住宅街にある人気のお店【スイモクカフェ×のっちコーヒー】は、女性2人が営む隠れ家的お店。水曜日と木曜日だけのオープンにも関わらず、開店を待つたくさんの人の姿がありました。人気の秘密を探りにお店を取材しました。
住宅街にある隠れ家的カフェ スイモクカフェ×のっちコーヒーって?
花咲大橋の近くの住宅街にある、スイモクカフェ×のっちコーヒーは知る人ぞ知る隠れ家的カフェ。 主に料理を担当する東海林知里さんと、食後のコーヒーを担当する辰田紀惠さんのお2人が営んでいます。 東海林さんは子どもの頃から料理を作るのが大好きで、料理好きなお母さまの影響もあり、いつかは自分でお店を開きたいと思っていました。
しかし、東海林さんの本業はネイルサロンの経営なので、毎日カフェに立つわけにはいかない… そこで、水曜日と木曜日だけカフェを営業するという案を思いつきます。 それまでコーヒーの苦手だった東海林さんでしたが、辰田さんの淹れてくれるコーヒーの優しい味わいに魅了され、共同でカフェをオープンすることを決めました。
手間ひまかけて作られる料理には相当のこだわりが詰まっている
同店で提供される料理には、とてもこだわりがあります。 出来る限り地元で収穫された材料を使い、調味料も東海林さんが手作りしたものを使っています。 さらに薬膳料理の知識も生かして、季節に合った食材や調理方法を工夫しているのです。 それだけ手間ひまかけるのには、東海林さんのお客様に美味しいものを提供したいという強い想いがあるから。 実は東海林さんは、過去に菜食主義、グルテンフリー、一日一食主義など、ストイックともいえる食事法を数々試してきました。 しかしある時、食べることが大好きな自分が食べ物を制限することは不自然だと気が付きます。 「食べ物を制限する食事法」よりも「食べて健康になる方法」が自分には向いていると思いなおし、それまでの食事への向き合い方を180度転換しました。 その後は「体に良いものを適切に食べることで健康になる」という薬膳料理の考えに共感し、その知識はカフェで出される料理にも反映されています。
料理は見た目にも鮮やか
薬膳料理といっても、クコの実やなつめといった、いかにも薬膳という食材は極力使わないようにしているそうです。 なぜなら、「めずらしい食材を使ってしまうと、家庭で再現することが難しいから」といいうのが理由です。 東海林さんは自分のお店で出した料理を気に入ってくれた人にはぜひ家庭でも取り入れて欲しいと考えています。 だから、お客さんから作り方を聞かれれば、惜しげもなくレシピを公開しています。
のっちさんのコーヒーは温かくてほっとする味わい
食後のコーヒーを担当するのが、辰田さん(のっちさん)です。 「のっちさんが淹れてくれるコーヒーはとにかく優しい味わいなんです。」と話す東海林さん。 もともと東海林さんはコーヒーが苦手だったのですが、辰田さんが淹れたコーヒーを口にした時に、初めてコーヒーが美味しいと思ったそうです。 実は私もコーヒーがあまり好きではなかったのですが、辰田さんが淹れたコーヒーはすんなり飲めました。 なんというか…確かに優しい味がするんです。 辰田さんに、コーヒーの資格を持っているのかを聞きましたが、答えは「ノー」でした。 カフェをやるにあたって、何かコーヒーに関する資格を取った方がいいかと東海林さんに相談したけれど、「資格は取らない方がいい。のっちさんらしいコーヒーをそのままいれてくれた方がいい」といわれたそうです。 型にはまらないコーヒー、それもこのカフェの魅力の一つです。
お2人仲がいい
共同でお店をやるというのは、難しい面もあると思いますが、お2人でお店を始めるにあたって不安はなかったのでしょうか。 その点については、お2人共「問題なかった」と口をそろえて言います。 「他の人だったら無理だったかも知れないけれど、私たちはウマが合うので。お互いに言葉にしなくても伝わっているから、自然体でいられるのです。」と辰田さん。 お2人の仲の良さも、このカフェの居心地よさに影響を与えているようです。
おわりに
心から美味しいと思える料理とコーヒーに出会えました。 内装もとっても素敵ですので、インテリアの参考にもなりそうです。 水曜日と木曜日のみの営業ですが、ぜひ機会があれば足を運んでみてください。 確実に入店するためには、予約がおすすめですよ。
【店舗情報】
店名:スイモクカフェ×のっちコーヒー
住所:旭川市東3条11丁目2-26
電話番号:0166-23-2699
営業日:水、木曜日のみ
営業時間:11:30~16:00(ランチタイム 11:30~14:00)
駐車場:あり
今回ご紹介した東海林さんは、女性としては珍しい野生動物のハンターもされています。 ハンターになった経緯や、食へのこだわりについてまとめてあるので、興味のある方はそちらもご覧ください。
女性ハンター、東海林知里さん~彼女がハンターになった理由 | 旭川のことならasatan
https://asatan.com/articles/718
北海道では、野生動物による農地被害などが深刻です。しかし、高齢化などにより、ハンターの数は減っているのが現状です。旭川市でハンターをしているという女性に話を伺うことができました。彼女がハンターになったきっかけや、野生動物への思いをご紹介します。
左が料理担当の【東海林さん】。右がコーヒー担当の【のっちさん】。