2023年07月07日
「朝食は大事」とよくいわれます。でも「朝は忙しくて」「食べなくても元気だから」と、つい抜いてしまうことはありませんか?旭川では、若い世代の3人に1人が欠食しています。朝食習慣は心身の健康や学力、栄養素の摂取量にも関係します。今回は朝食の大切さや、習慣化のコツをご紹介。身近な朝食から食育を考えましょう。【詳細】保健指導課 23・7816
農林水産省の資料「『食育』ってどんないいことがあるの?~エビデンス(根拠)に基づいて分かったこと~」(統合版・令和元年10月)によると、毎日朝食を食べている人はそうでない人に比べ、栄養素や食品摂取量が多い傾向です。大学生や成人が対象の研究では、たんぱく質や炭水化物、鉄、ビタミンB1・B2などの栄養素を多く摂取していました。中学生や大学生、成人が対象の研究では、穀類や野菜類、卵類などの摂取量が多いと報告されています。
20~30歳代の旭川市民は、令和3年度の調査では39.3%が欠食していました。平成27年度は26.1%で、悪化しています。令和2年度の調査で小学5年生は6.8%、中学2年生は7.9%に上り、同様に悪化しています。朝食の習慣は、心の健康や学力、体力にも影響を及ぼします。
早寝、早起きの生活スタイルにすることが大切です。市民への調査でも、朝食を取るために必要と考えられるものとして、「早起き」「時間」を挙げる人が多くなっています。夜型の生活で朝起きるのが遅くなると、朝食の時間がなくなります。朝日を浴びて食事すると体内時計がリセットされ、生活リズムが整います。
STEP①まずは食べる習慣を
STEP②2種類以上組み合わせて食べてみよう
STEP③主食・主菜・副菜をそろえて食べてみよう
食事を楽しむ上で心がけたいことや、市の取組みをお伝えします
必要な栄養素を過不足なく摂取するには、主食と主菜、副菜をそろえた食事がお勧めです。1日1回の牛乳・乳製品や果物も効果的です。
旭川市民の食生活のすがた
国が目標としている野菜の摂取量は1日350gですが、旭川市民の摂取量は273gと大きく不足しています。野菜不足は便秘や貧血、生活習慣病のリスクにつながります。
旭川市民の食塩摂取量は、男女とも目標量の2倍ほどと多くなっています。食塩を多く取ることで心臓や腎臓に負担がかかり、高血圧にもつながります。生活習慣病予防のためにも減塩に気を付けましょう。
・栄養成分表示を参考に、食塩相当量を確認する
・塩の代わりに酢やレモン、香味野菜、香辛料を使用
・みそ汁などの汁物は具を多く、汁は少なめに
・だしを効かせて、薄味でもおいしく
・調味料は「かける」より「つける」
・減塩食品を上手に使う
エネルギーなどの「栄養成分表示」を行ったり、健康情報を発信したりして、健康的な食生活を応援する店です。5月末現在で31店あり、新規登録店を募集中です。店頭にステッカーを貼り、イメージアップにつなげませんか?
市内の登録店マップ
ぎゃらりーきっさ羅布
安田陽子さん
栄養士として市内の病院に23年間勤め、20年前に店を始めました。栄養バランスを大切にしたランチプレートでは無添加の調味料や、誰がどう作ったか説明できる、安全安心な地元の旬の食材にこだわっています。3年前に「応援の店」に登録され、思いが認めてもらえたようでうれしく、周囲にアピールできるようになりました。店内に保健所のチラシなどを貼って健康情報を伝えています。皆さんに意識していただきたいのは、食物繊維が多い野菜や腸活に効果的な発酵食品を食べることです。食習慣は簡単には変えられません。例えばごはんの量を少し減らすなど、できることから少しずつ取り組むのがお勧めです。
なすの梅照り焼き丼、豚しゃぶ肉の小松菜レモンソース、野菜のとろろ酢和え、まろやか豆乳スープを作ります。
日時:8/30㈬、9/7㈭ いずれも10:30~13:30
所:調理実習室(第二庁舎6階)
定員・料金:各30人・500円
持ち物:エプロン、三角巾、筆記用具、マスク、手拭き用タオル(8/30は託児あり)
詳細:保健指導課 23・7816
この記事のキュレーター
簡単おいしい朝ごはんレシピ集