2023年12月28日
そば屋でお馴染み五目そば。ところで五目って何? 五種類の具?具に決まりはあるのかな? 皆さんご存じでしたか? ふと興味を覚えた筆者が食べ比べてみた3杯をご紹介。 ※情報は取材時のものであり、現在、料理の内容や価格が変更されている場合がありますので、予めご了承ください
ところで五目は、「五目ラーメン」「五目チャーハン」など、そば以外にも登場する。五目ごはん、五目寿司なんてのもありますな。
何はともあれ辞書で調べてみた。「五つの品」「五種」を意味するが、「いろいろなものが入りまじっていること」や「ごたごたしていること」も意味している。
よって、五目そばを名のっていても、必ずしも具が5種類ですよと断言しているわけではないよう。うーむ、ネタとしては5品にこだわってくれた方が、比較しやすく面白いんだがな(笑)
記事では、具が何品ということにふれることになるが、刻みネギは(小口に刻んだもの)、そばに当然のつきものの薬味なので具にあらず、ということで数には含まないことを予めお断りさせていただく
バラエティー豊富なメニューの中、定番の五目を探してみると・・・
うーん、特上鍋焼きうどんも気になるが・・・(笑)
あったよあった、五目そば。
なになに?もち・かしわ他7品入り・・・?
おーっと、いきなり7品とは!? 五目の定説はどこへやら(笑)
メニューの写真とはちょっと雰囲気は違うが、具が満載で五目感は十分だ。
みずみずしいネギ、ピンとした海苔が出来立ての美味しさを演出して美味しそう。
では、五目の内容をチェックしてみようか。
ちょっとネギさんにどけてもらって・・・
メニューにあった通り、もち・かしわ(鶏)・お麩・なると(紅白で2種と数えよう)・板かまぼこ(赤いなるとの後ろに引っ付いてる)・そして海苔。左上はホウレンソウと、予想外のしなちくだ。
ネギはどうしようかな。これは細切りにしてあるので具としよう。
ならば10種? 五目調べは、いきなりの10種登場だ。
と思ったら・・・
沈んでいたシイタケが出てきたぞ(笑)
これで11種。5種かと思えばその倍以上もあるじゃないか。さすが一源さん、五目もただじゃ置かないようだ。
なので、具がいっぱいなので楽しい食べ応え。
具につられて、ちょい太目なもちもち蕎麦が、するするとお腹に納まっていく。
これが五目の美味しさか。
店名:そば処 一源 東4条店
住所:旭川市東4条11丁目
電話番号:0166-26-8700
営業時間:11:00~14:30(月曜14:00)
定休日:火曜
バラエティーたっぷりな食事メニューを誇る人気店。
であるが、そばも堂々たるラインナップ。そんな店だけに五目も楽しみ。
おおっ、なんか特徴的。こだわってますなあ。
ホントに、こんな感じで出てくるのかな。
と思っていたら・・・・
五目そば(1,000円)
お運びの途中で揺れたか、若干ズレてるけどほぼメニューの写真通り。
それが当たりでしょ、との声も聞こえるが、おいおい写真と違うじゃんって店も結構あるからね。
ともあれ、まずは恒例の五目チェックから始めましょうか(いつのまにそんな名前が!?)。
まずはネギ(薬味じゃない長く切ったやつ)、板かまぼこ、ちくわ、しいたけ、それと・・・
四角く細長いのもかまぼこの類だろうか。
すいません、この手のものにはちょっと疎くて。お恥ずかしいです。
風味は伊達巻っぽくて、けっこう歯応えがある感じ。
それはそうと、このタケノコなんぞ見事なものだ。
へなへなしてない。
シャキッとしていて、さながら結った髪に飾るくしのよう。これで髪をとかせるんじゃないかってくらい(笑)
このシイタケはあれだな。
どんこ(シイタケを干したもの)を煮付けてあるのかも。生を煮たものとは味わいが違う。
てなぐあいで、具たちが、それぞれに自慢の味わいを発揮してくれるので、細麺のあっさりおそばがいつもより引き立っているんじゃないか。
それが五目の美味しさなんだな。
ふと気づけば、そばには皮つきの鶏や揚げ物など油っぽい具は一切のっていない。
そのせいか、風味は極めてあっさり。最初から最後までさらりと味わうことができたように思う。
住所:旭川市1条通20丁目
電話番号:0166-38-6188
営業時間:11:00〜15:30 / 16:30〜20:00
定休日:第1・第3・第5木曜
駐車場:あり
市内を席巻するそば源。今回は神居店の五目そばを味わってみた。
同店もこの11月にやむなく値上げ。
でも、もともとの値が抑えめだったせいもあって、新価格が「え~!?」という感じじゃないのがせめてもの救い。
五目そば(950円)
おーっと、今度は月見で登場だ。
そば屋の符丁で言うところの「玉(ぎょく)あり」だね。
よかった、前掲2杯と雰囲気が違っていて(笑)。これで3杯目も前と似たものが出てきたら、読者のアナタ、きっと読むのやめてますよね。
ということで徹底取材、五目チェックのはじまり。
まずは第一印象から。
赤や黄色が映える、これぞいかにも五目というイメージが良いですな。
そして、天かすや卵黄の存在感。ちょっとこってりしてそう。加えて餅。食べ応えもかなりありそう。
またもや、ちょっとお行儀が悪いが、具を並べてみたら(卵黄にはしばし沈んでいただく)、おおっ、かなりのもんだね。
まず、ちょっと珍しいのが右上。タコ(イカかな)を練り込んで揚げたかまぼこだ。タコ天とか言ったりもするアレだ。
これが思いのほか美味しく、具としてはかなりのインパクト。
そして、天カマ、鶏、なると、お麩、餅、天かす、海苔。数種の練りもののおかげで口当たりには躍動感があふれる。さらに餅や天かすの炭水化物軍団が、食べ応えをいっそうヘビーにしている。
冒頭の「いろいろなものが入りまじっていること」がぴったり当てはまる五目っぷりだ。
中盤。卵黄をからめて味変。
筆者が好む、そば源ならでは濃いめのおつゆがよりコクを増して美味。さらしなの風味が引き立つねえ。
いやはや、この五目は食べる楽しみに富んでいる。
玉(ぎょく)入りなんてズルいぞ!!と前掲2店が言いそうだが、これは技アリ1本(笑)
店名:そば源 神居店
住所:旭川市神居3条21丁目
電話:0166-63-5166
営業時間:11:00~15:00、17:00~20:00
定休日:火曜
駐車場:あり
いかがでしたか。
五目は5つにあらず。しかも品目はお店の個性そのものということはお伝えできたかと思います。
実は筆者自身もびっくり。3店(3杯)並べてみて、まさかこんなに記事が膨らむとは思ってもみなかったわけで(笑)。
しばしば、そばの食べ比べを記事にしておりますが、そばの魅力、まさに侮り難し。改めてそばの魅力に感じ入った筆者なのでした。
この記事のキュレーター
五目そば(920円)