2023年08月09日
北海道有数の景勝地「積丹」。海の輝きや季節のグルメを望むなら、やはり夏がおすすめでしょう。ここでは、筆者が旅した積丹の、忘れ得ない景色や美味しいものをご紹介。あなたも出かけてみませんか。
旭川市から出発するなら、高速道路で行くのが快適(渋滞がなければいいですが)。
余市までは高速で行き、その先は国道で積丹町へというルートとなる。所要時間および高速料金は以下のとおり。
旭川鷹栖ICから余市IC(道央道、札樽道)
=2時間6分 5,130円(ETC 3,590円)※NEXCO東日本(R5年6月現在)による
余市から国道229号線で積丹町美国
=45分 ※積丹町HPによる
229号線で積丹町内に入ると、出迎えてくれるのが役場、美国漁港などがある美国エリア。
ここで訪ねるべきは「黄金岬」。
車を停めるなら町役場駐車場に。そこから散策路で展望台を目指すべし。
港の横にあるトンネル付近からも散策路に侵入できるが、付近に駐車場はない。
上は美国漁港。地図と照らし合わせると、後ろの崖が、岬の中間あたり。
散策路はその後ろにある。
役場のある黄金岬入口から展望台までは徒歩15分くらい。
ここから海岸を望むことができる。
上は「宝島」。
昔々、ニシン景気に沸いていた頃、この島の周りにニシンがたくさん集まっていたから「寳島」と呼ばれるようになったそうな。
もっと晴れていれば周辺の海は青く輝き、「これぞ積丹」を体感できるはずなのだが・・・
散策路の途中には、歌手の松山千春さんの歌碑が。
若くしてこの地で散った剣士(松山さんの曾祖父)のロマンを詠ったもの。
詳しくはぜひ現物を見てみて。
北海道遺産「積丹半島」の先端にあり、積丹を象徴するかのような、特徴的な地形がみどころ。
鋭く突き出た、いかにも岬な地形は、見応え、歩き応え(?)も満点。
上は、駐車場に車を停め、遊歩道を少し上ってきたあたり。
(なぜか画像がないのだが)カメラを持って立っているところに「女人禁制の門」というのが建っている。
いわゆるスタート、ゴールの「ゲート」のようなものだ。
女人禁制だったのは昔々大昔の話。今はそんなことはないのでご安心を。
ここからが、岬を目指す本格的なトレッキングが始まるのだ。画像を見れば、けっこう大変そう?な感じも否めないが、行けるところまでは行ってみて欲しい。進むほどに味わえる景色があるからだ。
遊歩道の先(画像左側)に灯台。その先が岬の先端だ。
眼下には「神威岩」が(とがってるやつね)。小さく見えるが高さは40mもある。
ここで話を女人禁制に戻そう。
かの有名は「義経北行伝説」。頼朝に追われた義経が津軽海峡を越えて蝦夷(北海道)に入り、その後、大陸に渡ってチンギスハンになったんじゃないかっていうアレだ。実は神威岬にもエピソードが。
義経と土地の酋長の娘「チャレンカ」が恋に落ちた。が、義経は大陸に渡ることに。
チャレンカは追いかけるが、彼の船は岬のはるか沖へ。それを悲しんだ彼女は海に身を投げた。
女を乗せた和人の船がここを通ったら沈めてやると、恨みながら彼女の体は岩と化した。それが神威岩なのだ。
その後、女性を乗せた船が付近を通ると沈没してしまうため、岬をそのものを女人禁制にしてしまったそうな。
「日本の渚百選」のひとつ島武意海岸、そして東に向かう散策路から見える断崖絶壁が絶景に次ぐ絶景。
随所にある見どころスポットには、展望台が整備されているので、臨場感あふれる景色を楽しむことができる。
現地に到着してみれば、あれ?海とか見えないのかな。
まさか海は看板をご覧くださいとか?(さすがにそれはない)
なんと、駐車場と海岸を岩が隔てていて、海岸へはトンネルを歩いて行かねばならない。
が、これはこれで面白いことになってるね。
なんか、わくわく。
トンネルを抜けると、目の前に広がる海岸が感動的。
ここから東に向かって断崖絶壁が続く。
また、島武意海岸は積丹の観光スポットとなっている断崖絶壁の中で唯一、崖を降りて波打ち際に出られる。
以下、徒歩で進みながらの景色を抜粋
人の気配で出てくるってことは、けっこう餌付けされてるんだろうな。
野生動物にエサやっちゃダメだよ
遊歩道には、マイナスイオンたっぷりな箇所も
遊歩道のゴール地点辺り(トンネルからスタートした場合)から見えるのが女郎子岩(じょろっこいわ)。
なんとこれも義経伝説が。
蝦夷(北海道)に来た理由は前掲「神威岩」での説明のとおり。
土地の酋長の娘シララと恋に落ちる義経(義経よ、ここでもか)。だが義経は大陸へ渡ることになり、彼の船を見送るシララは悲しみのあまり岩と化した、という言い伝えが。
個人的な感想であるが、積丹でのアクティビティーとしておすすめが「水中展望船 ニューしゃこたん号」だ。
前掲「黄金岬」の宝島周辺の海岸線を間近に見ることができ、さらに、船底のガラス越しに水中を泳ぐ魚やウニが手にとるように見ることができる。
ニューしゃこたん号が発着するのは美国港。
小さく撮れてしまったが、定員は78名と、けっこう乗れる。
まずは宝島周辺を巡り、積丹ならではの奇岩や青い海をたっぷりと楽しんでから・・・
海底見学エリアに着くと、乗客は船上から船底に案内される。
船底には窓があり、そこから海底を望むことができるようになっている。
ガラス越しでピントに苦労する(笑)。
黒い点のようなもの、これがみんなの大好きなウニだ。
へえ、ウニってこんなにゴロゴロと居るもんなんだね。初めて見た〜
乗客は再び船上に戻され、帰路へ。
それにしても海が綺麗だなあ。海底が岩だから水が濁らないんだろうね。
ニューしゃこたん号の詳細、美国港の同船乗り場は以下のとおり。
積丹の魅力は自然の景色だけじゃない。
豊富なとれたての海鮮も、多くの人が積丹を目指す理由だろう。
以下、筆者が旅をした折にいただいた旨いものをご紹介。
ラーメンをチェックするのが筆者の旅のルーティン(笑)
たまたま入った食堂で海鮮ラーメン
タラのお鍋
積丹はタラが獲れるんだそうでこういうメニューが
タコの陶板焼き。ぶつ切りのタコ旨し
生ウニ
これは欠かせないでしょ
旨いウニは丼で食べたい筆者である
青いソフトクリーム
積丹ブルーにあやかったもの。観光気分も手伝ってついつい購入(笑)
ホッケフライ
積丹ではホッケもよく獲れるそうで、食堂やカフェではお馴染みメニューらしい
この記事のキュレーター
随所の見所には展望台が設置されている