2023年11月01日
「辛みそ」ばかりが辛うまじゃない!! 辛麺好きにはうれしい、醤油も塩も辛く食べさせてくれるお店アリ!! しかも旨い!! という3杯をご紹介。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格、および営業時間等が変更されている場合がありますのであらかじめご了承ください
何たって、ここの「黒みそしょうが」は旨い。
違うものを食べようと思っても、ついつい惹かれてしまうその魅力は最強。
であるが、今回の狙いは辛い系。
注文したのは正油ラーメンの辛口。
ちなみに、塩ラーメンも辛口で食べることができる。
見た目は整然とお馴染みの具が並ぶ正油ラーメンのようだが・・・
おつゆの表面に、そこはかとなく滲む辣油らしき色。
ほんのりと美しく、辛さを描いている。
あっさりとしたおつゆに、辣油がさわやかに引き立っている。
辛口といっても、いきなりガツーンとくるものではない。
食べ進むうち、初めは淡く感じていた辛さも、次第に口に染みるように深くなってくる。
終盤はくちびるが少しピリッとしてくる。辣油の効き具合、侮りがたし。
食後の余韻も思いのほか長い。口にお腹に、ほんわかとした感触に完食を実感。
じわじわっと来る、ちょっと不思議な食べ応えなのだった。
店名:光林坊 本店
住所:旭川市末広5条7丁目
電話番号:0166-57-6880
営業時間:11:00~20:30
定休日:第1・第3月曜
駐車場:あり
支店(神楽店)ともに人気。
何しろ非凡なるメニューが魅力的だ。
辛いラーメンもいろいろありまして・・・・
注目すべきは「青南蛮」。
あの緑色のいかにも辛そうな唐辛子を、北海道は南蛮と呼ぶ(諸説あり)。
生の青唐辛子を使って、辛味噌ラーメンとはひと味ちがう?
サラッとあと引く爽やかな辛さ?クセになる?
そう言われて、我が嗜好が刺激されぬわけがない。
青南蛮・醤油(950円)
ということで、青南蛮の醤油をオーダー。
でも、メニューの画像はまさに南蛮がちょっと盛られているように見えるが・・・
上は、ちなみに同時期に食べた「神楽店」の青南蛮。
よく見りゃこっちも同じ。青南蛮の代わりに肉味噌オン、なのかな。
ということで本題に戻ります。
序盤、ダイレクトというより、そこはかとなく伝わってくる辛さ。
画像ではこってりとして見えるが、口当たり、味わい共にけっこうすっきりとしている。
うむ、確かに青南蛮の雰囲気があるね。
そんなに辛くないなあと思っていたが、次第に、自分に装備されている辛さ探知機が反応してる。
気づくと頭のてっぺんが汗ばんでいる、これが探知機(笑)。唐辛子の辛さに反応するのだ。
食べ進むほどに、その辛さはより鮮烈に深みを増して、おつゆの味わいを高めている。
しこしこの縮れ麺の旨味が引き立って、食べ進むテンポが上がる。
その快汗に、食べ終わって感じる満足感は、ひと味ちがうね。
メニューにある店主のメッセージに偽りなし。
店名:らーめん玄 本店
住所:旭川市東光6条3丁目
電話:0166-32-6633
営業時間:11:00〜15:00 / 17:00〜20:30
月曜のみ11:00〜15:00
定休日:火曜、第三月曜
駐車場:あり
観光客でびっしりだった夏を過ぎ、ちょっと落ち着いてきたか。
蜂屋がようやく市民の手に戻ってきましたかね(笑)
旨辛しお(1,100円)
ということで、蜂屋の辛いラーメン。
これ、塩ラーメンなのだが、辛い油といつもの焦がしラードでおつゆがほとんど見えてない(笑)
これは「油普通で」と頼んだものだが「多め」にしていたらいったいどんなことになっていたか。
蜂屋の辛いラーメンは、この辛い油と辛味噌で味わいが調えられる。
ちなみに、このスタイルは醤油味でもみそ味でも同じ。
まずは「しお」本来の味を確認すべく、辛い油を避けてひと口。
うんうん、まろやかなコクと旨み。焦がしラードもほんのりと効いて、うむ、これは蜂屋だ。
そして、辛いところを味見。
おおっ、まろやかなスープとスパイシーな香味が相まって美味。今まで食べてきた辛い系ラーメンとはちょっと違うな。
で、確かに辛いのだが、辛さとともに香ばしさが特徴的。
食べ慣れたつるしこ麺やチャーシューとも相性良し。
これは「しお」ラーメンを辛くしたもの、ではなく、辛いしおラーメンという独立した完成度があると思う。
そんな、納得の食べ応えを堪能させていただいた。
穴あきレンゲも活躍。
終盤、底に沈んだ具をさらって食べる。これがまた旨いんだよね(笑)
店名:蜂屋 五条創業店
住所:旭川市5条通7丁目
電話:0166-22-3343
営業時間:10:30~19:50
定休日:木曜
駐車場:あり
ラーメンの味って、醤油・塩・みそと大別されますよね。
かつてはその中で、たとえば辛味噌ラーメンならば「みそ」の欄の末尾にひっそりと並んでいたものだ。
しかし、近年は醤油・塩・みそとは別に、「辛」というカテゴリーが堂々とスペースを取っている、そんなメニュー表を見かけることが多くなったように思う。味噌の辛いやつ、ではなく辛いやつの味噌、辛いやつのみそ。そんな選び方がふつうになりつつあるように感じる筆者である。
平成の頃からある辛いものブームは、今やスタンダード。この流れを汲み、新たなラーメン屋のスタイルを追求する店主の姿はあっぱれだ。来てるなぁ、辛いラーメンの時代。
この記事のキュレーター
正油ラーメン辛口(750円)