで、この時期とくに美味しい人気店の「あんかけ」メニューをご紹介。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


ところで、あんかけはなぜ熱いの?

ざっくり言うと、冷めないから熱いのだ。
え、説明になってない?
では、なぜ冷めないかというと、液体(おつゆ)があんかけ(どろどろな状態)になると、液体内の対流が鈍るから。すなわち、表面が冷めていても、中は表面と混ざりにくいから熱い状態が保たれるという具合だ。

『かしわあんかけ』 四條庵

かしわあんかけ(1,020円)

 

いわゆる「かしわそば」の、あんかけ版ってとこだろう。
有難くも、お昼はおにぎり付き。

 

大きなどんぶりに、たっぷりのとろとろおつゆ。この光景は、あんかけ沼だ(笑)
かつ、湯気がすごいので撮るのに苦労する。

 

なめらかなとろみ。もちろん熱々。
とろみがつくと、おつゆの旨味も膨らんで感じられる。とろみ成分が口によく馴染むからだろうか。

 

細打ち麺に、溶け込むかのようにからむおつゆ。
これがまた麺(そば)の風味を豊かに引き立ててくれる。
食感、味わいともに食べ応えはまさにふくよか。

 

ちなみに、たっぷりと添えられた同店の「かしわ」はぷるんと柔らかい。
これにも餡がからんで、いつものかしわそばより贅沢な感じがするのだった。

お店情報

店名:そば処 四條庵
住所:旭川市4条通25丁目
電話:0166-31-6458
営業時間:11:00~20:00
定休日:金曜
駐車場:あり

 

『たぬき』 はま長本店

たぬき・餡かけ味付寿司揚つき(871円)

 

あれ? たぬきって「天かす」のおそばじゃなかったっけ?
というお方もいらっしゃると思うが、まあ、それも間違いではない。
が、江戸前(というか、昔ながらのそば屋)では、たぬきといえば「揚げ」&「あんかけ」のこと。
伝統あるはま長さんだもの。当然、たぬきはこうなる。

 

ゆったりと、それでいてコシのある、餡は濃いめ(強め)だ。
そこに、ほんのりと生姜が香る。
これは温まりそうだなと、食欲がわく。

 

まずは、このたぬきさん(揚げ)。
甘辛く炊いてあって、ああ、これで日本酒やりたい!! と思うのは飲兵衛の悪いクセ(笑)
でもこれが、あっさりと素朴な更科そばにも、絶妙な相性。

 

おもむろに麺を引き上げる。
やおら力んでしまうと、餡の強さに麺が引っ張られ、切れてしまう。
そう、あんかけそばを頂くときには、ゆったりとした気持ちでなくてはならない。

 

最後まで、しっかりととろみがある。
ゆるい餡は、終盤には溶けてしまって、ただのおつゆと化してしまうが、ここら辺は、さすがのはま長さんの技。
とろみを堪能しつつ完食することができた。

お店情報

店名:はま長本店
住所:旭川市3条通6丁目
電話:0166-22-2731
営業時間:11:00~翌1:30
定休日:日曜
駐車場:なし

 

『あんかけ五目』 駅前やぶそば

あんかけ五目そば(900)円

 

なんとまあ色鮮やかでダイナミックだこと。
この五目、あんかけがどうのこうの以前に、スゴイ。

ちなみに同店、あんかけで言うなら前掲「は満長」のごとき「たぬきそば」もある。

 

餡が取り持つ、ちょっとコシのあるそばと、ちょっとしょっぱめなおつゆの素敵な関係。
もう、食べ応えはボリューム満点。強く、豊かで、濃厚だ。

 

具のスター的存在「えび」も餡がからんで美味。ほか、タケノコ、ワカメ、かまぼこ(2色の四角いヤツね)、ナルトも同様、五目そばの食べ甲斐をより大きくしてくれている。

 

余談。あんかけから話がそれるが、同店は具の気前が良い。
前掲の画像で分かる通り、どれも大きく、かつ厚い。けちけちしてない、老舗の懐の大きさがうかがえる。

お店情報

店名:駅前やぶそば
住所:旭川市宮下通7丁目駅前ビル1F
電話:0166-22-3884
営業時間:11:00~19:00
定休日:第2・4水曜日(水曜日が祝日は翌日休み)
駐車場:なし

 

【蛇足】 なぜ、とろみがシャバシャバになるのか問題について

こうした「あんかけ」ものを食べていると、そう、他には中華丼とか麻婆豆腐とか、初めはトロトロなのに、いつのまにかとろみがなくなってサラサラ(シャバシャバとも言う)になることがある。
せっかくのとろみの美味しさがなくなって、料理の楽しみも半減だ。

これは、冷めたからでもスプーンや箸でかき混ぜたからでもない。
とろみ成分「でんぷん質」が、唾液に含まれる「アミラーゼ」という酵素によって分解されたからだ。
例えば餡(あん)をスプーンで口に運ぶ、スプーンに唾液が着く、そのスプーンで再び餡に触れる、餡に唾液のアミラーゼが混入する、というメカニズムだ。

なので、断じて餡をなくしたくない場合は、直接口につける箸やスプーンとは別のものを使い、取り皿に料理を移し替えつつ食べるとよい。
いやいや、一人だもの、気にしないよという場合は良いが、数人でひと皿を取り分ける時は、誰かの直箸(じかばし)はご法度だ。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター