2023年07月10日

【夏こそ辛ウマ!!】辛味噌ラーメン おすすめ3杯

夏だ!! 冷たい麺をズズっとやりたいが、辛いヤツで汗をかくのも堪らない、ラーメンとはなんと悩ましい食べ物でありましょう。で、今日は辛い方で快感(快汗とも)に浸りたいというアナタへ、人気店の辛味噌情報をお届け。筆者の辛味噌特集はこれが第6弾。過去記事もどうぞ。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください


特一番 動物園通り店

 

ところは動物園通り。
時々出かける動物園の帰り道に、これまた時々お邪魔する店。そもそも「特一番」ブランドは昭和の頃からの馴染みである。
が、まさかここに「辛味噌」があったとは、筆者も気づかなんだ。

メニューの一番下に「味噌ラーメンの辛みそ...50円増し」と。
つまりこれって、辛味噌ラーメンだよね。

ラーメン・味噌(850円)+辛みそ(50円)

 

ベースはいつものシンプルな味噌ラーメン。チャーシュー・めんま・ネギとスタイルはいつも変わらない。これに辛みそが加えられている訳だね。

 

浮かんでいる辣油などの辛い系オイルが辛さを演出している。
味わってみれば、元来の味噌ラーメンの風味を生かしつつ、お汁はシャープな辛さに調えられている。
激辛!ということはない。仮に豆板醤などが使われていても少量と思われる。

 

特一番お馴染みのツルシコ麺との相性も良い。
ずずっとすすれば、ほんのりピリ辛な香味が一緒についてきて、口の中が程よい刺激に満たされる。
辛さレベルで区切るなら、ピリ辛とかちょい辛に括られるレベル。
そんなに覚悟は要らない(笑)。

お店情報

店名:特一番 動物園通り店
住所:旭川市工業団地1条2丁目
電話:0166-36-3381
営業時間:11:00~19:00(11~4月は18:30)
定休日:不定休
駐車場:あり

らーめん玄 神楽店

 

新たな旭川ラーメンを創造し、今や不動の人気となった。
語りかけるような味わいの深さは、筆者も一目置くところ。
辛い系のラーメンにもこだわりがあるようで・・・

辛味噌(900円)

 

これは「辛味噌」。他に同価格で「赤辛味噌」という、味噌違いもある。
また、辛い系でいうと、さらにこだわった辛味噌「旨辛味噌(950円)※課金で激辛まで調整可」や「青南蛮らーめん(900円)」が。辛いもの好き垂涎のラインナップだね。

 

で、メニューの並びで言うならスタンダード的(?)な「辛味噌」であるが、「旨」の文字がなくたってかなり旨い。
おつゆは、味噌の絶妙なブレンド加減を思わせるコクと旨味が、いや、それ以前にスープの出来が秀逸だからか、どっちが先でも構わないが、ともかくその一体感が素晴らしい。
こういうおつゆに辛味が加わると、もういけない。辛いんだけど美味しい、美味しいけど辛い~と、困ったことにレンゲの往復が止まらない。
辛さは、レベルで言うとちょい辛以上、中辛未満というあたりか(個人の感想です)。

 

旭川の者には馴染みある、ちょっともちっとした麺は、おつゆとの絡みがよく、辛味も馴染む。
ハフハフと忙しい口の中では、麺そのものも旨味も広がった。
辛いと案外いろんなことが分かるものだな。

お店情報

店名:らーめん玄 神楽店
住所:旭川市神楽4条9丁目
電話:0166-61-5533
営業時間:11:00~15:00 / 17:00〜20:30
     月曜のみ11:00~15:00
定休日:火曜・第3月曜
駐車場:あり

蜂屋 本店

 

蜂屋さんには昭和の頃から通っていた筆者。正確にいうと、それを勝手に誇っていた筆者。
平成となりメニューに「塩」や「みそ」が加わった時には、もう我の知る蜂屋ではないとスネた(笑)ものだったが、令和になり(今年?去年から?)、ついには「旨辛」の文字が。
蜂屋よお前もか!?

はい。蜂屋に時代の流れを痛感しておる次第で(笑)

ともかくは、蜂屋の進化をとくと味わってみようぞ。

旨辛みそ(1,200円)

 

なんか、スゴイのが来たぞ。
着丼した瞬間、正直、驚きましたよ(笑)
さすがは蜂屋さん。やるときゃやるね。

右上にあるのは、便利な穴あきレンゲ。ちょっと邪魔だけど(笑)あとで役に立つ。

 

上画像、分析するに左上の淡い褐色の部分が、みそラーメン本体のおつゆ。
左側の赤いのが「旨辛」に相当する辣油などの香味油。あるいは辛い肉味噌。
右側は、お馴染みの「脂はどうしますー?」の焦がしラード。
ちなみに、今回筆者の答えはいつも通りの「ふつー」で。

それにしてもこの画像、まるで勢力図を思わせるすごい絵面だね。
蜂屋の新しいテイスト「辛うま油」と蜂屋の伝統「病みつき脂」の覇権争いのようだ(笑)

 

好きな蜂屋のチャーシューをはじめ、具がみちみちと納められている。
この唐辛子も演出に一役買ってますな。
もう食べる前から、満足感が高まっている筆者だった。

 

それにしても赤い油と黒い脂はどうしてくれよう。
がばっとかき混ぜてしまうべきか。
思いついたのが、2色の境い目から麺をすすり上げれば、辛さとコクが楽しめるのではないか。
などと、細かいことを考えながら食べてみれば、おおっ、こんな辛味噌は初めてかも。その旨さは軽くショッキングなり。
辛さは「激辛」には満たない「ちょい~中辛」あたりか。
焦がしラード効果もあってか、引き込まれるような食べ応えだ。

終盤まで、いい意味で複雑な味わいは食べる者を夢中にさせる。
蜂屋の新しい側面をとくと味合わせていただいた。

お店情報

店名:蜂屋 本店
住所:北海道旭川市3条通15丁目
電話:0166-23-3729
営業時間:10:00~15:20
定休日:水曜日
駐車場:あり

辛味噌後記

真夏日も珍しくない頃となり、辛味噌中毒が再発の予感(笑)

そんな筆者であるが、ひとつ思うことがある。
辛味噌ラーメンを食べると、普通のラーメン以上に発汗がありますよね。
たぶん唐辛子によるものが多いと思われるが、そんな時の汗って「すっと引く」感じがするのは筆者だけだろうか。
じわじわ、ベタベタせずに、さらっとしてるというか。
いえ、医学的根拠は分かりませんがね、大汗をかいても店の外に出てみれば逆に涼しい気にもなから不思議。

そんな記憶があるからか、だから辛味噌に手を出してしまうのでしょうね。


この記事のキュレーター

美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。

・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター